第四章

久しぶりの更新
仕事が忙しすぎてこの一年ろくに小説作業にかかれていない事実
学生時代が懐かしい新社会人そろそろ一年でございます
まあ、何とかぶらぶらと小説は更新していきますよ
あと、本格的にナイトウィザードの参戦が俺の中で決まった今日この頃



              第四章

天下一品武道会から数ヶ月

【彰】
「ちょっと待てよ…」

俺達はなぜか、現代に飛んでいた

【雪蓮】
「え、何?どういうこと!?」
【一刀】
「ここは…俺のいた世界か!?」
【彰】
「…おそらく、違うと思っていいだろう…」

月衣の機能が上昇している、完全に常識を遮断するとまでは行かないが、おそらく、月匣の展開は可能だろう

【彰】
「平行世界は概念上は無数に存在する…俺が飛ばされていた先の世界で聞かされた話では、認識されているだけでも10は超えると言う話だ…さらにその中でも文明が存在する世界は少なくない、意図して飛ぶならまだしも、偶発的な転送で知っている場所に飛ぶ可能性など皆無といっていいだろう」
【一刀】
「確かに…言われてみれば…」
【彰】
「俺の月衣もここが俺にとって未知の世界であると言っている…少なくとも、ファー・ジ・アースではないな…」
【雪蓮】
「それが…この前彰が行ってた世界か」
【彰】
「ああ…しかし、参ったね、どうも」

周囲を見回す、人影は見当たらないが、周囲の建物から察するに…
俺と一刀以外の格好は浮くな、完全に

【彰】
「まずは人目につかないように移動し、この世界がどういう世界かを知る必要がある、周囲の状況から察するに、今までの俺や一刀の立場がお前らに帰るはずだ」
【一刀】
「ああ…服装か」
【冥琳】
「確かに…お前たちのような服が一般的ならば私たちの服は妙に映るだろうな」
【彰】
「偵察も俺が行う、まずはどこか身を隠せる場所を探そう」

こういうときに隠密技能の高い明命や俺は重宝される
周囲の気配を探りつつ、人目につかない通路を選ぶ

【彰】
「ここらへんなら問題なさそうだな…」

どうやら開発途中で放棄されたビル群のようだ、夜は危ない連中が集まるかもしれないが昼間なら問題あるまい
ま、群れてきたとしてこいつらに勝てるわけもあるまい

【彰】
「では、しばらく偵察に出てくる、大体今の時代とどういう世界かを把握したら戻る」
【冥琳】
「それまでは私たちはここから出ないほうが懸命だな」
【彰】
「ああ、明命、思春、周囲の警戒は頼む」

町に出向く

【彰】
「ここらへんは繁華街といったところか…」

通行人も多い、一応俺は十ヶ国語を話せるが、耳に入る言葉は日本語だ

【彰】
「よかった…一刀はともかく、なぜか雪蓮たちも話してるのは日本語だからな…俺が知らない言葉だったら問題だったが…雪蓮たちが日本語なのは外史ゆえということか、どうやら日本人の思考から生まれた世界のようだったしな…」

周囲の人間も俺の格好等を気にする様子も無い、文明レベルはファー・ジ・アースと大差ない程度だな…

【彰】
「…しかし、どうしたものか…正直、俺に服のセンスは無いからなあ…」

俺のジャケットのセンスはウィザード仲間が見繕ってくれたものだからなあ…
鋼糸のジャケットは二種類持っていて今来ているのはウィザード装備の一つだ
三国志世界で着ていたジャケットは月衣に放り込んである、若干意匠が異なるのでな

【彰】
「むう…この世界はどうやら初めてのようだし…知り合いもいないでは…」

ファー・ジ・アースでは流れ着いた直後にベルに拾われたからな…
かの世界がどういうものかを俺に教えてくれたのはベルだし、ウィザードとしての訓練をつけてくれたのもあいつの元にいる魔王連中だったわけだし
知り合ったウィザードもせいぜいが守護者代行とその周りの連中だからな…

【彰】
「さりとて、あそこにい続けるわけにもいかんし…?」

何だ?妙な気配を感じる

【彰】
「!?」

振り向く、今すれ違った男…あいつは?
その相手も俺を見ていた

【彰】
「…お前…何者だ?」
【???】
「それはこっちの台詞だ…どうやら言葉は通じるみたいだな」
【彰】
「幸い、な…お互い世界移動の経験はあるようだな」
【???】
「お前も、か…よかったら俺達の厄介になってる人の家に来ないか?話がしたい」
【彰】
「…40人を超えるんだが?」
【???】
「とりあえず、何とか話を出来る場所を作ろう」
【彰】
「…お前さ、携帯電話持ってるか?」
【???】
「あ、ああ…こいつか?」
【彰】
「企画は大差ない、俺の0-PHONEもアンテナ立ってるしな…これはあの外史でも使えたか」

お互いの番号とアドレスを交換しておく

【彰】
「高峰悠人…ね、覚えとくぜ」
【悠人】
「ああ、こちらこそよろしくな、彰」

数時間後、俺の携帯に着信があり、悠人の指定した場所に全員で向かう

【彰】
「…ここは…」
【悠人】
「見て解るだろ?マンションだよ」
【彰】
「待て待て待て、そもそも俺達はこの世界の貨幣を持っていない、ましてやマンション暮らしなど不可能だ」
【悠人】
「いや、俺達はこの世界に知り合いがいたんだよ、そいつがここのオーナーなんだ」
【彰】
「…マジか」
【悠人】
「ああ」
【???】
「…悠人、さっき言ってた連中はそいつらか?」
【悠人】
「ああ」
【高崎彰】
「俺は高崎彰だ、ここの部屋は好きに使え、どうせ今は誰にも貸していない」
【彰】
「…名前同じなんだな」
【高崎彰】
「…俺はしばらくこの世界を空けることになった、悪いが悠人、後は任せる」
【悠人】
「解った」
【彰】
「お前は自在に世界を行き来できるのか?」
【高崎彰】
「行ったことのある世界か、今俺を必要としている世界にならばな」

そういうとそいつは二人の女性と一緒に姿を消した

【悠人】
「まあ、そういうわけだ、変わり者だがいい奴だぞ」
【彰】
「…しばらく、厄介になるより他になさそうだな…」

とりあえず、俺の部屋には雪蓮と冥琳が同棲する事になった

【冥琳】
「彼ら…どうやら私たちと似たような存在のようだな」
【彰】
「街中を歩いていたら俺と同じような気配…戦闘家の気配を持った奴がいたからな、少し話してみたら協力してくれたのさ」

さすがに驚いたがな

【悠人】
「彰、今いいか?」
【彰】
「ああ、俺からもいろいろ聞きたいところだったんだ」

しかし何よりも驚いたのは、この十階より上の部屋には全て部屋同士の通信装置があったことだ、高崎彰いわく、この世界でもオーバーテクノロジーであるところのこれは繋ぎたい部屋のリビングの壁がモニターとなっており、さらにカメラまでついているのでほとんど相手の部屋のリビングは丸見えなのだ

【彰】
「しかしまあ、こういう電子的なものから離れて長いとさすがにびびるな」
【悠人】
「ああ、それは解るな、俺もこれには驚いたよ」
【彰】
「で、先にそっちからの用件を聞きたい」
【悠人】
「お前と一緒にいるのは三国志の時代の人間なんだな?」
【彰】
「ああ、外史と呼ばれる世界の出身だ、人々の想念によって生まれるIFの世界だと認識している」
【悠人】
「そうか…そういえば、お前は平行世界の概念については詳しいのか?」
【彰】
「いや、それほどは」
【悠人】
「…一応、俺が知っている範囲だけでも10の平行世界があるらしい、この世界は始祖の世界転移者が発見した5つの世界の一つ、第三世界と呼ばれる世界で、あの彰はここを活動の拠点にしているらしい」
【彰】
「へえ…外史はその中には加わらないのかな?」
【悠人】
「ああ、外史については俺も聞かされたが、消える可能性のほうが高い世界は平行世界の概念には加わらないらしい、正史となった外史はどこかの世界に組み込まれるようになっているらしい」
【彰】
「俺達がいた世界は正史になったはずだから…どこかの世界に組み込まれたのか」
【悠人】
「ああ、それこそ、樹をイメージするとわかりやすいらしい」
【彰】
「世界樹、か…」
【冥琳】
「ふむ…つまりこういうことか?」

そういいつつ、彼女は紙に一本の樹を書いて行く

【冥琳】
「この枝の一つ一つに世界があり、正史になった世界が現れるとこのどこかに…」

その木に一本枝を増やす

【冥琳】
「こうして新しい枝が生える、と」
【悠人】
「すごいな…俺に説明されたときもそういう風だった」
【彰】
「つまり、俺達はココとは別の枝から飛ばされた、とそういうことか?」
【悠人】
「ああ、そうだろうな…」
【彰】
「…あの彰の口ぶりでは俺達の世界の座標がわからないと戻ることも難しいようだしな…」
【悠人】
「俺達は戻れないわけじゃないんだけどな、今は必要があってこの世界にいる」
【彰】
「必要?」
【悠人】
「ああ、あの彰が言っていたんだが、本来世界転移など世界がその存在を必要としない限り起こりえないらしいんだ、もしくは、その力を持った何者かがそうしない限りは」
【彰】
「で、お前らは理由は不明だが、この世界に必要とされて召還されたわけか」
【悠人】
「ああ、おそらくは、お前らもだろう」
【冥琳】
「確かにな、その理屈ならば、必要でない限り私たちがこの世界に来るはずはないのだからな」
【悠人】
「理解の早い人がいて助かるよ、俺もほとんど聞いた説明をそのまま言ってるだけだから、詳しいことは専門の人間に聞いてくれとしかいえないな」
【冥琳】
「いや、状況確認には十分役立った、感謝する」

その後、俺達側の人間全員につなぎ、冥琳から俺達はどうやらこの世界に必要とされて召喚されたであろうこと、戻るためには元の世界の座標を知る必要があり、協力してくれそうなのが現在ココを空けている高崎彰だけであろうことなどを説明する

【華琳】
「この世界が必要としている、か」
【桃香】
「必要とされているって言っても、どう必要なのかがわからないんじゃ」
【彰】
「それもおいおい解るはずだ、まずはこの世界になじむことから始めよう、特に服装」

コスプレ扱いですめば御の字だが、騒がれても困る
後は

【彰】
「この世界では武器の持ち歩きは禁止だな、国家権力にたてつく気はない」
【華琳】
「面倒なものね、まあ、武器を持ち歩く必要が無いならそれにこしたことは無いのだけれど」
【彰】
「一人分ぐらいなら俺の月衣に放り込めるが、それが限度だな」
【雪蓮】
「ねえ、それ、私たちも使えるようにならないかな?」
【彰】
「…さあな、資質さえあればおのずと覚醒するもの、らしいが、たぶんファー・ジ・アースに行かんと無理だろ」
【華琳】
「そう、あなたはその原理を理解しているわけではないのね?」
【彰】
「…本来、月衣とは世界の常識から己を隔絶するためにウィザードが張る結界、故に、世界の持つ常識の力がどれほどのものかに左右される、とは俺が世話になっていた魔王の話だ、もっとも、展開できるようになれば別の世界でも使うことが出来ないわけではないので、この世界でも月衣の機能の一部、物を収納するなどは使えるが、この世界の常識そのものを遮断することは無理だろう」
【冥琳】
「その世界に行く機会はまずなさそうだしな…」
【彰】
「そもそも、資質があれば目覚める類のもので、たとえどれだけ戦闘能力が高かろうと覚醒するかどうかは解らんらしいし」
【雪蓮】
「難しい話はそこまでにして、とりあえず外に出ない?」
【彰】
「…武器の所持は禁止だからな、お前ら、チンピラ風情なら素手で十分だろ」
【華琳】
「私たち全員が一度に行く必要はないわね?」
【彰】
「…とりあえず、外出着の確保が目的なので女性陣が来ないことには何もできんぞ」
【冥琳】
「外に出る回数が多いものが行くべきだな、私や華琳などはしばらくこの世界のことについてまとめる必要があるだろう」
【華琳】
「そうね、息抜きの外出ぐらいなら他のものに買ってこさせればいいのだし」
【彰】
「まあ、自分で選ばないと納得できんやつはいないはずだし、そこらへんで便利なのは…」

結果

【彰】
「明命、思春、秋蘭、星か…まあ、自分の回りの人間の寸法を知ってる奴が来るなら妥当か」

ちなみに、全員武器は持っておらず、俺は愛用の刀を月衣に放り込んであるだけ
一応リストバンドについてるホルダーに飛針が三本だけあるが、これ自体はそこまで多用はしないし
さて、荷物もちは俺が担当する、まあ、持ちにくくなりそうならこっそり月衣にぶち込めばいい
重量のフィードバックはあるが俺は筋力と敏捷力には自信がある、あと60キロぐらいまでなら問題あるまい

【明命】
「高い建物がいっぱいです…」
【彰】
「…ああ、十階建ての建物なんて向こうじゃないからな…せいぜい三階が限界か」
【星】
「…話には聞いていたが、実際に見ると驚愕ものだな」
【秋蘭】
「それで、服屋はどこにあるんだ?」
【彰】
「そこらへんの適当なところでわりとどこでも売ってるからなあ…まあ、さすがに量販店の代物じゃ華琳とかは納得できなさそうだし…」

かといって一点ものを仕入れる金など無い
一応悠人含めあの館に世話になってる連中の服を借りたり金を借りたりしたが、俺も何かしら金を稼ぐ方法を探すべきだろう
まあ、今はスーパーの代物で我慢していただこう

数時間後

【彰】
「…月衣万歳」

そうつぶやく俺の懐はすっからかん、しかし俺の背中にかかる重みは予想していた以上だった
これ、手に持つのは無理だったな…

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