第八章

まあ、続きなのはいいんすけどね…

昶、すまぬ…今回出てきたはいいが出番ほとんどない…

今回はラスボス一個前のボスキャラが登場
ラスボスが何かも判明してしまいますが…

では

          第八章/新たなる増援

「で…あなたが?」
「はい、総本山から来た昶で~す!」
手元に資料に目を落とす彰
『昶(あきら)
回復を専門とする術師、技量は上位に入る
性格に難があるため今まで任務についていなかったのでそちらへの増援とさせていただく』
という文と写真のみの簡単な資料
「性格に難あり…ね…」
苦笑するしかない彰であった
「それで?僕はどうすればいいのかな?」
「とりあえず…今はなにもせずともよい、お前の仕事は妖怪共の目的が判明するまでない」
そう言うと、その場を離れる彰
「…また、同じ名前か…」
結構離れたと判断すると、そう一人ごちる彰であった
そして
「ふ~ん、結構面白いことがおきてるみたいだね?」
こちらも離れたと判断して口にする昶である
「ま、僕には今のところ関係ないみたいだし、しばらくはこの町で遊んどこ」
そう言うと、用意された宿泊施設に向かう昶だった
彰は他の皆に昶の事を説明し、今は待機してもらうよう言ったことを伝えた
「回復専門か…普段ならありがたいというところだが、現状ではいまいち使いづらいな」
「そうだな…だから、今は待機してもらうよう言ったのだ」
カインは現状がどれほど深刻であるかを冷静に判断できているうちの一人である
「今の段階では回復にはさほど意味がないからね…」
ツカサも同じである
そして、彼らはこの町の地図を見ていた
「…やはりか、ここ最近、妖による被害者の派生地点を繋ぐと…」
彰が線を引く
「コレは!…何だっけ?」
ごつっ!
彰が美咲に拳骨を叩き込む
「アホか!術師がヘキサグラム、六芒星ぐらい知らんでどうする!」
「立派な召還陣…ですね」
彰の説教に対する補足を美流が行う
「…しかし、この外周の点がおかしいな…もう少し時期をさかのぼってみるか…」
六芒星の周りに幾つかおかしな点がある、時期をさかのぼり、行方不明、不審死などを加え
「…節操ねえな…」
再度結んだ点、ソレは
「今度はわかるよな?美咲」
「…五芒星だよね…」
「解らなかった場合、さっきより威力上がってたからな?」
にっこりと笑顔でそういう彰に少しびくりとおびえるそぶりを見せる美咲
「…まあ、それより、だ…この数では召還には満たないだろう…呼び出す相手にもよるが」
「だが、ここまで大掛かりにしたのだ、何を呼び出すにしても…」
「コレで足りるはずなどない…か、まだ阻止する術はあるな」
呟く彰、それに同意するようにうなずくカインと水内兄弟、美流
「?」
未だに頭に?が浮かぶ郁美とリースはこの際おいていくことになったらしい
「とりあえず…だ、何とかこの召還を企んでる輩を突き止めたいところだよな」
結論などソレしかない、という風に言う彰
「まあ、そうだな…」
それから数日は、妖怪退治は和人と昶に任せ、彼らは首謀者を探していたが…
「てめえがこの事件の首謀者か!」
「君たちか…ここ最近、私のことを探しているという退魔師連中は」
その手に突如として符が現れる
「!全員回避!」
今まで各々がいた場所に電撃が落ちる
「詠唱なしで符術発動だと!?」
そこに集まってくる妖怪たち
「…やれって言うならやってやるさ!」
各々自分の武器を構え、戦闘に入る
「うおおおお!」
右手に狼牙、左手に小太刀を構え、敵をなぎ払う彰、その隣で討ち漏らしを倒す郁美と美咲
単体で突撃し、スワローで相手を打ち倒しつつ、片手に持った短剣で敵の攻撃を裁くカインと、その後ろから術を放ち敵をなぎ倒すリース
「くっ!真炎結界が使えれば…」
「今使ったらぶっ倒れるだけだろう!?」
グレンは能力の都合上霊的付与がされただけの武器で戦っている
ツカサ、美流、ともかの三人は息のあった連携で確実に数を削っているが
「…参ったな…こういう状態は気づけば初めてだ…」
呟く彰、複数対複数…今までの戦いでは複数対複数のように思いがちだが、実際は統制の取れていないもの同士の戦いだった
しかし、今回は向こうが統制を取った集団戦法で、こっちはまだ一部同士で連携が取れているだけ、という状態のせいもあり、こちらが押され始めていた
「ちっ!グレン!真炎結界!使用後、郁美と美咲はグレンを連れて離脱!」
「「「ええ!?」」」
「今はそれが一番適切だ!カイン!リース!ツカサ!美流!ともか!巻き込まれんじゃねえぞ!」
一度一気に敵を倒し、その間に大本を狙う、それが彰の狙いだった…が
「真炎結界!」
使用した瞬間、向こうは召還していた妖怪の一部を、強制的に送還し、被害を最小限に食い止める、さらに、肉薄し、グレンに掌打を打ち込むと、近寄っていた郁美と美咲を一瞬で吹き飛ばす
「何!?」
「技はいいのだがね、あそこで頼りにするなら崩された瞬間動きが鈍ると思うのは間違いではない」
そう言い放つ首謀者
「私も伊達に鍛えているわけではない、術者が格闘術を嫌う時代はとうの昔に終わったはずだ、術を相殺する術がいくらでも存在する以上、術師同士の戦いというのは突き詰めていけば殴り合いにまでさかのぼる」
「…侮っていた…ソレは認める…だがな!」
彰の式炎が具現化するほどの熱量で燃え上がる
「てめえは絶対に許さん!」
その式炎が相手を包む
「炎獄圧殺!」
「確かに熱量は高い、だが、怒りに任せていてはなあ!」
その炎すら切り裂く手刀、だが
「俺たちを忘れるな!」
カインが妖刀「鬼神」で切りかかり
それにリースが相手を凍りに閉じ込め、粉砕するアブソリュートで追撃する…だが
「連携というにはあまりにも雑だ」
カインは切りかかろうとした隙を疲れリースに向かい吹き飛ばされ
リースはそれに反応が送れ、術が完成する前に共に倒れこむ
「そっちの槍と妖刀を使う君は腕はいいけど荒っぽいね、全力を出そうとするばかり、攻撃の動作にむらが出る」
ここまで相手に打たれたものはすべて気を失っている
「…ぐっ!」
ともかが術で動きを封じ、そこにツカサと美流の連撃が加わるが
「何!?」
ツカサの斬撃は、右の人差し指と中指に挟まれ、美流の水による攻撃は左手で打ち払われ
「ふっ!」
そのままツカサの胴に膝を打ち込むと、ともかに向かい投げ飛ばし
「はっ!」
美流は後頭部にけりを打ち込まれ卒倒
「後は君だけか…このまま贄にすれば…召喚は可能かな」
彰に向き直る術者、ここまでの動作で少しの疲れも感じさせない
「…一つ聞いておく、てめえの、名は」
「…八神、大蛇」
「…何を召還しようとしてるのかがなんとなくわかった」
「ふふ、おかしいだろ?自分の名の存在を呼ぼうとしているのだから」
「ヤマタノオロチか」
「その通り」
ヤマタノオロチ、日本に住んでいてこの存在の名を知らないものはおそらくいないだろう
曰く、八つの頭と尾を持つ龍
曰く、八つの頭を持つ大蛇
その形容はいくつもの違いこそあるが、日本の歴史において最初に登場する脅威でもある
「…スサノオによって封印されたヤマタノオロチ、ソレを復活させるための儀式か」
「いかにも、さて、それではくだらない会話は終わりにしよう」
一瞬、大蛇の姿が消える
「…」
目を閉じる彰、その攻撃を悉くかわす
「!?」
その段に至り、大蛇に初めて余裕以外の感情が走る
「ふっ!」
回し蹴り、これは容易くかわされるが
「俺の掴んだ光…見せてやる!」
一瞬、目を開けると同時、神速に入り、走る彰
「…見えた!」
永全不動八門一派、御神真刀流小太刀二刀術、奥義の極み
「閃!」
だが、その攻撃も完全には決まらず
「ぐっ!」
向こうは右腕を失い、彰は神速の反動で動けなくなる
「今回は引くとしよう…窮鼠に噛まれた猫の気分だ…」
その場から消滅する大蛇、ソレと同時に意識を失う彰だった
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