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TOEO小説

え~と…話を楽にするため、かなり適当になってます、彰とかそこらへんの設定が…

なんというか、もう少し推敲を重ねてもよかったのではないかと…

まあ、先に言いましたが、適当、かつ本当は公開する気さらさらないまま書いてた代物ですので御容赦ください


               2/七夜月

まあ、作ったはいいが、適当にラシュアンに拠点がある組織程度のものだった
実際に、俺はほとんどギルドマスターの仕事なぞせず、相変わらず盗賊いびりだし
副官の座に収まる、それからも、何かをやるということはない
つまり、やる気のない連中がだべってるだけの場所となりつつあったわけだ
「さて、今日も行くかね」
愛用の片手剣を取り、立ち上がる
「また、盗賊いびりか?あまりいい趣味とはいえんぞ?」
「そんなことは、百も承知だ」
さて、外に出て、村の門をくぐる
「そういや、この門…結界が無効になっている?」
通常、町や村から外に出るための門には結界が張られているものだが
「ちっ!昌霊術師の技量は俺にはないからな、解らん」
あとで、波摩とかに見てもらうか…やばいようならミンツあたりに依頼して結界を張りなおしてもらおう…あと、ミンツ大学を通じて、王都にも連絡しないと
「ま、そこは後だ」
外に出た途端、いきなり襲い掛かってくる盗賊
「ティミエットキャバリエか」
ただの盗賊とは違い、剣士としての戦闘を常とする連中だ
「まあ、いいぜ、かかってきな!」
しかし、剣士としての戦法で人から物を巻き上げる分、ただの盗賊よりたちが悪い
刃を弾き飛ばし、返す刃で、たたき伏せる
「峰打ちだ、安心しろ」
いい加減、両刃にしてもいいかなと思うが
飛び上がり上段から切りかかってくる相手を横に体をずらすことでかわし
ついでに腹に膝を叩き込む
「弱いな、お前ら」
数分後、そこに立っているキャバリエはいなかった
「何だよこの剣!ろくに手入れもされてないじゃないか!うわ、こっちなんて錆びてやがるし!かわいそうに、主がこんなんじゃ、武器のほうがかわいそうだぜ」
手入れの不足を嘆く俺である、盗賊にまで落ちても武器の手入れぐらいはしてほしいものである
「はあ、最近は武器の手入れの重要性が無視されてるんじゃないのか?」
俺の信条である、武器の手入れもできない奴はクズ同然は、こういった輩が実践している
「仕方ない…」
盗賊に使われていたとはいえ、武器に罪があるわけじゃない
手入れして、持っていく
俺には不要だが、店や冒険者ならありがたがるような代物だ
「さて、と、その前に、しっかりと手入れして、新品同然にしてやるからな」
錆びてる奴も、しっかりと磨けば、元に戻るぐらいだし
ある程度離れたところに腰掛け、鼻歌交じりに(ラフ・メイカー)手入れをする
「よし、綺麗になった!」
太陽を反射させてみる
「うん、ついさっきまで錆びていたとは思えない!」
満足いくところまでできたので、鞘に収め、紐で縛りぶら下げる
「よっと、さて、どこら辺にばら撒くかな?」
適当にほうっておけば冒険者が持っていくが…
片手剣(どちらかといえば、刀という形容がふさわしいが)を使う俺には長剣は不要だ
「まあ、師匠の形見だしな、そう簡単に代えが聞くような代物でもないさ。」
これ自体が相当な業物、際物であることはいうまでもない
「さて、うん?」
すぐ近くから戦闘の音
「ちっ!またかよ!」
駆け出す
「あれは…下がっていろ!」
左手に戦利品をぶら下げ、右手で刀を抜く
「無銘だが、こいつはよく切れるぜ?」
日ごろから手入れを欠かさないその刀身は日の光をまぶしすぎるほどに反射する
「魔神剣!」
剣圧によって生じた衝撃波を飛ばし、足止めをしたところで
「沈め!」
速度を重視した一閃で横薙ぎに切り捨てる
「!っと!」
後ろに飛び、爪による一撃をかわす
「思ったよりも、頑丈だな…」
この手の相手は今までも何度か同じ手法でとどめを刺してきたのだが…
「ちっ!おい!そこの兄ちゃん!」
「え?俺のことか?」
「ああ、預かってろ!」
左手にぶら下げていた戦利品を放り投げる
「え、わわ!?」
「さて、身も軽くなったし、本気で行くぜ!」
気を集中し、剣気を高め
「行くぞ!鳳凰天駆!」
一度、後ろに飛び、気を燃やし炎として身にまとい、敵に突撃する!
「ぐ、おおおおお!」
全身に火がつき、絶命する熊
「今のは…ストライフネスパンじゃないのか?この一帯であのタイプはそうなはずだが…前回のカーシーといい、何が起きているのだ…この地には…」
一撃で、しかも、俺が何度も即死させている連携で、生き残るどころか、ほとんどダメージがないなんて…この地にいる魔物の戦闘能力が上がってるのは確かだ
「ああ、すまない、返してもらえるかい?それ」
「あ、はい、彰さんでしたよね」
「呼び捨てでいいよ、あのときの坊やか」
「坊やはやめてくださいよ!」
「俺からすればまだ坊やだよ」
一応、鞘から抜いてみる
「刃こぼれとかはそのままか…よかった、投げ飛ばしたから変な傷ついてないか心配だったんだよ」
「それ、一体?」
「ああ、ティミエットキャバリエは知ってるな?」
「はい、悔しいけど、俺のレベルじゃまだ倒されるのが落ちだから、戦えないけど…」
「十人位が群れててな、そいつらから巻き上げた、人を殺めるのに使うようなら、連中に持たせておいても危険なだけだ、錆びてたり、手入れが行き届いてなくてもらっておいた」
「そのわりには、綺麗ですけど?」
「俺が手入れしたんだよ、そのための道具は常に持ち歩いてる」
うちのギルドにおける、唯一にして絶対に俺が守らせる規律が武器の手入れをすることだ
岩に腰掛け、愛用の刀を抜き、愛用の手入れ用道具一式を腰の鞄から取り出す
例によって、BUMPの曲を歌いながら、薬を塗り、布で磨く
「虹を作ってた♪手を伸ばしたら、消えてった♪」
今度はハルジオン
「いいかげん、BUMPだけってのもマンネリだな、そろそろ、他のも開拓せねば」
ぼやきつつ、二番のサビから歌いなおす
「夢ならどこかに落としてきた♪希望とはるかな距離をおいた♪」
さて、ここまで歌い終わったところで手入れも終わる
「よし、こんなものか」
「あの、俺はどうすれば…?」
「おや、まだいたのかい?坊や」
「だから坊やって言うのはやめてよ!」
「そもそも、俺は坊やの名前を知らないんだから、仕方あるまい?」
「ドライゼルって言う名前があります!」
「ドライゼルね…めんどいからドラでいいか?」
「いいですけど…」
「さて、ドラ、今のここら一体は危険だ、早くミンツかラシュアンの中に戻ったほうがいいな」
「あなたはどうするんですか?」
「さあな、俺はしばらく周囲を探索しておく、今みたいな化け物が出ないとも限らん」
「そうですか…」
まあ、結局何も出なかったのでさっさと帰る
「また、いらんものを…」
呆れているように言うが、別にたいしたことではない
「さて、こいつをさばいておいてくれ、俺は酒飲んでくる」
「この、飲んだくれが…」
「別にいいだろうが」
村に一つしかない酒場に入る、村に唯一なだけもあって品揃えは中々にいい
「マスター、いつもの奴頼む」
カウンターの、もはや指定席と化した席に着く
「ほらよ、しかしまあ、お前もここになじんだものだな…彰」
「そうかい、まあ、この村を中心に動くようになって長いからな…」
早速、そのカクテルを喉に流し込む、甘い…
「たまには、辛味系の酒も飲みたいところだが…」
「追加するか?」
「そうだな…」
「だったらおごろうか?兄ちゃん」
「?お前は?」
「クォーだ、あんたのことはよく聞くよ、村長の家の居候ってな」
「ただ、壁の修理をしただけなんだが…」
隙間風がひどかったので、そういったものの修理技能があったので、修理したら
「おかしなぐらいに感謝されたんだよな…」
「そんだけ困ってたんだろう?」
「らしいな、結構、噂になったぐらいだしな…」
「そうだったのか…」
「で、通りすがりの兄ちゃんが直してくれたから、寝泊りする場所を提供したと」
「まあ、俺のは目立つからなあ…あとは、もっとちゃんとした相手にして貰わないと…」
まあ、それでもいいんだろうが…
「さて、やっぱ、自費にする、何がある?」
「そうだなあ、酒ならいくらかあるが…」
「俺のいつものやつでどうだ?」
「そうだな」
もらい
「「乾杯!」」
そして、一気にあおる
「効くなあ、こいつ」
「だろ?」
そして、しばらく語り合い
「そうか、俺もそれは感じてた」
「そうか…どう思う?敵が強くなっていることについては…?」
「解らない…王都が発表している、セレスティアの進行と何か関係が…?」
「解らない…今の俺には…王都が正しいとは思えないんだ…」
「どういうことだ…?」
「俺も、明確な回答は出せそうにない…だが、俺には…王都が正しいと思えないんだ…セレスティアがそんな力を持っているとも…思えない…」
「確かに…野蛮だと言われてきたセレスティア人が、そんなことができるとは…」
「そうだろう?だというのに、王都はそれを否定する…解らないよ…一体、何が正しくて、何が間違いなのか…特に、俺みたいな流れ者には…」
そういい、何杯目になるか忘れたカクテルを喉に流し込む
「流れ者…か」
そうつぶやき、ふと思い返す
「そういえばさ、お前は信じるかい?俺が他の世界の住人だとしたら」
「そうだな…ただの冗談と笑ってもいいが…本当なんだろうな…インフェリアとセレスティアという、二つ以上の世界が存在するんだ、それ以上があったとしても、不思議はないな…」
「そうか…まあ、そういってくれると助かるよ…俺は、この世界に来てもう十数年だ、向こうには家族もいなかったし、生まれてすぐに親に捨てられたしな…恋人もいない…こちらに来てからだな、人の優しさというものを感じたのは…誰も信じず、一体、何人の人を殺めただろう…向こうこそ、真に野蛮な国だった…別の国ならば違ったのだろうが…日曜大工も、実は、俺が生きていくために身に着けた技能の一つに過ぎなかった…それが、こんな形で人に役に立つと知ったのは、こちらに来てからだな…」
「ならば、お前は胸を張ってこういってやれ、俺は、この世界の人間だ、と」
「この世界の…」
「ああ、いまさら、そんな古い話をぶり返してどうする?昔は昔、今は今だろうが」
「…そうだな」
向こうにいたころは、感情という物を知らなかったからな…まだ、十歳にもならないうちに、何でここに来たのかは知らないが…ここにこれたことは幸せだった…おかげで、俺にも、人間らしい感情が生まれ、人として生きていく必要なものを全て手に入れた
「そうだな…この刀さ、こっちに来て最初にできた友人の形見なんだ…あいつのおかげで俺は変われた…あいつが、はやり病で死んだとき、最後に残した言葉が、もっと広い世界を見ろ、だったんだ、だから、俺はまず、見聞を広めるために、ミンツに着たんだ」
「友人か…」
「ああ、そいつの家に住んでたんだよ…家族の人たちは、俺が孤児だということにして、家に住まわせてくれた、俺の詳細は知ってたけどな…けど、俺が生きていた国は、セレスティアじゃないと思う…きっと、このエターニアとは違う世界なんだろう…」
「そうか…」
「酔ってるのかもな…昔話なんてしたのは久しぶりだよ、忘れてくれてもいい、特に、俺が、異世界からの来訪者だなんて与太話は」
「そうするよ、さて、俺も酔いが回ってきたな…そろそろ宿屋に戻るよ」
「そうか、俺はこの時間帯にはたいていここにいる」
「そうか、また飲もうぜ」
「ああ、じゃあな!」
俺も戻る、結構な額を飲んだはずだが…思ったよりも安かった
「さて、この状態のまま帰ったら、ルイーズあたりがなんていうか…」
カムランは、実は酔って帰ることに対しては何も言わない、別に、酔ってるから暴れるという事はないからだ、記憶もはっきりしてるし、結構、行動は思い通りだ、多少、足元がふらつく程度で
「足元がふらついてる段階で、やばいよな…」
頭を振る
「少し、涼むかな…」
先ほど言ったことは、実は、それからと、あと、もう一人しか知らない…
「あいつは、どうしてるんだろうな…」
バロールにいるはずだが…もしかしたらこちらに来ているかもしれないな…
「郁美…」
不思議だが、俺がこうまで会いたいと思うのは初めてだった
「らしくないな…やはり、酔っているようだ…」
「彰さん…また酔ってます…?」
「げっ!ルイーズ!」
「何ですか?そのげっ!って言うのは?」
顔は笑っている、それはもう、暗闇でもわかるほどの満面の笑みだ
ただ、こいつがこういう顔をするのはたいていは怒っているときだ
「彰さん…?げっ!ってなんですか?げっ!って」
「気にするな、ただの条件反射だ」
「酔ってるからでしょう?」
「だろうな…しかしまあ、ここまで憂鬱入ってるときにタイミングよすぎるぜ?」
「そうですか?」
「まあ、こんなとこで寝転がってるからか…」
家のすぐ近くの草むらだ
「でも、本当に酔うと、憂鬱入るんですね、彰さんって」
「だな…俺も始めて知ったよ」
「そこまで酔ったことなかったですからね…」
「ああ、今日はいろいろありすぎた…もう、帰って寝るよ」
「そうですね」
部屋に戻り
「さて、と」
懐から一枚の写真を取り出す、そこには、肩を組んで笑う、俺と、それからと、死んでしまった、友人である、幹彦と、俺の、おそらくは、この感情が恋であるならば初恋の女性である、郁美がいた
「郁美…」
郁美は、幹彦の妹だ、俺も、兄弟同然のように育ってきた
「どうしてるのかな…あいつは…」
あいつも、旅に出たのは、それからから聞いて知っている、だが、今どこにいるのかはあいつも知らなかった
「俺は、一体、何がしたいんだろうな…」
あいつに会ってどうするのだろう…解らない
「ただ、それでも…」
会いたいと、そう思った
そうして、ベッドに転がるうちに、俺の意識は沈んでいった







             3/郁美

翌日、二日酔いはなく、目が覚める
「おはよう、ルイーズ」
俺が起きる時間には、カムランは村長の仕事についているため、朝は二人きりだ
「おはようございます、彰さん」
そして、今日も今日とて村の外に出ようとするが…
「これは…!」
村の外から多数の獣の気配…!
「まさか!」
急ぎ、門に向かうと
「何だ!?この数は!」
異常なほどの数が、今しも門を通過しようとしていた
「結界が、破られる!」
今の状態では、迎え撃つしかない!
「幹彦…俺に力を貸してくれ…」
そっと、形見の刀、あいつは、狼牙と呼んでいたが…
「狼牙…今からお前の名は狼牙だ!」
抜刀すると同時に、結界が破られ、押し寄せてくる
「通すかよ!魔神剣・双牙!」
最初にいた一頭が吹き飛ぶが
「数が多い!」
俺では足止めが精一杯か…!
「鳳凰天駆!」
数十匹が燃え上がるが、それでも、数の差は埋まらない
「ちっ!何匹いやがるんだ!?」
「彰!」
七夜月のメンバーも合流するが…
「数の差はいかんともしがたいな…」
せいぜい、門を通さないようにするのみか…!
「くっ!猛虎、連撃波!」
さらに続け
「竜虎!絶牙斬!」
しかし、それではまだ、たいした数を削れるわけでもなかった…
「仕方ない…アレ、やってみるか…」
「彰!?」
その意味を知るのは、それからだけ…
「奥義・魔神…」
魔神剣から、刃を肩の所に持ってきて、握りなおし
「咆哮波!」
横薙ぎの一閃から、闘気を放出する!
一気に、数百匹もの敵が吹き飛ぶ
「ちっ!」
完全ではなかったか…
「やはり、なまっていたか?」
「そのようだな…」
「まったく、無茶をするのは変わってないのね、二人とも」
「!」
今の声は…
「風雷神剣!」
「閃空裂破!」
「秋沙雨!」
「あたし、やることないよ~!」
「あわせなさい!彰!」
「「断空剣!」」
やはり、そうか…
「郁美…」
あんな命令形であわせろなんていう奴はこいつ以外知らないな…
「いや、波摩がいたか…」
「久しぶりね…挨拶はあとよ!」
「解ってるよ!で、あんたらは?」
「俺はカスト…ドライゼルの弟だ、兄貴が世話になったそうだな」
「俺はウィニーグ、こいつはのあだ」
「で、俺がメーガス、郁美さんのお供として、ミンツから来た」
「そうか…俺は彰、七夜彰だ、詳しくはあとだな」
刀が脈打つかのようにすら感じる
「行くぜ、郁美!あわせろよ!」
「解ってる。」
狼牙に、光の力を乗せ
「名前なんてねえ、ただ、これだけは言える。」
「「この一撃は最強だと。」」
適当になぎ払い、切り裂き
最後に横に薙ぎ、力を解放する!
「久しぶりだな…この感覚…」
「彰!俺も加勢するぜ!」
「クォー!」
「行くぜ!爪竜連牙斬!」
一体が吹き飛ぶ
「さて、結構減ってきたし、一気に行くぞ!」
構えなおし
「郁美!」
「はいはい!」
複数の昌霊の力を刃に乗せ、それに俺の闘気も加え
「「天地、開闢!」」
振り下ろしたその刃から、解き放たれたそれは、大地を削りながら輪のよう形をした衝撃波と化し、直進する
「これが、今のところ最強の対多数用奥義だな」
「私の負荷も考えてほしいものだな…新たなる主殿よ…」
「…何ぃ!?」
「ああ、そういえば、君の前ではこうして言語を話したことはなかったな」
「お前…話せたのか!?」
「アレ…?ああ!そうか!兄さん、彰の前で狼牙が話すの禁止してたっけ!」
「知ってたのか?郁美は…」
「ええ、知ってたのは、私と兄さんだけね」
「まあ、話せたからといって害にはならんよ、術の詠唱もできるのだ、君は私を振るうことに専念すればよい、命じれば、君に合わせ術を使おう」
「そうかい」
ふと
「その前に、お前、言語を解するってことは…魔剣の類ってことか?」
「そうだな…妖剣、魔剣の類であることには相違ないな…霊剣と呼ばれるほうを好むが」
「霊剣ねえ…」
「まあ、私の種別なぞたいした問題ではない、重要なのは名だ」
「そうか、名を与えられ始めて真に力を発揮すると」
「そういうことだ、前の主と同じ名ではあるが、契約は果たされた、これ以降は君に従おう」
「そうかい」
口癖になりそうだ…しばらく、そうかいという返答は封印しよう…
「さて、じゃあ、早速命じる、ここの結界を修復しろ!」
「古い術式だな…私にはなれたものではあるが…」
即座に詠唱し、修復される
「さて、戻るか…っと、その前に…」
「?」
「久しぶりだな、郁美、アレからもう何年ぶりだ?」
「5年ぐらいね…」
「そうか…結構長いものだな…」
「昔語りをするような歳でもないだろうが、お互い」
「そうだな…」
狼牙を鞘に納める
「しかし、ミンツから?」
「ええ、あなたがここにいるって噂を聞いてね」
「どうしてそんなとこまで俺の噂がいってるんだよ…」
「さあ?でも、おかげでこうしてまた会えたんだもの」
「まあ、あれだ、ちゃんと互いに自己紹介ぐらいはしておこうぜ?」
「そうだな…」
「まずは俺から、七夜彰だ、ラシュアンを中心に動く七夜月って言う、モンスター専門の戦闘家集団の長を務めてる。」
「私は高崎郁美、彰とは幼馴染になるのかな?」
「ウィニーグだ、ミンツで仲間を募集していたところを郁美さんに拾われた。」
「のあで~す!ウィニとは恋仲です。」
「俺は、メーガスだ、まあ、ウィニーグと大して変わらん」
「カストだ…この周辺でドライゼルって言う格闘家を見かけた人もいるはずだが、その弟だよ…兄貴を探しに来たんだが…」
「アレ?それからどこ行った?」
「自己紹介などガラじゃない、やるんなら彰に任すってさ」
「おいおい…」
「まあ、彼は七夜月の副リーダーだよ」
「そうなんだ、後、あなたは?」
「ああ、俺は風来の貴公子、七夜月の外交担当?かな?」
「そんなものか、決めてないけど」
他の連中も終わり
「さて、とりあえず、俺はちょいと外見てくるよ、貴公子、こいつらを案内してやれ」
いつものように盗賊退治に出かける
「…これは…」
獣の爪に引き裂かれ絶命している、盗賊たち
「一体…これは…」
殺気!
「そこか!」
抜き払い、その際に発生した衝撃波を飛ばす
「弧閃!」
しかし
「ぐるあああああああ!」
その咆哮に衝撃波はかき消される
「仕方ない、狼牙、行くぞ」
「承知」
「「断空剣!」」
完全に入ったが…
「高速再生能力…厄介だな…」
吹き飛んだ右半身がすぐに修復される
「やるなら即死が必須か…」
「どうする?我が主よ」
「急所を狙うしかないな…」
構えなおし
「エクスプロード!」
俺が唯一使える昌霊術…炎系最強の術だ
さらに、狼牙が刃に炎を纏わせ
「朱雀・咆哮波!」
この両方の直撃を受け、自己の修復のために動きが止まる
「その隙、もらった!」
全部で、20を超えるパーツに分解する
「ふう、ここまでばらせば死ぬか…」
修復の予兆もなくなった、これで終わりか…
「しかし、こいつはいったい…?」
だんだんと灰となり、霧散していくモンスターを唖然としながら見つめる…この一体では見かけないタイプだし…
村に戻り、今回の一軒を話し、盗賊たちは埋葬し、周囲の村や町にも警戒するように呼びかける
「しかし、高速修復だと?」
「ああ、右半身を吹き飛ばしても死なず、修復されていた…」
「それは…危険だな…」
「ああ…一体…何が起きているというのだ?このインフェリアに…」
解らない…俺には何も…
「とりあえず、このことは王都にも知らせるべきだろうな…」
結局、その日は何をするでもなく暮れていき、夜になった
「しかし…どうしたものか…」
酒場に入る
なお、この村の酒場は、昼は食堂だ
「いつもの奴くれ」
例によって甘い酒である
「はあ…マスター、少し、酔える酒をくれ」
「どうした…?お前さんらしくもない、酒は飲んでも飲まれるながお前さんの口癖だろうが…」
「気にするな、俺だって、本気で酔いたい夜もある…」
「私にも、今彰が飲んでる奴頂戴」
「郁美…」
「隣いい?」
「そっちはクォーの指定席だよ」
「そうだったのか?ほとんど毎晩のみに来てたのに…」
「お前さんとは入れ違いが多かったからな」
「そうか…じゃあ、こっち座れ…」
もう一杯、同じカクテルをあおる
「はあ、こんな酒じゃあ酔えねえよ…」
「重症だな…ほらよ、おごるぜ、彰」
「クォー…」
「ずいぶんとしょぼくれてんじゃねーか、マスター、ここにある中で一番強い奴」
「いいのか?結構高いぞ?」
「いいんだよ、しばらくは金に困ることはないし」
「給料か…」
給料、先ほど、俺たちが、先の戦闘で協力してくれた連中に相応の額を払っておいた
「おう、元はお前らの金だ」
「そうかい、ほらよ、彰」
回されたグラスをあおる
「効くなあ…こいつは…」
「そりゃあな、ほとんどアルコールだ、そこまで味を落とさずに、この度を保つのは厳しいぐらいだ…80%か…」
「そんな強いのかよ…」
どうりで、効くはずだ…
「しかしなあ、この酒は、酔うための酒じゃねえなあ」
「確かに…それだけ強い酒は酔う酒じゃねえな…」
薬用酒飲んでる気分だ…
「酔える酒ねえか?」
「仕方ねえなあ、ほらよ」
「もう、久しぶりの再会だって言うのに、飲んだくれてどうするのよ…」
「悪かったな少しは酔わなきゃやってらんねえよ…いろいろありすぎだ…」
「確かにね…魔物の襲撃だけでも大騒ぎなのに、あんなモンスターまで出るんだもの」
「そうだな…」
数時間後、すっかり出来上がった俺は、千鳥足でカムランの家に帰るのであった
当然、ルイーズの小言を聞く羽目になった
まあ、今日はそれほど長くはなかったが…

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