第十四章

第十四章、赤い夜はこれで最後、戦闘自体はまだありますが

この次で核心に近づき、後日常を何度かはさんだ後ラストバトル、最後の一話とアフターストーリーで終了の予定です

ああ、後以前チャットで友人から妖怪のモデルをもらっているので、その中から一人をモデルにした人妖がこの次で名前が、その次で当人が登場する予定です

ちなみに、今回からスイートナイツの変身前と変身後で名前の表記と各人からの呼び方が変わります
これあげたら修正しておきますかね…


                第十四章

【彰】
「…愁厳」
【愁厳】
「ああ、赤い夜だな」
【彰】
「…二回目かよ!宴会翌日に!」
【メッツァー】
「参ったな、スイートパッションが二日酔いがきついそうだ、スイートキッスも同じく」
【スイートリップ】
「私とプリンセスティアは問題ないんだけど…」
【彰】
「…いつのまに変身してたんだ、お前ら」

だが、変身後のスイートキッスとスイートパッションに活気がない、戦力として当てに出来るのは…
俺、愁厳、刀子、双七、駆、美鈴、栞、賢久、雪子、スイートキッス、プリンセスティア、ココノ、奈緒、咲月ぐらいか…?
後はサポート主体ばかりだな…
やばいぞ…何とかストライフたちと合流しなければ…

【彰】
「!」

校庭に出た瞬間、無数の闇精霊が出現する、教師二人も駆けつけたが、はっきり言って前回同様だ

【彰】
「…薫、戦えない生徒達を守ってくれ、菊理、お前は彼女の前に出るな」
【菊理】
「彰君!?」
【彰】
「…町のほうから銃声がした、おそらくはストライフたちだ、合流は無理だろう…意地でも守って見せるさ」

拳を炎が纏う

【彰】
「…九鬼流、免許皆伝、神咲彰!参る!」

敵陣に突撃する
集中しろ、敵の動きから目を離すな…
師匠に出来たことだ、免許皆伝といわれた俺に…出来ない道理はない!

【彰】
「ふっ!しっ!」

一体を掌打で消し飛ばすと、もう一体に回し蹴り
そこに飛んできた触手を掌打で弾き、別の人型の喉に向かい

【彰】
「九鬼流、肆式名山―――内ノ弐――――焔錐!」

その一体もそれで消滅するが、それに頓着することなく、さらに一体を蹴り砕き、近くにいた人型に焔槌で止めを刺す
闇精霊の比率は人型:7、不定形:2、鳥型:1ぐらいだろう
飛んでいる相手は魔法攻撃や式神に任せ、地を這う人型を集中して狙う
俺が唯一師匠に勝りえたもの、それがこの鬼の血故の人のそれをはるかに凌駕しうる五感
触覚は風の動きを、聴覚は相手の攻撃による風切音を、視覚は相手全体の動きを、俺に伝えてくれる、後はそれに敏感に反応し、人妖ならではの反射速度で行動する!

【双七】
「ますます持って先生じみてきたなあ…」
【彰】
「鍛錬を怠るからだ!」

そう言った直後、真後ろから飛んできた一撃を回し蹴りで撃墜、そのまま跳躍し、アメーバ状の巨大なやつの頭部を蹴り砕く

【彰】
「ちっ!しかし…数が多いか!」

いったん後方に向かい飛ぶ

【彰】
「…難しいな、被弾ゼロは無理だろう」
【愁厳】
「お前でもそう思うか…」
【メッツァー】
「せめて、もう数人増援が来れば話も違うのだろうが…今戦える人数が少なすぎる」
【???】
「ならばその役目、俺達が果たせばいいのだろう?」
【彰】
「!?」
【愁厳】
「この声は…」
【アルフレッド】
「久しぶりだな、覚えていてくれたか」
【双七】
「アルフレッドさん!」
【黒髪の少女】
「!あんた…彰兄!?」
【彰】
「は!?」

誰だ?俺のことを兄などと呼ぶやつに心当たりはないのだが…

【アルフレッド】
「む…?確かに…似ているな、あの当時いなかった生徒だな?」
【彰】
「あんたのことは聞いてるけどな、アルフレッド・アロースミス」
【アルフレッド】
「自己紹介は後でもいいな?まずはやつらを倒すのが先だ」
【彰】
「ああ、ところで、そっちのは?俺には妹はいないし…妹みたいだったやつはいたが、そいつは俺のことはお兄ちゃんと呼んでいた、彰兄などという呼ばれ方は初めてだ」
【愁厳】
「初耳だな」
【彰】
「あれ?」
【菊理】
「一応…私は聞いたことがありますけど…人妖であることを隠して旅をしていた当時にお世話になった家の娘さん、でしたよね?」
【彰】
「ああ…あれ?生徒会の連中にも話してなかったか?」
【伊緒】
「初耳ね」
【彰】
「そうだったか…で、話を戻すが、誰なんだ?」
【優】
「神咲優よ、思い出した?」
【彰】
「…たぶん、お前の知るそいつは俺とよく似た別人だ、名前も同じ…」
【アルフレッド】
「そうか、お前は純粋に地球の人妖なんだな?」
【彰】
「…俺達の世界以外にも人妖のいる世界があるのか…」
【アルフレッド】
「実際には、この世界とゴルトロックを元にした世界、というのが正しいのだがな」
【スイートリップ】
「話はいいから早く加勢してよ!」
【美鈴】
「式神ももう少ない!早くしてくれ!」
【彰】
「っと、そうだった…行くぜ!」

顔の前で手を振る

【優】
「その目…?」
【彰】
「どうやら、違うことが解ったようだな」

今度はほぼ全身、両手の掌打、両足に炎を纏う
…最近、俺が本当に鬼なのか怪しいんだが、どこかで火車とか狐火とか混じってないだろうな…?
もっとも、纏うだけで放出する方向は完全に不可能だからそれも薄いか
もっとも!

【彰】
「はあっ!」

再びの突撃、先ほど以上の集中力で持って行動する
俺の鬼化は触覚と視覚、聴覚を強化するが、その反面第六感のような感覚が若干衰える、その分を強化された感覚で補うしかない、ことに乱戦ではその第六感が重要になることも少なくないのだから…

【彰】
「おおおおおお!」

一撃一撃がやつらにとっては必死の一撃となる
両の掌に纏う焔と蹴りに纏う焔…やつらを焼き払うには十分だが、数の差はいかんともしがたい

そこに

【金髪の青年】
「アルフレッド!?」
【アルフレッド】
「リックか…その様子では、お前達はゴルトロックから来たようだな」
【彰】
「知り合いか?」
【アルフレッド】
「ああ、詳しくは後で話そう、今はこいつらを倒すのが先だと思うが?」
【彰】
「そのとおりだな」

踏み込み、焔螺子で一体を屠る

どうやらアルフレッドとリックといったか…は兄弟のようだ、そしてお互いに銃使いのようだ

【彰】
「はあああっ!」

あの二人の銃は中折り式の銃剣付リボルバーだが、なるほど、剣と魔法の世界、というのは間違いないようで、銃弾を召還し、ほぼリロード時間皆無で連射する
まあ、それでも一発一発の間隔、精度で見れば魔弾の名を持つストライフには見劣りするが、十分すぎる腕前の持ち主であることは確実だ
数分後、校庭の闇精霊は一掃された、俺達は街中から今も響く銃声の援護に向かうため走り出し、アルフレッド、優と名乗った二人もついてくる、リックと呼ばれていた男は主の元へ向かう、とだけ言って別方向に向かったが、後で連絡を取り合えるように愁厳を向かわせた
戦えない連中は教師二人が守ってくれるということなので学校内にいるが、プリンセスティアを除く(彼女は教師二人だけでは不安ということで一緒に残った)それ以外の戦闘可能メンバーは町に向かうメンバーに加わっている

【彰】
「ストライフ!」
【ジューダス】
「そっちは片付いたのかい?」
【彰】
「まあな、しかし…ここ最近赤い夜の間隔が長くなってるし、闇精霊も増えている…どういうことだ?」
【ライル】
「さあな、とりあえず解ってることはこいつらをぶちのめしてりゃそのうち終わるって事だけだろ?」
【彰】
「まあ、そういうことだが…」

構える、相手はかなり減っていると解るものの、それでもこちらの五倍以上はいるだろう

【彰】
「鍵となるのはストライフとアルフレッド、二人の銃使いだな」
【アルフレッド】
「任されよう」
【ジューダス】
「ま、数がいるなら銃使いの出番だね」

鬼化はすでに解いているが、それでも両腕に纏わせた焔で闇精霊を焼き払っていく
優も似たような攻撃方法ではあるが、彼女は焔を纏わせているだけで後は流派といえるような技ではない、アレは能力を持て余しているようにしか見えない

【彰】
「優といったな…お前、人妖として覚醒してから日が浅いのか?」
【優】
「そうよ!何か悪い!?」
【彰】
「どうしてそう突っかかって来るんだよ…もう少し出力を下げて纏うだけにしておけ、放出させすぎて振り回されているようにしか見えんぞ」

ぶつぶつ言いつつも俺に言われたとおりにする優

【彰】
「焔の扱いは十分出来ているんだ、後は自分に合わせて使うようにすれば持久力も上がるし戦術の幅も広がる、能力に頼りすぎると肝心なときに失敗するぞ」

突撃、一体を掌打で倒すと回し蹴りでもう一体、飛んできた触手を捌き、近くにいたやつをそいつに向かい蹴り飛ばす
そのまま

【彰】
「焔螺子」

重なり合ったままの二体に衝撃が浸透し、霧散する

【彰】
「…これで終わりか…」

周辺の闇精霊も消滅した

【ジューダス】
「で、そっちの二人は?一人は人妖みたいだけど、知り合いかい?」
【彰】
「いや、向こうは俺に良く似た知り合いがいるらしいが、俺にはまったく持って覚えがない」
【アルフレッド】
「詳しいことはすべてが終わった後に」
【ストライフ】
「了解、まあ、もうじき終わりそうな気もするけどね」
【彰】
「その前にお客さんだ…ちっ、数が多い!」

今回はいつも以上に闇精霊が多い、前回よりも多いだろう…

【彰】
「くっ…さすがにこれはきつい…」

ジューダスやアルフレッドの無限弾丸だが、これもいつまでもというわけには行かない、当然二人の消耗もあるのでそのうち力尽きる

【彰】
「…」

敵の気配はこちらに集中しているようだ、学園のほうからは…

【彰】
「!?」

こちらに向かってくる気配がある!?

【彰】
「どういうことだ!?」
【菊理】
「彰君!伏せて!」

とっさに体を沈める、と同時、無数の鎖が闇精霊たちを貫いた

【彰】
「菊理!?」

振り向く、と同時、彼女の背後にあるソレを見て驚愕する

【彰】
「アブラクサス…じゃ…ない?」
【菊理】
「詳しい話は後です!今はこの場から離脱しましょう!」
【彰】
「…ああ、今日は忙しいな!畜生!」

闇精霊の群れをなぎ払っていく菊理の天使
いや…この力、まさか…
彼女に従い、何人かを残し、俺達は闇精霊の真っ只中を疾走していく
菊理の鎖は今までとは違い、はるかに攻撃力を増し、さらに守りも堅くなっている
果たしてこれがどういう意味を持っているのか…
少なくとも、菊理自身で制御できていることだけは確かなので俺は菊理を守ることにだけ専念していれば十分だ

【彰】
「…この先は…確か以前崖になっていた場所ではないか?」
【菊理】
「はい…でも、今は私を信じてついてきてください」
【彰】
「お前の言うことを俺が信じないわけはないって」

そう気軽に言ってみる、そして…
崖のあった場所から先は…完全に異界だった

【彰】
「どういうことだ…?ここは…」
【アルフレッド】
「この風景は…ゴルトロックか?」
【優】
「そうみたいね…」

…どうやら、先ほど会ったリックのいた世界のようだな…

【彰】
「…この先はどういう世界なんだ?」
【アルフレッド】
「そちらで言うファンタジーのような世界と思ってくれていいだろう」
【彰】
「つまり、剣と魔法の世界、ってことか…よかったな、双七」

菊理の促すままに移動する
その矢先、前方から銃声が響いてきた

【彰】
「!」

どうやら、前方で戦闘している連中がいるらしい

【彰】
「さて…敵か味方か、判断が分かれるところだな…」

とりあえず、銃声の方向に向かい走る

【彰】
「アレは…リックといったか…」

金髪執事と…アレは

【アルフレッド】
「セルマお嬢様!?」
【リック】
「アルフレッド!?」
【彰】
「加勢させてもらう!」

突撃する、先ほどは物陰に隠れて見えなかったがさらに二人
…え~と、耳のとがった魔法使いのお嬢さんと、ソレを守る女執事でいいのか?

【彰】
「とりあえず、こちらに敵意はないんで後ろから攻撃とかはしないように願いたいな」

それだけ言うと、闇精霊に向かい掌打を放つ

【リック】
「その動き…」
【彰】
「?」
【リック】
「貴方は…九鬼耀鋼にゆかりのある人物なのですか?」
【彰】
「…あの師匠…そっちの世界まで行ったことあるのかよ…?」
【リック】
「ええ…あの時はこちらがずいぶんとお世話になりましたよ」
【彰】
「まあ、お互い詳しい話はすべてにけりがついてから、ってことで…」
【セルマ】
「ええ、そうしましょう」

突撃する、どうやら、ヴァレリアというらしい…が魔法で援護してくれる
雪というらしいヴァレリアの執事は大剣使いで、愁厳や刀子と相性がいいようだ
あともう一人、先ほどはどこに隠れていたのか、仮面をつけた女性がチャクラムで闇精霊をなぎ払っている、会話から察するに、名はコゼット、セルマの家に仕えるメイドのようなものらしい

この世界からの来訪者は…あと一人
実は俺は敵だと思ったほどだったが…
トカゲ男、としか言いようがない
人語を理解するトカゲ人間、俺の認識はそれが正しいかもしれない
ただ、物腰から感じるソレはとても紳士的である、名はガラというらしい

【彰】
「!」
【駆】
「終わる…な」
【リック】
「どういうことです?」
【彰】
「すぐにわかるさ…」

そういった直後、空間にひびが入り
俺達は通常空間へと帰還していた…
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