実はあと二章

ラインハルトとのガチマンを考えていた時期が私にもありました…

最大の見せ場が実はベイ戦、前にも言ったが彼が一番動いてくれたんです
結果としていまいちそれ以外は見せ場に欠ける形に…
ちなみに、もともとの構想だと彰VSラインハルトとサタンVSメルクリウスというのがあったのですが…
結果はご覧のとおりです


【彰】
「…で、結界が消えた直後に俺の真後ろを取ってるお二方、あんたらが聖槍十三騎士団黒円卓総首領で相違ないかな?」
【ラインハルト】
「ああ、間違ってはおらんよ」
【メルクリウス】
「なるほど、この世界の得意点か…これは確かに予想してしかるべき存在であったな」

振り向き、向かい合う
片方は人体の黄金比とでも言うべき黄金の獣
もう片方は目の前にいるというのに存在感が朧な影法師

【彰】
「聞いた話だと八つ開くまで現世への帰還は不可能と聞いていたがな?」
【メルクリウス】
「何事にも例外はある、それが答えでは不満かね?」
【彰】
「…この世界にて行われていること自体が例外である、と」
【メルクリウス】
「然り、なるほど、これでは本来の形になるはずもない、か」
【彰】
「で、ここでやるか?」
【メルクリウス】
「いや、今回は顔見せだけだ」
【ラインハルト】
「卿との勝負はまたいずれ、しかるべき場というのが存在する」
【彰】
「…そうかよ…だったら帰らせてもらう」
【ラインハルト】
「ベイは本懐を遂げたか、なるほど、我が爪牙として誇るべき一人となったな」

その台詞に対し言いたいことはいろいろある気もするが、今は黙っておこう
二人に背を向け歩き出す

【メルクリウス】
「君が私にとって望むべき存在であることに期待したいところだな」
【彰】
「望むべき存在?」
【メルクリウス】
「我が女神に、新たなる可能性を示してくれ、そうすればあるいは…」
【彰】
「はっ、知ったことかよ」

今度こそ完全に立ち去る
奴の目的など知ったことではないし、奴の女神とやらのことも知りはしない
奴と俺がお互いをどう思っているのかすらなんとなく理解できる
どちらも相手を意識していない、塵芥とまでは行かなくてもどうでもいい存在でしかない、と
ならばそんな相手のために何かしてやるほどお人よしでもない

【彰】
「さて、向こうのほうはどうなっているのやら…」

最後の一箇所に向けて歩を進める
やり合っている相手がザミエルでないことを祈るが

【彰】
「!これは…散ったか」

最後の一つが開放されたことがなんとなくわかる
誰が散ったかまではわからないが、最後の一つが開かれた以上、もはや満足な休息は得られるまい

【彰】
「ええい、ままよ!」

駆け出す、その場に全員がいるはずだ

【悠人】
「彰!」
【彰】
「最後の一つ、散ったのは…ヴァレリアか?」
【エレオノーレ】
「そうだ」

ザミエル、マキナ、そして

【彰】
「お早い到着だこと」
【ラインハルト】
「先ほども会ったな、ああ、今このときより最後の幕が上がる」
【メルクリウス】
「さあ、抗って見せろ、この世界の特異点よ」
【彰】
「…村正!」

月衣から取り出す、周囲にいる面々も各々構える

【エレオノーレ】
「まずは私が相手をしよう、マキナ」
【マキナ】
「俺は俺の勝負をするだけだ、ツァラトゥストラ」
【彰】
「ならば、俺は俺なりのやり方で行かせてもらうぞ」

可能かどうかは試してみるしかないが

【彰】
「月匣!」

周囲の空間が赤く染まる
本来これは侵魔の月匣の特徴だが、ここにはあいつらが展開したとき特有の裏界への門である月はない
ウィザードとしての技術の悉くをベル達に教わった俺は反動なのか月匣を展開したとき他のウィザードのように青い空間ではなく、この赤い空間となる
本質は大差ないのでどちらでもいいが

【エレオノーレ】
「これは…!?」
【彰】
「俺の切り札その一、月匣だ、周囲の空間を自分が望むルールへと変化させる、お前達の創造にも似ているな、そして俺が望むルールは唯一つ、創造の禁止だ」
【エレオノーレ】
「なんだと…?」
【彰】
「まあ、お前達の創造が俺の力を凌駕しているならその内側に二重展開できるかもしれないがな」

実際に月匣の二重展開は可能なのだ、ただし
俺の隣にもう一人、月匣を展開できる奴がいることは伏せておく
柊蓮司、俺にとってウィザードとしての相棒がいる
こいつもこの世界で月匣を展開できることは確認済みだ

【彰】
「行くぞ…ザミエル!」

村正を持って切りかかるが

【エレオノーレ】
「甘いぞ、創造を失ったところで私にはいかほども意味がない」

俺の刃は向こうが受け止め、さらに

【エレオノーレ】
「形成」

ヤバイ、創造以外はOKという意味に気づきやがった、こいつクラスは形成位階でも十分ヤバイ

【エレオノーレ】
「お前の言葉の意味を吟味すればすぐにわかる、確かに、創造位階の力は使えんようだが、他の面々と違い私はさほど創造は多様せんのでな」

そういう彼女は普通に剣もいけるらしい
結構な使い手であまり大振りで行くといらん反撃をもらうのは確定だ

【彰】
「ふむ」
【エレオノーレ】
「やはり剣ではそちらには劣るか、だが、これはどうかな?」

聞いていたことで相性の悪さは確実だ
こいつの聖遺物はドーラ列車砲…動かすために数千という人材を必要とするそれを聖遺物とする彼女はその人員すらも形成してしまう
その人員が持つ無数の銃口が俺に狙いを定めたわけだ

【悠人】
「オーラフォトンノヴァ!」

まあ、その銃口を向けてた皆さんは一瞬で消し飛んでいただきましたが

【エレオノーレ】
「なっ!?」
【彰】
「残念でした、エターナルの皆さんを甘く見ないことだ」

こいつの総軍はすでに潰れている、そして

【彰】
「エンチャントフレイム!」

炎を纏った俺の刃が、エレオノーレを貫いていた

【エレオノーレ】
「がっ!?」
【彰】
「実はすでにいろいろ仕込みは済んでるんだよ、悪いな」

戦闘開始直後にサポートスキル大量にもらってるしな
実際問題、悠人やサタンが前面に出るとこいつらよりも強いらしい
そして、そこからほぼ全力の支援をいただいていた俺然り、というわけだ

【彰】
「…しかし、なんだろうな、これは…とんでもないイカサマをして勝った気分だ」
【サタン】
「仕方あるまい、お前では彼女に勝てない、我らでは圧倒的過ぎる、そういうことだ」
【彰】
「…」

月匣を解除する

【ラインハルト】
「ほう…ザミエルを破ったか」
【彰】
「ああ、いささかインチキくさい手を使ったがな」
【メルクリウス】
「そこの彼らが相手ではザミエルには荷が重すぎた、そういうことかな?」
【彰】
「…わかっててやらせたな、貴様」

今度は混じりっ気無しの殺気が放てた

【メルクリウス】
「ほう、敵が相手でもある程度は思いやる、か」
【彰】
「…」
【メルクリウス】
「しかし、我が女神は変わらず、か…」
【彰】
「?」
【メルクリウス】
「まあいい、最後の最後までかなわぬようならばやり直せばいい、望む未知を得るそのときまで、永劫何度でも」
【彰】
「何を言っている、貴様」
【メルクリウス】
「今のところ、君とは無関係の話だよ」
【ラインハルト】
「あちらも決着が付くようだ」

その通り、マキナと蓮の死合は蓮の勝利で幕を閉じたようだった

【ラインハルト】
「条件は揃った、と見ていいのだな?カール」
【メルクリウス】
「ああ、これであなたを止めるものは存在しない、存分に力を振るわれればいいでしょう」

ああ、これはなかなかに厳しい
奴から感じる覇道がまじめに桁違いだとわかる
だが

【サタン】
「なるほどな、しかしその位階、この世界では意味を成さんぞ」
【メルクリウス】
「…あなたは…そうか、そういう存在がこの世界にいたということか」
【サタン】
「私とて本来はこの世界の存在ではない、そちらが失せてくれればすぐにでも元の世界に帰れるのだがな?」
【メルクリウス】
「…確かに、どうやらこれは失敗だな」
【彰】
「?」
【メルクリウス】
「異なる世界の刺激が彼女を覇道へ導いてくれるかとも思ったが…この程度ではまだ足りぬな、ならば再び回帰するまで、望む未知にたどり着くそのときまで、永劫何度でも繰り返そう!」

奴がそう叫んだ直後、空間が揺らぐ

【彰】
「貴様、何をする気だ!?」
【メルクリウス】
「私の目的は果たされなった、ならばまた再びやり直すまでのことだ、このような結末など、認めんよ、ああ、そこの者達は置いていこう、この世界で生き残ったせめてもの褒美という奴だ、私には女神以外どうでもいい、最も、聖遺物は回収させてもらうがね」

奴の力が流れ出したのを感じると同時、奴、ラインハルト、そしてエイヴィヒカイトにくくられた聖遺物全てがこの世界から消滅したのを感じる

【彰】
「なっ!?」
【メルクリウス】
「最後に、ツァラトゥストラ、お前はすでに私の手からは離れた、正確に言うならば掠め取られたに近いがね、この世界で好きに生きるがいい、我が代替品」

完全に、消滅した

【彰】
「…言いたい放題言って逃げやがったな!?」
【サタン】
「…回帰しただけだ、この世界に来る前の状態へとな…それがあの男の能力なのだよ」
【シェゾ】
「サタン、お前は…」
【サタン】
「さて、正面きって殴りあった場合どちらが上か、試してみる気も起きんがな」
【彰】
「…」
【サタン】
「彼女らもすでにこの世界にくくられている、後味は悪いが、この件はこれで終わりと見ていいだろう、すでにスワスチカも感じない」
【彰】
「…こんな落ちを引っ張り出すために世界は俺らを呼んだってのか…?」
【サタン】
「さて、な…結局はあの男が上手だった、そういうことだろう」
【彰】
「…俺達、ただの道化かよ」
【悠人】
「覚えておけ、これが世界という奴だ」

嘆息交じりに悠人が言うとうなずく世界移動経験者達
つまりあれか、道化にされるのも世界転移では織り込んでおけと

【彰】
「…さて、アンナ達はこれからどうするんだ?」

完全に思考の止まってる連中に話を振る
もう話題転換でもしないとやってらんね~

【ルサルカ】
「…もうこの世界から出る方法もわからないし、この世界で生きていくしかなさそうね…」
【司狼】
「俺としてはあの野郎が消えてからデジャヴも消えたし、万々歳、ってところなんだがな?」
【サタン】
「では、高崎彰には私から掛け合っておこう、何、今住んでいる住人の内何人かはこの世界をすぐに離れるだろうからな」
【彰】
「我ながらベストバウトがベイ戦とは、不完全燃焼とは言わないが、取っておいた切り札が不発して泣きたいぜ」
【サタン】
「まあ、あれだ、諦めろ」
【彰】
「あの野郎、今度会う機会があったら絶対ぶん殴る、全力でぶん殴る」
【悠人】
「機会があればな」

こうして、もやもやしたままに俺達の戦いは幕を閉じた…

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