ようやく動いた

今回はベイ中尉のおかげです、彼の本格始動はもう少し後なのが困り物ですが
本当にありがたいです、こういう勝手に動いてくれる人は
まあ、次の次ぐらいまでにいつの間にか事態が相当動いているのでそこでDies iraeの面々は大体そろいますな


【彰】
「こっちのほうだったな…」

またしても時空振動、しかも今度は予想以上に大きい

【彰】
「今度ばかりは…やばそうな感じだな」

今までと違い明らかに脅威を感じる、まるでこの町の人口密度が一気に増えたような息苦しさだ…


【ベイ】
「ちっ!なんなんだよ!どういうことだよこれは!」
【ルサルカ】
「落ち着きなさいよ!ベイ!」
【ベイ】
「ああ!?これが落ち着いていられるか!ようやくツァラトゥストラのガキを見つけたと思えば、いきなりこんな場所に飛ばされて、これで落ち着いていられるか!」
【ルサルカ】
「その気持ちはわかるけどそれでも落ち着いてよ!ココで暴れても意味がないことぐらいあなたでもわかるでしょう!?」
【ベイ】
「ちっ…シャンバラからはじき出されるなんて聞いてねえぞ!」
【ルサルカ】
「まさか私達が邪魔者になった、何てこともないでしょうし」
【ベイ】
「それこそまさかだ、俺があの人の邪魔をするなんてありえねえ、あのメルクリウスの野郎じゃあるまいし」
【ルサルカ】
「待って、誰か来るわよ、どうやら、ここの人間みたいね」
【彰】
「…一人で来たのは失策だったか」

様子見だけのつもりだったが、出くわして直感した
逃げられない、こいつらを相手にするというならば狩るか狩られるか以外ありえない、と

【ベイ】
「ほう、こいつ…かなりできるみたいじゃねえか」
【ルサルカ】
「そうみたいね…ねえ、あなた」

少女のほうが俺に話しかけようとした直後、隣にいた白い男が俺に向けて飛び掛ってくる
とっさにかわし、距離をとる

【ルサルカ】
「ベイ!何やってるのよ!?」
【ベイ】
「決まってんだろうが…こいつをぶちのめしてこの町の情報を得ればいい、後は知ったことか」
【ルサルカ】
「話し合いで済まそうとか思わないの!?」
【ベイ】
「はっ、そんなまだるっこしいのは性分じゃねえんだよ!」

捌き続けるが、この男…

【彰】
「ちいっ!」

大きく距離をとる、月衣から武器も抜けない状況で、徒手空拳で挑んで勝てる相手か否かで言えば、ほぼ間違いなく否

【ベイ】
「やるじゃねえか…俺はヴィルヘルム・エーレンブルグ=カズィクル・ベイだ、テメエは?」
【彰】
「不破彰…」

ようやく、月衣から刀を取り出す

【ベイ】
「ほう…」
【ルサルカ】
「今の…何?」

向かってくるベイと刃を交えるが、正直に言ってありえない現象が起きている
確実に刃筋を通した斬撃が通用していない
この感覚…まるで

【彰】
「…月衣って感じじゃねえな、テメエ、どういう結界だそれは」
【ベイ】
「はっ!詳しいことなんざ俺も知らねえよ」

侵魔…俺がウィザードとしての力を得る前に戦ったそれに対する感触が今のこれだ
どれだけ理にかなった攻撃だろうと常識に囚われた攻撃では踏破できない結界
俺自身今は月衣を纏っているが、専用の魔器ではないこれではやはり通用しない
常識から外れておきながら今の俺の攻撃は常識の枠から出れていないのだ

【彰】
「仕方ない…」

再び武器を月衣に収める、その分、徒手空拳に力をこめる
元々体術の心得がないではない、単に不破流の剣技はガキの頃から訓練してて一番なじむというだけだ、勝ち目は薄い、だが、ゼロではないなら挑むべきだ

【ベイ】
「武器なしでやるってか!?面白え!」
【彰】
「能書きはいい、行くぞ」

手は綺麗に、心は熱く、頭は冷静に
かつて別の世界で会得した九鬼流を思い出せ、今でも毎日基本の型はこなしている

【ベイ】
「しゃぁっ!」
【彰】
「しっ!」

神経を集中すれば捌けないほどの速度ではない、極限まで捌き、大振りの一撃を捌いた直後

【彰】
「おおっ!」
【ベイ】
「ちぃっ!」

こちらの掌打が直撃する

【ベイ】
「は、ははっ…こいつ…この俺に一撃いれやがった…」
【ルサルカ】
「エイヴィヒカイトを、抜いた…?」
【彰】
「それがお前らの展開している術式か…しかし厳しいな」

抜けなくはないし、無理ではない、だが…月衣からの守りがなければ今の一撃、俺の掌が砕けていただろう…
やはり、こいつらと互角以上に戦うには専門の龍使いか魔器が要る

【ベイ】
「久しぶりだ…俺が痛みを感じたのなんてよ!」
【彰】
「!」

速度がさらに増す、凶暴性が増加し

【ベイ】
「形成―――――」
【彰】
「!」

これは…ヤバイ!
確実な直感で確信する、ゼロではなかった勝率がさらに低くなった、おそらくはないも同然に
今の俺にはこいつの術理に抗する術がない
このままでは、やられる

【彰】
「ふざ…けるな!」

そうだ、ここで終われる訳がない
ならば、挑むべきは

【彰】
「エンチャントフレイム!」

曲がりなりにも魔法の力を上乗せし、挑むより他にない
だが

【ヴァレリア】
「そこまでにしなさい、ベイ中尉」
【ベイ】
「!」
【彰】
「!」

唐突に表れた第三者、その存在は一瞬にして俺とこいつの間に合った殺意をもみ消した
まさしく、この男に消されたのだ、俺もベイも、この男に

【彰】
「…」
【ベイ】
「ヴァレリアか…テメエまでこっちにいるとはな」
【ヴァレリア】
「ええ、これは予想外の展開ですよ、ですが、ご安心なさい、この地も十分にシャンバラの資格を有しています、スワスチカもすでに一つ開いている様子、ここでやり直せばいい、それだけですよ」
【ベイ】
「く、くくっ…そりゃあ本当か?」
【ヴァレリア】
「ええ、あのお方々もこの地へと向かわれているご様子、現存する黒円卓もまた同じ、ならば、今ここで暴れても意味などありませんよ」
【ベイ】
「くっ…ははっ…じゃあ今しばらくは大人しくしといてやるよ…命拾いしたなあ、お前」
【彰】
「…貴様こそ、ただでは済まなかったのはお互い様だ」
【ヴァレリア】
「私はヴァレリア・トリファといいます、あなたのお名前を伺っても?」
【彰】
「…不破彰だ、そこの女、お前の名は?」
【ルサルカ】
「ルサルカ・シュヴェーゲリンよ、また会いましょう、彰」
【ベイ】
「今度までにもうちっとマシな武器なり何なり用意しておくんだな、じゃねえと殺し合いにもならなくて話にならねえ」
【ヴァレリア】
「では、行きますよ、二人とも、彰さん、いずれまたお会いしましょう」

動けなかった…やつらが完全に立ち去るまで、俺はそれを見送る以外の選択肢を選べなかった
勝てない、確信する、今の俺ではやつらに勝てない

だったら、どうする…

【柊】
「どわあああああ!?」

考え込み始めた俺の真後ろに妙に聞きなれた声の男が落下してくる

【彰】
「…柊!?」
【柊】
「よう…久しぶりだな、彰」

…下がる男がそこにいた

【彰】
「…お前までこの世界に来たのかよ」
【柊】
「俺はアンゼロットとベール=ゼファーからの預かり物を持ってきたんだよ、というか強制的に飛ばされた」
【彰】
「預かり物…?」

いぶかしむ俺に渡されたものは

【彰】
「…村正!?」

魔王とアンゼロットたちによって作られた、神殺しにして魔王殺しの刃、現存する中でも最高位の日本刀型魔器…俺専用の、魔剣だ

【彰】
「…これを使えってことか…」
【柊】
「ああ、必要になるから持っていけ、お前を手伝いケリが付くまで迎えには行かないだとよ」
【彰】
「…済まないが、お前も一緒に来てくれ、やつらは予想以上に危険な存在だ」

マンションに戻り、全員にその話をする

【悠人】
「エイヴィヒカイト…か」
【冥琳】
「お前の攻撃でかろうじて抜けたということは…我らでは無力に等しいな…」
【光陰】
「その手の手合いなら、俺達の力は通用するかもな」
【彰】
「マナの力か…」
【悠人】
「なんにせよ、無事でよかった」
【彰】
「ああ、まさかあそこまでやばい連中だとは…しかし、これで俺達が呼ばれた理由というのも見えてきたな…」
【シェゾ】
「そいつらを止めろ…ということか」
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