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第二十章

最終戦です
ちなみに今回の混沌のモデルは「朝の来ない夜に抱かれて」というゲームに出てくる無貌の神です
一部台詞をそのまま使っていたりもしますが
どちらもある邪神の二つ名なので同一存在として扱いました
ちなみに、無貌の神とストライフは声優が同じなんでストライフが縁があると言っているのはそういうことです



             第二十章

【彰】
「そろそろ行くか…」

ある程度回復もすんだことだし、これ以上休息をとる余裕もないだろう

【メッツァー】
「ああ…前衛は今警戒してる連中でいい、どうせ襲撃も受けなかったからな」

フロアから出た途端に密集していた闇精霊の襲撃を受けるが

【ジューダス】
「レスト・イン・ピース」

ストライフの魔弾と

【ライル】
「ちっ」

ライルのデスサイズがことごとくなぎ払い、打ちこぼしもアストが瞬く間に殲滅した

【彰】
「先ほどのフロアは本当に中ボス専用だったんだな…」

後方からも攻撃が来るが

【優】
「はっ!」
【志都美】
「やぁっ!」
【賢久】
「そらっ!」

後方警戒に当たっていた面々の攻撃で殲滅されていた

【彰】
「…後1キロほどか…広いフロアがあるな」
【メッツァー】
「ああ…そこが大ボス…混沌の居場所ってところか…」

さすがに敵戦力も数が多く、今は休憩組が存在していない
無論、本命である俺達は温存されているが、菊理などは時折援護や回復に回り始めた

【彰】
「ちっ…この間合いじゃ俺達が何も出来ないってのが歯痒いな…」
【駆】
「俺達が切り札なんだから、仕方ないけどな…」
【愁厳】
「ああ、ここは俺達に任せておけ!」

一気に駆け抜け…そして

【混沌】
「よく来たな…よくここまでたどり着いたと、まずは褒めてやろうか?」
【彰】
「…」

一気に気を張り詰める、ほかの連中も一気に戦闘体制に移った

【混沌】
「やれやれ…この世界も所詮は遊び、同胞達が目覚めるまでのこの泡沫の現世を、退屈にしないためのつかの間の娯楽に過ぎないというのに…無論、この世界が消滅すれば君らはあるべき世界に戻れる、それで十分じゃないか」
【彰】
「あいにくと、俺はこの世界やこの世界で出会った連中に愛着もあるんでな、もう二度とあの孤独には戻れない、あんな状態は生きながらにして死んでいるも同然だからな」
【混沌】
「生も死も偉大な物語の中の一説にしか過ぎず、人の想いすらもまた、行間に浮かぶ泡沫の夢に過ぎない、運命という神の物語の中では弱きものはただ虚しく足掻き、飲み込まれていく…それでもなお…」
【彰】
「ああ、足掻いてやるさ、何ぼでもな!運命を変えずにはいられない想いってのが、あるんでな!」

散開する
まず仕掛けるのはストライフ

【ジューダス】
「なんか君とは縁があるような気もするんだが…あいにくと、俺はあんたを倒さなきゃいけない、だからさようならだ、レスト・イン・ピース」
【混沌】
「無駄だよ、いかに魔弾であろうと仮にも神であるこの俺の前には無力だ」

実際に、その攻撃はさほど意味を成すことは出来なかったようだ
だが、その攻撃に意識が向いてくれさえすればいい!

【アルフレッド】
「行くぞ!リック!」
【リック】
「ええ!」
【アルフレッド】
「ルダ!顕現を開始する、システム――――幻想剣“ファンタズム”!」
【ルダ】
「了解です、マイマスター」
【リック】
「ベイル・ハウター、システム―――狂犬刃“カットスロート”」
【ベイル】
「来た来た来たァッ!やってやろうじゃねえか!」

アルフレッドが白、リックが黒に染まっていく
これが…あいつらの武器…エメス・トラブラムの力だというのか!?

【アルフレッド】
「合わせろ!」
【リック】
「承知!」

アルフレッドの幻想の剣、リックの狂犬の刃が

【二人】
「おおおおおおおおおっ!」

奴を挟んで激突する!
白と黒の綾模様が奴を駆逐していく…
これが…

【彰】
「窮極混沌―――斑影…か」

だが、神でさえ屠りうるその必殺の一撃をもってしても…

【混沌】
「ぐ…がぁっ!」

混沌は健在だった
それはそうだ、奴を倒すためには俺と双七がフィニッシャーでなければならない
それがデミウルゴスの認識する世界、そして

【駆】
「おおおおおおお!」

駆が劫の目を通して視る俺達が勝利する世界なのだから!

【彰】
「ふっ!」

俺は奴の正面に移動する、双七は奴の後ろに回りこむ

【駆】
「まだだ…!」

だが、配置に付いた俺達を駆が静止する
まだ早い…ということか?

【混沌】
「何をやろうとしているのかは知らないが…今以上の攻撃はありえない、そうだろう?」
【アルフレッド】
「確かに…俺もリックももう力はない」
【リック】
「温存されていた分全てを吐き出してなお健在ですか…ですが、今回のフィニッシャーは私達ではない」
【駆】
「その一撃のために、俺達は戦う!」
【メッツァー】
「ああ、俺が支配するためにもこの世界をお前の好きにはさせない!」
【愁厳】
「たとえ神が相手であろうと、我々には負けられない理由がある!」
【ジューダス】
「そのためにならば…俺達は神でさえも殺して見せるさ」
【咲月】
「貴方に世界は壊させない」
【彰】
「ああ…そのために、師匠は俺に全てを教えてくれたんだからな!」

持てる限りの全てをもって
俺はこいつに止めをさそう

【駆】
「うおおおお!」

縦横無尽に駆け、無数の剣戟を放つ駆
その一撃一撃が奴の生命力を抉っていることが見て取れる

【メッツァー】
「なるほどな…アレが劫の目の力…か」
【デミウルゴス】
「ええ、自分が望む未来を導き出す、命まで引き換えにすれば強引に未来を作り出すことさえ可能だけど、今回はこれだけのメンバーが揃ってくれたから、見えた未来をなぞるだけで事足りるわ」
【彰】
「…」

円転自在、急転自在

周囲の言葉から自分を切り離す
必要なのは俺と奴、双七と今戦っている駆のみ

手は綺麗に
掌打に乱れはなく
心は熱く
奴を倒さんとする意思だけは強く
頭は冷静に
思考は澄み切っている

【駆】
「今だ!彰!双七!」
【彰】
「ああ、任せろ!」
【双七】
「解った!」

地を蹴る、一撃を入れるがそれを防ぎ、反撃に移ろうとする混沌の一撃を捌き…

【彰】
「九鬼流、肆式名山――――内之壱――――」

右の掌打を螺子りながら引く、奴の注意は俺だけに向いているが、奴の真後ろでは双七が同じ動きをしている

【二人】
「焔螺子!」

同時に放った一撃だが、習熟度の差というものは現れる
同時にぶつかれば相殺し合って奴には影響を及ぼさないはずの衝撃だが
ごくごく僅か
一秒程度の差でぶつかれば…

【混沌】
「ぐっ、があっ!?」

お互いにぶつかり合い増幅しあう
そう、波が岩場に当たり大きく爆ぜるように、浸透した衝撃は奴の内部で大きく爆ぜる!

そして…混沌は崩れ去った

【混沌】
「くはっ…まさか…この世界でも倒されるなんて思わなかった…が、これはこれで面白い結果だったな…」
【彰】
「…」
【混沌】
「だが、君達は愚かな選択をした…あのまま世界の終末を迎えていれば本来の世界に戻れたものを…俺が消えればこの世界は崩壊する」
【彰】
「そんなことか、それならば問題ないさ」
【デミウルゴス】
「貴方と同じ、私も仮にも神と呼ばれる存在よ、私がこの世界の神となり、核となるわ」
【混沌】
「ははっ…俺に作られた世界は、俺という存在をどうしても拒絶していたようだな…」
【彰】
「…」
【混沌】
「倒せないわけだ、お前達は…この世界に守られていたのだからな…」

塵になる混沌
そして、世界が大きく揺らいだことが解る

【彰】
「!」
【デミウルゴス】
「大丈夫…」

デミウルゴスの姿が見えなくなっていく

【菊理】
「デミウルゴス!?」
【デミウルゴス】
「私はこの世界の神となって貴方達を見届ける…この世界とはまた異なる次元に移ってしまうから貴方達の前に姿を現せるのは数回ぐらいでしょうね…」
【彰】
「まさか…それを解ってて…?」
【デミウルゴス】
「私は菊理が幸せになってくれればそれでいいの…彰君…菊理をお願いね」

直後、俺達を包んでいた空間が砕け散り、俺達の意識も一瞬で吹き飛んだ

そして…

【彰】
「ぐっ…」

目を覚ましたのは新綾女ランドマークタワーの前、例の結界を張った場所だった

【九鬼】
「よう、彰」
【彰】
「師匠!?」
【九鬼】
「最後のお勤めって奴だ…もう会うこともあるまい、お前はお前の役目を果たしたようだな」
【彰】
「ああ、あんたのおかげだ」
【九鬼】
「ふっ…さて、死人は死人らしく、あるべき世界に戻るとしよう…行くぞ!」
【ゲオルギウス】
「ああ…彰といったな」
【彰】
「あ、ああ…」
【ゲオルギウス】
「まずは礼を言っておこう、よくこの者達を守り抜いてくれた」
【彰】
「…いや、守られてたのは俺のほうだ、俺はお膳立てされた最後の一撃を放っただけだよ」
【ゲオルギウス】
「それでも、お前達は役目を果たしたのだ、それは誇ってよいことだろう」
【操】
「まだ目を覚まさないか…美鈴に伝えておいてくれ、草壁操が、よくやった、と言っていたと」
【彰】
「あんたが…ああ、わかった、伝えておこう」
【九鬼】
「さて、今度こそ本当にお別れだ、もう二度と会うこともあるまい…最も、お前が死んで幽世に来たならば話は別だが」
【ゲオルギウス】
「我々はすでに死んでいる身だ、幽世からお前達を見守るとしよう」
【彰】
「…幽世からこっちは見えるのか?」
【操】
「私達術者であれば、見るだけならば可能だ」
【彰】
「…じゃあ、俺からも礼を言っておこう、あんた達のおかげで町の被害が最小限に食い止められた、ありがとう…あと、前回師匠に言いそびれたが、直哉の母親にも、礼を伝えてほしい」
【ゲオルギウス】
「ああ、承った」
【彰】
「師匠…双七は完成するかどうかはわからないが、俺に教えられる全ては叩き込んだつもりだ、後は向こうで何とかするだろうさ」
【九鬼】
「そうか…」

アレは…門か…

【操】
「では、戻るとしよう、我々のあるべき世界に」
【九鬼】
「ああ、じゃあな、彰」

門をくぐる連中の顔は…俺にはとても晴れやかなものに見えた

【彰】
「…さて、こいつらをたたき起こそう、肝心の話が出来ていない」

門が消えて、覚醒した連中も含めて全員が集まる
先ほどの伝言も伝えた

【美鈴】
「そうか…黒騎士たちがこの世界を守るために戦ってくれていたのか…」
【彰】
「さて…肝心な話を始めようか」

俺達の今後を決める最後の会議が開かれることとなる
そう、この世界に残るか否か、その選択のときが来たということだ…


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小説か日記、QMAネタを不定期に乗っけています
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