第四章

今回は基本的に複線張るためだけの章です

とりあえず、思いっきり引きがあるんで、第五章は明日公開
唯一の進展は、カインとリースの転校かな?
第六章で夏休み入るけどwww


               第四章/転入

「思っていたよりも似合っているな…二人とも」
そう呟く彰の眼前には、彰と同じ制服を着たカインと、郁美と同じ制服を着たリースがいた
「転入手続きは俺が総本山に無理言って滞りなく済ませてある、一応、同年代なんだ、学校というのもいい経験だぞ?」
彰の総本山に対する貸しはかなり多いため、この程度の総本山がよくやる手段ならば、結構簡単に発動させられる
「リースは私と彰と同じクラスで、カインは一つ下の階ね」
郁美の言う通りになっている
「つーわけで、行くぞ」
案内を兼ねるため、今日はゆっくりと登校できる時間に出ている
「…姫さんの登校はミスだったかも知れんな」
「どう言うことだ?」
「うちの学校にはな、FCが存在するんだ」
「ファンクラブ?」
「ストーカー紛いの連中だ、俺が払えば問題無いだろうけどな…」
「また男の敵の称号がつくわね…そろそろ学園全部の男子生徒敵に回したんじゃない?」
「俺に勝てる野郎がうちの学校にいるなら会ってみたいね…」
「いないでしょうね…というか…本気になっちゃダメよ?」
「問題無い、美咲同様、一度に全て叩き潰して近寄れないようにしてやるよ」
そのために竹刀を持ってきた彰である
「それじゃあ、お前らは一度職員室に行ってこい、ここの廊下突き当たり右の部屋」
「解った、では」
「また後で」
「カインは昼に合流な」
そう言うと、教室に入る
「よっ!不破!」
「啓吾、毎度の登場はかまわんが…俺以外に話す相手このクラスにいないのか?」
彰はこのクラスで赤星が話しているところを見たことがない
「まあ、それよりも、だ」
「転入生のことか?」
「ああ…お前の知り合いか?」
「…何故、そう思う?」
「この、すぐ夏休みという時期になって、しかも外人、お前の手引きと思って何が悪い?」
「…まあ、御名答だが…なんか俺が裏で悪役やってるみたいじゃないか」
「言い方が悪かったか、すまん」
そこに
「席に着けー!新入生を紹介する!」
「リース・ケントルムといいます、皆さんよろしくお願いしますね」
「「「うおおおおお!」」」
「男子連中!わめくな!」
一喝する彰
「またかよ…男の敵が…」
「いつか神罰を食らわせてやる…」
そういう声が聞こえるが…彰が相手をしてるだけまだ幸せだろう、カインが相手の場合、今の瞬間に生命の危機にさらされてもおかしくなかったわけだが
「陰口叩くくらいなら放課後体育館裏来いよ、逃げやしねえ、刃物だろうがチャカだろうが持って来ればいいさ、ソレで俺を本気にさせる覚悟があるならばな」
堂々と宣言すると、自己紹介の続きを促す彰
「また、豪快なことを言うやつだな」
隣から啓吾が言うが
「俺の実力ならば、銃器を持った人間でも制圧くらいならば容易い」
「…御神流恐るべし…だな」
自己紹介が終わると、恒例の質問タイムがやってくる…
「彰とはどう言う関係なんだ!?」
「早速ソレを聞く愚か者がいようとは…」
彰の呟きは無視し
「え~と…今は下宿させて貰ってます、それ以外は特にありません」
流石に、夜のことは言わないようきつく口止めしてあるだけに…というより、彰と郁美から絶対質問来るからととことん教え込まれた対応である
「あれは…仕込んだのか?」
「そういうことを俺に聞くな…昼休み、食事中にでも美咲ともう一人加えて説明してやる」
「ふむ、ならば食券5枚、先に渡しとくな」
「ありがたい」
そして、授業はいつもの通り、彰は爆眠、それ以外がまじめに受けるという形になった
昼休み、早速行動開始しようとした男子生徒は彰と郁美に払いのけられ、途中、カイン、美咲と合流
「そっちのが、さっき言ってたもう一人、か?」
「ああ…カインだ」
「よろしく頼む」
「赤星啓吾だ、よろしくな」
学食のテーブルを一行使用し
「…なるほど、仕事仲間か」
「ああ、で、一般常識を学ぶためにここに通うことになった、ということだよ」
きつねうどんをすすりながら答える彰
「しかし、彰」
「うん?どうした?」
「お前学食だといつもソレだよな…」
きつねうどんとおにぎりセット(おにぎり2個にから揚げが2個)
「いいじゃないか、食券で買えるぎりぎりの額で一番ボリュームがある」
「お前、昼はあまりしっかりは食わないんじゃなかったのか?」
そうカインが聞くが
「俺がしっかり食うっていうならば」
「おにぎりセットじゃなくてAランチになってるよな」
赤星は彰との付き合いは結構長い(小学校時代にまでさかのぼれる)せいか、そういうところは結構詳しいのだ
「実は俺、結構大食い」
「晩御飯が大皿に持ってそこからとっていくっていう形だからわかりづらいと思うけど…多分、彰が一番食べてるんじゃないかな?」
「戦闘家としては俺が一番実力高いからな…というか、霊力と剣術を両方使うから燃費が悪いんだろう…とにかく戦闘終了後は疲労より空腹感が勝るんだ」
苦笑する
「とまあ、そういうわけでごちそうさま」
「はやいな」
「いつものことだ、いい機会だし、なれておけ」
そういうと、いつものごとくトレイを返し自販機で飲み物を買い、また戻る
「ああ、そうだ、今夜あたりそっちに泊まり、大丈夫か?」
「ああ…今日は巡回は総本山から来てくれた人がやってくれるそうだから、一日暇できる、手合わせなら、俺やカインにもいい経験になるだろうしな」
総本山から来た増員…名を北条和人といい、霊力を付加した弾丸で戦闘する銃器使いの退魔師で、実力はあるのだが経歴とその本当の仕事、そして、若干健忘症の気があるため、退魔師では扱いづらいと、何かと疎まれる存在ではある
「腕は確かな人だからな…今日一日ぐらいは…任せても人死にはでない」
彰とは何度か共に戦ったこともあるので、彰はその実力を認めている
「まあ、お前が言うならそうなんだろうな」
「私は…一度しかあったことないんだけどね」
「私も…でもすごく強い人だよ、相棒の雨って言う黒猫がいないといろいろ私生活に問題が出ちゃう人だけど…」
「あいつ、あの歳で健忘症の気があるからな…そこのサポートを雨がやってるんだよな」
「「?黒猫じゃないのか?」」
カインと赤星が声をそろえる
「あ~…あれも一種の妖怪の類…というか、人間の魂が入ってるんで、普通に人間の言葉を操る」
「…今度そいつと会うのが楽しみになってきたよ」
「会えるかどうかは怪しいな…あったとして俺たちとはそりが合わんかも…あれは退魔師としてはちょっと珍しい型だ」
「?」
「銃器使いなんだよ…基本的に退魔師で銃を使う奴ってのは少ない…霊剣や妖刀、時に神剣などを用いて悪しきものを狩るのが退魔師だが、最近は霊力を付加した銃を使うものもいてな…あいつはその第一人者」
「飛び道具使いか…確かに、どちらかというと近接使いの俺たちには縁が遠いか」
食事が終わり、全員自分の教室に戻ると
「さて…寝るか」
彰は爆眠、他の皆は普通に受けている
そして、放課後
「やっぱ多いなあ…俺の相手」
「加勢するか?」
「いらん、あの程度…俺一人で十分だ」
実際、ナイフ持ちが数人いるのが気になるが
「…不良どもが」
「彰は人のこと言えないでしょうが…授業いつも寝てるくせに」
そう突っ込むと、先に歩き出す郁美
「さて…始めようか!」
竹刀を構え、挑発する彰
「死ねやあ!」
ナイフを構えて突っ込んでくる不良Aを
「気合が足りん!人を殺すというのなら殺されるつもりで突っ込め!次!」
説教をしつつ、一撃でふっとばす彰
それから数分、立っているFCの人間はいなかった
「ああ、姫さんに手を出すと…場合によっては本当に殺されるんで覚悟しておけ…俺以外の奴で危険な奴が三人いますんで」
「…」
答えれる奴などいないことを確認すると、戦闘開始前に放ったかばんを拾い、帰路に着く
「へえ…ずいぶんと腕を上げたね…彼も」
物陰からその一部始終を見ていた男が言う
「あっちの彼ら…不味そうだから今回は見逃してあげるかな…」
そう言うと、文字通り、一瞬で姿が消えるその男
「!?今の波動は…まさか!?」
それに気づき、周囲を見回すが、すでに気配はなくなっていた…
「…奴が…いるのか?」
そう呟くと、家に戻る彰
「今晩はゆっくり寝るが…明日俺、学校ふける」
「ええ!?」
「…どうしても、確かめなくてはならないことが出来たんだ!」
「…解った、好きにして」
そして、それから一時間ほどでこちらに来た赤星と道場に入ると
「それじゃあ…まずは俺か」
「お手柔らかに頼むぞ」
彰は小太刀二刀、赤星は太刀サイズの木刀を握る
「そいつ…中に鉄芯入ってるから別のにしてくれ」
「ああ、そうか、道理で重いと思った」
そう言うと、『腕力で強引に』と、『重力と振り子の原理を生かして』のバランスよく二三度振り下ろしてみた後、同じサイズの木刀を握る
「それじゃあ、行くぞ!」
先に仕掛けたのは赤星
「せっ!」
「はあっ!」
だが、攻撃の初動作は彰が速い…ここは彰が抜刀を得意とするがゆえだろう
「っと!」
しかし、彰の最初の一撃が抜刀術…御神流「虎切」であるということを知っている赤星はソレを容易くかわし、第二撃に移ろうとして
「違う!コレは!」
今度は受けに回る
「ぜえああああっ!」
左の刃も抜刀で仕掛ける彰、ソレをかろうじて受け流す赤星
だが、そのまま反転し右の刃を振り下ろす彰、ソレを片手で刃取る赤星
「!?」
ここに来て彰に動揺が走る、いかに木刀でも、彰の速度を刃取るのは至難の業だからだ
「くっ!」
その隙を突き、蹴りで距離をとる赤星
「お前が始めてだ…薙旋をあんな変則的な手段で止めたのは」
薙旋…彰の手持ちの技では二番目に使い込み、得意とする御神流奥義ノ六
その概要は、まず右の抜刀術で仕掛け、後ろに回りこむと同時に左の抜き打ちで追撃、さらに体を動かしつつ、右、左の斬撃を追加すると言うもので、赤星は二発目までは受け、三段目を刃取ったことでこの技を回避した
「ならば…次は本気で行くぞ…」
再度、抜刀の構えを作る彰…その体制は先ほどより遥かに低い
「…」
それに対し、ほぼ正眼の構えで迎える赤星
「せええぁあああ!」
虎切、一刀での高速、長射程の抜刀術…
彰の手持ちの技では一番に使い込み、最も信頼する技
「!?」
赤星の木刀が…構えたその体制のままで砕け散る
「ここまでだな」
それに対し、彰の木刀は微細なひびが入っているものの、砕けるには至っていない
「…俺が…見切れなかった」
そう呟くカイン…彰の本気の虎切は、鞘がなくてもこの速度をたたき出す
それが、もし、鞘がありで行われれば…
「戦闘能力の高い戦闘家でも、俺の虎切は中々見切れないんだよ」
そう言うと、俺は今回ここまで、と、木刀を元の位置に戻す彰
「相変わらず…お前のソレは反則だ」
「まあ、百の技に通ずるより、一を極めたほうがいい、そのいい例だよ、虎切は」
速度を極めた虎切は達人でも見切るのが困難だ、彰はその域に達している
「さて…それじゃあカインだな…赤星の実力を、俺との手合わせで見誤るなよ?」
「解っている」
結果、赤星が最初の一撃をかわし、喉元に当てて終わり
「…参りました」
「な?強いだろ?」
「伊達や酔狂で彰の相手はやってないってことだな」
それから赤星も交え数時間、男共は腕を磨いていた
それに対し、女性陣
「えっと、こうでいいんですよね?」
「そう、後は…」
リースを手伝いに、郁美と美咲が料理をしていた
鍛錬組みが終わると、早速晩御飯となる
「ほらな、彰の奴一度に取る量が半端じゃなく多いだろ?」
「本当だ…」
「悪いかよ!御神の剣士は大食いが多いんだよ!」
事実だ、なぜか御神不破流の男子は大食いが多い
「郁美!ご飯、特盛!」
「はいはい」
そして、全員が食後に軽く体を動かして…
翌日…彰は宣言どおり、学校をサボると
「…やはり昼には動かないか?」
妖怪…いや、ある特定の存在の気配を探し続ける彰がいた…
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