続きです

結局混沌は超えられないか…
スランプが響いてるなあ…
はっきり言ってここから先納得できる出来とは思ってません、妥協です
というか、まともに詠唱を書いたのは三人だけという有様
当初の予定とだいぶ違う結末を迎えますしね



【ヴァレリア】
「第五のスワスチカが開かれた…あのお三方が帰還なされる!」

…あの男、しくじったという顔をしていないか?

【彰】
「…!」

一気に密度が上がった、すぐ近くに一度の数百万を超える人間が現れたかのように…
そんなことはありえない、ならばこれが、これこそが

【彰】
「大隊長…か、とんでもない化け物だな、全く」
【ヴァレリア】
「正直、予想外ですよ、あなた方がカインを倒すとは…」
【彰】
「どちらにせよここで開くのは確定事項だろう、何をそう動揺している?」
【ヴァレリア】
「…」
【彰】
「こちとらあの三国志の時代を生き抜いてきたんだ、他人の顔を見れば面の皮の下2枚から3枚ぐらいは見抜ける自信があるぜ」

かなり分厚い面の皮だが、見抜けぬほどでは、ない

【彰】
「さて…あれが大隊長…赤騎士、白騎士、黒騎士か」

なるほど、姿が見えれば大体誰かは予測が付く

【エレオノーレ】
「ようやく5つか、想定よりはるかに遅れているぞ、クリストフ」
【ヴァレリア】
「異なる世界ゆえ、スワスチカの解放が思うように運ばなかった、それだけですよ、ザミエル卿」
【エレオノーレ】
「ふん、で、そこの貴様らがこの世界の存在か…」
【彰】
「厳密には違うがな、あんたが赤騎士、だとするならばそっちのが黒騎士でもう一人が白騎士か」
【マキナ】
「そうだ…」

…桁が違う、か…
タイマンで勝てるかといわれるときつい、カインの比ではない
最も、何故だろう、相性的に俺とこいつはいい勝負が出来る気がする
その点ザミエルだったか、あいつは最悪だな、勝てる気がしない
もう一人は…

【彰】
「…」
【シュライバー】
「あれ?お兄さんどうしたのかな?そんな怖い顔しちゃってさ」

ヤバイ、こいつはとにかくヤバイ、おそらく話が通じるようで絶対に通じない類だ
ルサルカが一歩退いてるあたりそのやばさもわかるというものだが

【シュライバー】
「それとも、お兄さんも僕とやりたいのかな?」
【彰】
「ちっ!」

抜刀しようとした瞬間

【マキナ】
「双方、退け、ここでこれ以上の流血に、意味はない」
【彰】
「…」
【シュライバー】
「ちぇっ、まあいいや、確かに、ここでやってもつまらないか」
【彰】
「退くぞ、やつの言うとおり、ここでこれ以上の戦闘に意味はない、仕切り直しが必要だろう」

正直、侮っていた、タイマンで勝てるレベルの相手はベイが限界だ、タイマンでいい勝負がマキナ、ほぼ確実に負けるのがザミエル、シュライバーは…なんだろうか、致命的ではないまでも分が悪い

【ルサルカ】
「…久しぶりに会ったけど…やっぱりシュライバーは危険ね…」
【彰】
「…というか、何故についてくる、ルサルカ、螢」
【螢】
「…あの場所にとどまるのは嫌だったから」
【ルサルカ】
「今はお守りがいるからいいけど、シュライバーはその気になったらすでに開いてるスワスチカでも容赦なく暴れるわよ」
【彰】
「なるべくならやりあいたくはない手合いだが…逃げるわけにも行かんな」

その翌日、派手にやり合ってる気配を感じ、俺達は遊園地に駆けつけたが

【ルサルカ】
「これ…ベイの創造じゃない!迂闊に中に入ったら危ないわよ!?」

月匣を想起するが、それよりもなお剣呑か…
入った瞬間精気を吸われたのが解る

【彰】
「だが、この気配はシュライバーだ…つぶしあいをただ見てるだけというのも怖い」
【ルサルカ】
「この感じだとシュライバーは切れてるみたいだし…確かに、ベイが負けたらその後に間違いなく絡まれるわ」

とつぶやいた直後、俺達のほうまで戦場が飛び移ってきた

【彰】
「!」

回避不能、そう判断すると即座に村正を実体化し、月衣を展開
強く念じることでこの世界の常識から己を遮断する!

【彰】
「なるほどな、創造だったか…」

以前にルサルカから説明を受けたが、求道形の創造は「~したい」「~でありたい」という己に向く渇望が具現化したもので、螢やカインがこれに当たる、それに対し波動形の創造は外に向かう渇望が具現化したもの、その結果世界の一部を書き換えることさえ可能だ
ルサルカの食人影もそうだが、ベイのこれはさらに強大であり、この遊園地を丸々異世界と化している
だからこそ、このベイの作り出した世界の常識を遮断することで俺にはこの創造の効力が意味を成さない

【ベイ】
「一気に人数が増えたと思ったらお前らか…」
【彰】
「…あれがシュライバーの本質か…剣呑極まりないな」

村正を構える

【ベイ】
「邪魔するんじゃねえ!こいつは俺とあの野郎の勝負だ!」
【彰】
「悪いが、俺は俺の理由で奴に喧嘩を売る」
【ベイ】
「ちっ!奴が終わったら今度はテメエをぶちのめす!」
【彰】
「ああいいぜ、俺もあのときのけりをつけたかったところだ!」

地を蹴る
だが、こちらの攻撃はほとんど当たる気配がない
無論、紙一重で向こうの攻撃も避けてはいるのだが…

【彰】
「くっ!このままじゃジリ貧か!」

せめて奴の足を止められれば…!

【彰】
「くっ!」

神速に入る、かろうじて動きについていけるが…

【ルサルカ】
「彰!シュライバーの渇望は触れられたくないよ!単純に速度でシュライバーを超えるのは無理よ!」
【彰】
「…ちっ!」

そうか、道理で…
おそらく奴は触れられたくないがためにありえない軌道すら取っている、自身の肉体が歪もうとも取り込んだ魂を持って即座に修復できるから、そんなことすら意に介さない
否、そもそもそれを意識に入れているかすら怪しい
なんせ…

【シュライバー】
「Und rühre mich nicht an―――
Und rühre mich nicht an―――!」

先ほどからこれしか言っていない、狂乱状態とでも言うべきだろう
私に触れるな、私に触れるな…なるほど渇望の通りか
しかし参ったな、このままでは奴の魂が切れる前に俺がへばる
破損してもそれに気づかず、すぐさま取り込んできた魂を燃料に再生する
性質が悪いことこの上ない!

【彰】
「しっ!」

ためしに飛び回りながら鋼糸で網を張ってみるが

【彰】
「…ですよね」

まあ、網自体は雑だが、無茶苦茶な軌道で網の隙間を抜けていた
あれでは体にも相当な負荷がかかるはずだが、そんなことを考慮する頭は残っておらず、破損部位は魂を燃料として復元する

【彰】
「ベイによって吸われながらこれかよ…燃料切れを待つってのは論外だな」

そのベイからの攻撃も一発も当たっていない、無論この世界の性質である吸精には囚われているのだが、奴にとって有効打なのはそれぐらい
つまるところベイが落ちると本当にどうしようもなくなる

【彰】
「ちぃっ!」

飛針、鋼糸、さらには地面の石まで全て武器として投擲するなり網に使うなりしてみるが、その悉く当たらず、だが、消耗はさせている

【ベイ】
「野郎…ちょこまか逃げ回りやがって!」
【彰】
「ちぃっ…この世界の影響を受けていないとはいえ、これはいささか厳しいな」

回避能力が高すぎる、あれが相手では狙いをつけるのすら難しい
神速に入ってようやく追いつけるレベルだ、その上であのありえない軌道での回避、こっちの消耗だけが蓄積されていく
建築物まで障害として用いているのだが、それすら全てかわすからな…あのありえない軌道で
だが、神速を三段にまでかけている今の俺の目にはごまかせない、奴の右目、そこから流れ出す奴の燃料の勢いが衰え始めたことは
後二三時間この結界の中に奴をとどめておけば燃料切れも見えてくるが…

【彰】
「性分じゃないんだよな、これが」

神速をとく、長時間神速を維持することは俺にも出来ない
正直、奴と俺の疲弊速度で考えるとこのままでは俺が先にばてる、それこそ一時間持つかどうかだ

【彰】
「絶対不可避の間合いを作る…か、イチバチだが、やってみるか!」

再び鋼糸を張り巡らせ、抜け道を限りなく減らす、完全な網を作るのが不可能ならば、可能な限り動きを誘導する!

【彰】
「ベイ、上手くあわせてくれよ!」
【ベイ】
「知るか、そっちこそしくじるんじゃねえぞ!」

さて、奴が狙い通りに網を張った地点に飛び込んできた!

【彰】
「今だ!」
【ベイ】
「おおおおおっ!」

無数の杭が発生し奴を穿とうと動くが、そのことごとくをかわす、瞬間

【彰】
「おおおおお!」

可能な限り神速を重ねがけし、奴の動きを完全に読みきっていた飛針や石の大群にその身をさらす羽目となる
さらにベイの杭まで加え、完全な球での攻撃と化す、今度こそ死角なし、それでもその内の9割方を回避しきったのは恐るべきことであり、その一割の内直撃など砕けた石の破片だけという反応速度だが、絶対回避でなく、何よりも速く動くという性質上、少しでも触れればそれは致命打となりうる、かすった破片はすべてで10に満たないが、それでも

【シュライバー】
「―――――――!!!!」

絶叫を上げ墜落するシュライバーに対し

【彰・ベイ】
「俺の…勝ちだああああああ!」

今度こそ俺の刃が奴の右目を貫いた

【彰】
「くっ!がはっ!」

奴が消滅した直後、俺も連続神速による負担から膝を突く

【ベイ】
「くっ、ははっ!」
【彰】
「続きはどうする?今からやるか?」
【ベイ】
「阿呆か、弱ってるお前を倒しても何の誉れにもなりゃしねえ、あの人の爪牙としてそんなみっともない真似が出来るか」
【彰】
「…」
【ベイ】
「貴様が回復したら仕切りなおしだ、そのときこそけりをつけてやるよ」
【彰】
「それはこっちの台詞だ…」

周囲の結界が消え、奴が去っていく

【ルサルカ】
「シュライバーを…倒したの?」
【彰】
「ああ…ここのスワスチカは奴のだよ」
【ルサルカ】
「…本当に規格外よね、あなた」
【彰】
「それよりもさっさと戻るぞ…正直、立っているのもやっとなんだ」

かなり神経系に無理をさせたし、最後のほうは筋肉もかなり酷使したからな…
それでも奴に勝てたという事実が大きい
ベイとの決着も近い、今は回復に専念しよう

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