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第十六章

さて、第十六章です

選出メンバーにもそれなりの理由はあるんですがね
単純に言えば、教師除外の戦闘力重視

他にもいろいろとありますが、別段たいした理由ではないですな
次回は訓練風景





                 第十六章

【彰】
「さて…」

俺達はそろってゴルトロックへと向かっていた、目的地はフォルテンマイヤー家の屋敷、前回いなかった面々の面通しもかねて、今後のことを話し合うためだ
ついでに一人、実は俺も初対面のやつがいる

【志都美】
「えっと…優ちゃん?何で生徒会の人たちと一緒に?」
【優】
「志都美ちゃん、あの夜に入っていたんだよね?」
【志都美】
「う、うん…怖くてずっと学校の中にいたんだけど…校庭から銃声はするし、町のほうからも銃声がして、どこに行けばいいのかわからなくなっちゃって」
【彰】
「よく闇精霊に襲われなかったな?」
【志都美】
「えっと…アメーバみたいなのにはいくらか襲われたんですけど…あの、ごめんなさい!能力使ってしまいました!」
【彰】
「緊急事態だったんだ、しょうがないさ、それで?」
【志都美】
「私の能力はご存知ですよね?」
【彰】
「液体を操る力、と聞いたが」
【志都美】
「はい…それで、試験管に強酸を精製したりして、ソレをぶつけて倒しました」
【彰】
「よく無事だったな…能力の使用に関しては不問にしておくよ、いいよな?愁厳」
【愁厳】
「ああ、赤い夜においては学則を無視してもかまわないこととしておく」
【彰】
「とまあ、そういうわけだ、もっとも、赤い夜はもう訪れないらしいが」

デミウルゴスにも確認を取ったが、かなりの確率でもうじき混沌が動き出すそうだ
そうなれば赤い夜どころではなく、この世界の存続を賭けた戦いが始めるだろう
勝たなければならない、なんとしてでも…

【彰】
「…もうじきゴルトロックか…向こうは完全に異界だからなあ…」
【匡】
「異界?ゴルトロックとこの町ってずっと地続きだったよな?」

そう…匡は世界の改変の影響をもろに受けている
その結果、この世界には“元から”ゴルトロックは存在したことになっている
無論、咲月と奈緒はそんなことはなかったという記憶を持っている

【彰】
「匡はゴルトロックのほうには行くのか?」
【匡】
「いや…遠いし、珍しいものがあるわけじゃないからなあ」
【彰】
「ま、そりゃそうか…」

向こうに住んでいる亜人達とか、売っているものは俺たちにはとても珍しい、とは言わないでおく

【彰】
「もうそろそろだな」

今回は前回会っていないエルネスタというエルフも呼んでもらった

【リック】
「お待ちしていました、皆さん、こちらも全員そろっています」

リックの案内で会議場へ、ふむ、一人エルフがいるな…聞いていたよりもはるかに若い
が、どうもこちら側では数人反応が異なる、メッツァーや魔法戦士達は俺と同じような反応、一部の人間はきいていた通りの老婆に見えているようだ

【彰】
「ふむ…メッツァー、彼女、幻影系の魔法使ってるか?」
【メッツァー】
「ああ、よくわかったな?」
【彰】
「まあな…」

事前に聞いた話では、エルネスタというエルフは老婆である、と聞かされていた
だが、実際にあってみると確かに俺達よりは年上だろうが、まだ若く見える

【彰】
「…では、改めて自己紹介を、神咲彰だ、よろしく頼む」

詳しいことは省いてかまわない、とりあえずお互いの名を知っておくことが重要だった

互いに自己紹介がすべて終わると、本題に入ることにした、菊理に頼み、デミウルゴスを実体化してもらう
短時間であればデミウルゴスは実体化していることが出来るらしいが、ある程度の時間を過ぎると疲弊してこちらにい続けることが出来なくなり、再び実体化するのに時間を要する事は聞いている

【彰】
「さて…肝心な話を進めよう、デミウルゴス、混沌がいつごろ動き出すか解るか?」
【デミウルゴス】
「いえ…今は戦力…おそらくは闇精霊という形をとるでしょうけど…を蓄積している状況ね、動き出せばすぐにわかるんだけど、ソレまでは向こうの場所も探れないわ」
【彰】
「そうか…ところで…最終決戦に挑むメンバーをここで決めておきたい、いいよな?」
【愁厳】
「ああ…」

匡は現在ここにいない、アルフレッドの案内でゴルトロックを見回っているところだ

【彰】
「まず、デミウルゴスよ、俺と双七、駆、メッツァー、アルフレッド、リックはこの戦いに必ず必要なんだな?」
【デミウルゴス】
「ええ、メッツァーさんはほかの人間への指揮官として、参加してもらえなければ困るのよ」
【メッツァー】
「かまわん、いつものことだ」
【彰】
「では、後のメンバーで、こちらからは愁厳、刀子、トーニャ、優、志都美、美鈴、栞、賢久、雪子、ココノ、凛々子、香奈葉、麻由希、ティアナ、咲月、奈緒、ライル、ストライフ、アスト…菊理、こんなところでどうだ?」

周囲の人間は俺が菊理の名を呼んだことにいささか動揺を見せた
ソレはそうだろう、俺は今まで彼女を前線に立たせることはしなかった、彼女に傷ついてほしくなくて
だが…今度は違う、俺は彼女に強さをもらいたい、近くにいてほしい、守るという意思を強固にするために…

【愁厳】
「解った、こちらとしても異論はない」
【刑二郎】
「待てよ!俺達は足手まといだってのか!?」
【虎太郎】
「刑二郎ではないが、なぜ俺や薫も?」
【彰】
「帰る場所は、ないと困るだろ?」
【愁厳】
「そういうことだな、悪いが、お前たちは学園で待っていればいい、俺達が勝利して戻ってきたときに、迎えるはずの存在が全員息も絶え絶えでは話にならん」
【虎太郎】
「俺達はそのお守りってわけか…まあいい、生きて戻れよ」
【彰】
「はっ、俺はこの世界で菊理と結婚するまで死ぬ気はないな」
【セルマ】
「こちらからは、あの夜に入っていた全員でかまわないかしら?」
【彰】
「いいのか?」
【エルネスタ】
「ま、この世界に召喚してくれたお礼はたっぷり返すつもりだけどね」
【ヴァレリア】
「私達の力も少しはお役に立つと思います」
【彰】
「解った…頼らせてもらうよ…後の面々は各々自分の居場所を守ることに専念しろ、奴が動き出せば世界そのものに危機が迫る、混沌を倒せば闇精霊も収まるだろうが、おそらく次は…赤い夜の結界を張ることもなく大量の闇精霊が出現するだろう、なんとしても、町を守れよ?お前ら」
【アルフレッド】
「あちらでのレギオンを思い出すな…なるほど、あのような状態になるということか」
【デミウルゴス】
「ええ、そして、今度の神はあの時とは違い確実に滅ぼさなければならない」
【アルフレッド】
「その場合、この世界はどうなる?」
【デミウルゴス】
「もし滅びるようなことがあれば、私を核にして繋ぎ止める、もしあの神がいなくなって世界が滅びようとするならば、私がこの世界の神になるわ」
【彰】
「…承知した、それしかないようだしな」

俺と双七がフィニッシャー…つまり、そういうことなのだろうと理解する

【彰】
「じゃあ、後は細かいところだな、今後どう動くかだが、これは今までと変わりなくで行きたい、異論はないよな?」
【愁厳】
「ああ、いつ起こるかも解らない敵襲に備え怯えるよりは堂々と決戦に挑みたいからな」
【リック】
「同感です」

全員の覚悟は決まった、残る側になった面々にも不満はあるだろうが、これはこれで必要なものだと理解しているはずだ
無論、実力的に来ても意味がない連中もいるわけだが、虎太郎や八咫鴉、鴉天狗はこちらに来るよりも残る側でいるほうがやるべきことも多いだろう

【彰】
「さて…これからどうする?とりあえず俺は家に帰るけど」
【愁厳】
「そうだな…各人自由に行動していいだろう、出来れば彼らも交えて一度宴会でもと思わんでもないがな」
【彰】
「ソレは勝ってからのお楽しみにしておこう、はっきり言って立て続けの宴会はソレはソレで問題だろう…おおむね懐具合的な意味で」

はっきり言って、家人が増えたこともありあと十年は持つだろうはずだった親の資産もあと一年持つかどうかだ
バイトのほうの見入りは正直多くはないしな
メッツァーなんかは金出そうともしやがらねえし

【刑二郎】
「まあ、二回やる分ぐらいは余裕あんべ、全員」
【彰】
「あんなあ…俺んちの人間分は全額俺が出してんだぞ?」

別にソレをケチる気はないんだがな…

【彰】
「まあ…ソレぐらいならあるとは思うが…正直卒業後即仕事始めるつもりでいるからある程度は残しておきたいんだよな…」
【菊理】
「喫茶店ですか?やっぱり」
【彰】
「いっそマスターに頼んで二号店開いてみようかなあ、神沢のほうに」
【双七】
「あ、それいいんじゃないか?」
【彰】
「ま、そのためには一年ぐらいマスターの元でコーヒー淹れるためのノウハウ学ばんといかんだろうし、その間の生活資金は残しておきたい」
【メッツァー】
「いつも払わせてばかりというわけにもいかんからな、たまには自分の分ぐらいは俺が出してもかまわんが」
【彰】
「マジか?」
【メッツァー】
「ああ、バイトも思ったよりも順調なのでな、俺とココノの分ぐらいならば出せる」

ああ、そういえば、特に問題があるとは聞いた記憶がない
というか…

【彰】
「…ココノに対してプレゼント買うとか言う話はどこに行ったんだ?」
【ココノ】
「あの…それでしたらもう結構なものをもらっていますし」

そういってイヤリングなどの装飾品をいくつか見せてくれる
たぶん、購入に際して凛々子とかの助言を仰いだのだろう物がいくらか見受けられる

【彰】
「で、ココノの分も出せるのか?」
【メッツァー】
「ああ、俺とココノの分ぐらいは出せるさ」
【彰】
「だったらそうしてくれ、いつまでもごくつぶしでいられてもかなわんからな」

メッツァー真人間化計画は順調なようだ

【彰】
「さて…」

宴会は問題ないとして…

【彰】
「だったら、今からうちでいろいろ決めるか?」
【愁厳】
「そうだな、場所と日取りぐらいは決められるだろう」
【彰】
「ふむ…フォルテンマイヤー家が一番無難だろう」

古地亭に全員入るかどうか怪しいが、フォルテンマイヤー家ならば余裕があるようだった

【愁厳】
「確かに…この人数ではあそこぐらいしかないか…だが、いきなり押しかけるような真似をして大丈夫だろうか?」
【彰】
「…ちょっと待った、宴会はやっぱりやめよう」

ここに来ていきなり意見を変えたが、当然理由はある

【刑二郎】
「ん?何でだ?」
【彰】
「二の轍を踏んだ直後、これだけ言えば十分だろう」

愁厳などはそれで苦い顔になったが、刑二郎や双七は理解できていないようだ

【彰】
「また二日酔いになったらどうするんだよ、半端な酔い方じゃ宴会を楽しめないし、そんなつまらん宴会をするぐらいならば、ということだよ」
【愁厳】
「確かに…二度あることは三度ある、とも言うからな」
【麻由希】
「私は二日酔いひどいですからね…」
【彰】
「確かに、赤い夜に怯えている形にはなるだろうが、こればっかりは警戒しておきたい」
【刑二郎】
「あ~…今回彰が指定した連中、酒に弱いのもいるしな」
【優】
「私もあまり得意じゃないし…」
【志都美】
「私は強いほうです」
【彰】
「ということだ、どうせやるなら祝勝会でできなかった分の憂さを晴らす、というほうがいいだろう?」
【愁厳】
「ああ、そうだな…俺は彰に賛成だ」
【双七】
「俺もそうしておきたいかな?」
【刑二郎】
「しゃーねえな、居残り組みだけ盛り上がるってわけにもいかねえし、今回は見送るか」
【彰】
「懐具合的な意味でもそのほうがありがたい」
【メッツァー】
「そうだな、どうせなら祝勝会のほうが派手に盛り上がれるというものだろう」
【彰】
「というわけで、祝勝会の予定を立てておこうじゃないか」
【双七】
「…それって、明らかに死亡フラグっぽいんだけど…」
【彰】
「お前さんフラグ折るの得意だろ?」

特に恋愛方面

【双七】
「え?」
【彰】
「自覚してれば世話がない、か…まあいい、どちらにせよ、へし折ればいいだけだ、そんなフラグなんぞ、俺達にはそれだけの力があるはずだ、一人の犠牲も出さずに、終わらせるために俺とお前がフィニッシャーという立ち位置にいる、そう考えておけ」
【双七】
「え?」
【彰】
「…大体、予想はついているんだよ、どう動けばいいかなんて」

これから毎日、焔螺子の訓練を始めよう
いつ始まるとも終わらぬ最終決戦までに…師匠と同じ域に達していなければならないのだからな…

【彰】
「双七、一手付き合え」
【双七】
「え?」
【彰】
「組み手だよ、お前さんが腑抜けてたんじゃ話にならん、第一、最終戦までに九鬼流の全てを再びお前に叩き込んでおかないといけないからな」
【双七】
「げえ…」

俺はこちらに残ると決めた…だが、こいつはそうも行かない
向こうに、必ず返さねばならぬ恩があるのだ
ならば、こちらにいる今の間に全てを伝えなければならないのだ

【彰】
「というわけだ、すず、こいつは今日一日借りるぞ」
【すず】
「ちゃんと明日には返してよ?」
【彰】
「ははっ、今晩には返すよ」

そして

【彰】
「そういや…お前さんとの本組み手、こっち来て初めてか?」

体を慣らしつつそう言う
簡単な手合わせは何度かしたが、本格的な組み手は初めてではないだろうか

【双七】
「言われてみれば…彰が同じ九鬼流だって知ったとき以来初めてじゃないかな?」
【彰】
「同門でありながら何この自主練率」

軽く動く、体があったまったところで

【彰】
「ウォーミングアップ完了だ、始めようぜ?如月双七!」

構える

【双七】
「お願いします!」

さて…

【彰】
「はあっ!」

飛び込み、掌打を放つ

【双七】
「えっ!?」

とっさに捌くが、さらに回し蹴りを叩き込む

【双七】
「うわっ!?」
【彰】
「…おい、こっちの動きについてこれなくてどうする…」
【双七】
「いや、彰が自分から動くとは思ってなくて…」
【彰】
「…確かに九鬼流は手の読みあいから始まる事が多いが…実戦では向こうから動いてくるものだ」
【双七】
「そうだった…」
【彰】
「来い、本当の捌きを見せてやる」

双七の掌打を掌打で弾く、この時点で衝撃を浸透させる

【彰】
「はあっ!」

こちらから掌打を打ち込む、何とか麻痺していないほうの手で捌き、距離をとる双七

【彰】
「解ったか?九鬼流の場合捌く時点から相手の次弾を封じることも考えて捌く、無論、それが通じそうになければ単純に捌くだけでもいいがな」
【双七】
「…」

向こうも目つきがマジになってきた…

【彰】
「こっからは手加減抜きだ…行くぞ双七!」
【双七】
「うおおおおお!」

こうして絶招まで駆使し始めた結果、三時間後ボロボロになった双七を担いで如月家に向かう俺であった

【彰】
「まだまだ精進が足りんな、これではいつまでたっても免許皆伝を譲れない」

ため息一つ
全ての絶招を一応程度に使えるようにはなってきたようだが、それでも俺には劣る
ましてやあの師匠に勝てるかどうかといわれれば…
断言しよう、否だ
しかし、向こうにおいて九鬼流の使い手はこいつしか残らないのだ…
せめて、別れのそのときまでに…全てを伝えなければ…

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コメント

シズミちゃーん!

よくもまぁ、アレがこんなにかわいくなっちゃって…
いいぞ、もっとやれ

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七夜彰

Author:七夜彰
構想だけが爆走し続ける気まぐれ小説書きのブログ
小説か日記、QMAネタを不定期に乗っけています
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