第七章

というわけで第七章です
今回は少し短めですが、いろいろやってしまいましたという章でもあります

ちなみに、俺の書くティアナの性格はTriangle公式ホームページのSSコーナーの「魔法戦士達のなつやすみ」に影響を受けているので、こんな感じに…




               第七章

【メッツァー】
「彰、少し話がしたいんだが…」
【彰】
「?まあ、いいが…」

とりあえず体育館裏…周囲100メートル内に人の気配は無し、聞き耳を立てられることもない、か

【メッツァー】
「単刀直入に聞くが、お前は、菊理のことが好きなのか?」
【彰】
「ぶはっ!?」
【メッツァー】
「…その反応ではそのとおりのようだな…凛々子のやつが聞いてみろとうるさいから聞いてみたが…」
【彰】
「凛々子…うらむぞ…」
【メッツァー】
「で、どうなんだ?実際のところは」
【彰】
「好きだよ…本気で惚れてるのは間違いない」
【メッツァー】
「そうか…」
【彰】
「で、俺に聞くだけってのは許さんぞ、メッツァー、お前はココノのことをどう思っているんだ?」
【メッツァー】
「な、なぜ俺がココノのことなど気にしなければならんのだ!?」
【彰】
「素直になれよ、俺が惚れた女のことを暴露したんだ、お前も同じことを言い返すのが筋だろう?」
【メッツァー】
「…確かに、俺にとってココノは現在身近にいる女の中ではもっとも大切に思っている女だ…」
【彰】
「それってさ、ようは恋愛感情ってものじゃないのか?」
【メッツァー】
「…そうかも知れんな…特に意識したことはないが…確かにほかの女性陣とは比べ物にならないほど特殊な感情を抱いているのは間違いない、これが恋愛感情なのかどうかは俺にもわからんがな」
【彰】
「ま、これでお互い惚れた女を知り合った同士だ、ばらすなよ」
【メッツァー】
「さて、どうするかな?」

軽く笑いあう
まあ、ばればれと言えばばればれな行動をしているのは百も承知だ、向こうも存外気づいていてもおかしくない
少なくとも、彼女らにばれているぐらいには解りやすいんだろう…
もう少し戒めねば…と思っていたが

【彰】
「…メッツァーのやつ…今度は屋上になど呼び出して何の話だ…?」

しばし待つ、すると

【菊理】
「あ、彰君」
【彰】
「…こういう…ことか」

気配探知、聞き耳を立てているのが数人、給水等の上にたぶん凛々子と麻由希と香奈葉、階段の裏にメッツァーとココノか…

【菊理】
「えっと、お話があるっていうことだったんですけど…」
【彰】
「はあ…騙された以上最後まで乗ってやるか…」

軽く息を吐き、再度軽く深呼吸をする

【彰】
「…菊理」
【菊理】
「あ、はい…」
【彰】
「お前が好きだ、俺と付き合ってほしい」
【菊理】
「えっと、それは…」
【彰】
「俺と交際してほしい、もちろん、結婚を前提にして」
【菊理】
「…」

しばし目が点になった後

【菊理】
「ええええええ!?」
【彰】
「駄目…か?」

まあ、そりゃ付き合いもそんなに長くはない、同棲しているとはいえ、実際はまだであって半月にも満たないのだ…無理もな

【菊理】
「いいですよ」
【彰】
「へ?」
【菊理】
「ですから…私も…その…彰君のこと、好きですよ」
【彰】
「…菊理…」

思わず、彼女のことを抱きしめていた

【菊理】
「彰君…」
【彰】
「…ということだ、そこのおせっかい焼き五人、さっさと出て来い!」
【凛々子】
「気づいてたんだ…」
【彰】
「最初俺がぶつぶつ言ってただろ、アレは、こういうことか…とか、はめられた以上は乗ってやるよ、といっていたんだが」
【凛々子】
「そうだったんだ…」
【彰】
「さて、やられっぱなしは気に入らないし性に合わない、メッツァー、お前も言ってしまえ」
【メッツァー】
「何のことだ?」
【彰】
「さて、あの時俺はこんなものを用意していたんだ」

取り出したのは携帯電話
ぴっ、再生すると

【携帯電話】
「単刀直入に聞くが、お前は、菊理のことが好きなのか?」
【メッツァー】
「!?」
【彰】
「このときの会話を最後まで録音してある、さあ、これでばらされるか、自分の口で言うかどちらか選べ、制限時間は十秒だ、それが過ぎたら再生開始するからな」
【メッツァー】
「ぐっ…」
【彰】
「じゅーう、きゅーう」
【菊理】
「はーち、なーな」
【彰】
「ろーく、ごー」
【メッツァー】
「ぐぐ…」
【菊理】
「よーん、さーん」

菊理が付き合ってくれるのがなんともうれしい、と思った直後

【メッツァー】
「ココノ、お前が好きだ!」
【ココノ】
「え…ええぇぇぇぇぇ!?」
【彰】
「おお、メッツァーらしからぬ熱い告白!」
【凛々子】
「こうまで言われると嫉妬するわね…」

嫉妬、ねえ…
それはお前さんにメッツァーに対して気があったということになるのか?
まあ、その節はあったが、ティアナも

【彰】
「さて…そういやお前さんたちは今日は空けてあるな?」
【メッツァー】
「特に用事はないが…どうかしたのか?」
【彰】
「いや、ちょっとした恒例行事だ、酒の力も借りなければあいつらに俺が菊理に告ったこと言えそうにない」

とりあえず全員が参加できそうだな
放課後

【愁厳】
「久しぶりにまともに生徒会として活動できるわけだが…」
【彰】
「で、議題はアレでいいんだよな?刑二郎」
【刑二郎】
「そうだな、特に今のところ懸案はない、ということで、会場と食材の調達をどうするか、だな」
【彰】
「会場は…俺んちでもいいが若干狭いか、やはり古地さんを頼るべきか」
【愁厳】
「では、そのように」
【彰】
「あ、どうも古地さん、神沢生徒会の彰です、はい、いつもの用に会場をお貸しいただきたいと、あ、はい、それはもちろん、はい、はい、では…会場の手配完了だ」
【愁厳】
「では、食材の手配は刑二郎、お前が中心となって行うように、彰は彼らを会場まで案内すること」
【彰】
「…久しぶりにケーキでも焼いてみるか?」
【栞】
「…ケーキ」
【彰】
「よし、焼こう、何人か手伝ってくれると助かる、香奈葉は得意だと言っていたが、主賓にやらせるわけにも行かない、俺んちで作って持っていくことになるがな」

栞が反応したからな、結構好きなようだし

で、俺の家

【ゆか】
「えっと、フルーツケーキですか」
【彰】
「まあな、スポンジだのなんだのめんどくさいのは俺がやる、デコレーションは任せた」

どっちかというとめんどくさいのはデコレーションのほう、とは思っても言わないが
スポンジは分量さえ正確であれば特に問題はない、クリームも同じ、つまり、分量だけ見ていればいい俺とは違い、彼女らはある種美的センスを問われるのだ

【香奈葉】
「彰さん…手際がすごくいいです…」
【彰】
「まあ、一人暮らしが長かったからね」
【凛々子】
「答えになってない気がするんだけど…?」

ちっ、気づいたか
料理が得意、ならば一人暮らしが長いから、で通じる(必然的に自炊の頻度が上がる)が、ケーキを焼くことができる、は趣味でなければ何なのか

【彰】
「では言い直そう、料理は得意なんだよ、ケーキもその範疇だ」

ちなみに、向こうにいたときに世話になっていた家の妹分のために必死で習得したというのは永遠の秘密にしておきたい

【彰】
「…よし、後は任せた!」

スポンジが出来上がったのでデコレーションは任せ、次の下ごしらえを済ませる、終わったら会場に持っていくか

そして、全員で古地亭へ

【凛々子】
「ここって、料亭?」
【メッツァー】
「そこらへんにメニューがあるが、なぜ食材を持ち込むんだ?」
【彰】
「…またこの説明をするのか」
【麻由希】
「え?」
【彰】
「ここの料理は万人の口に合わないんだよ、不味いとかそういう感覚を超越して、誰の口にも合わない」
【美羽】
「パンクでノイズでへヴィな味」
【メッツァー】
「どういう味なんだ…」
【彰】
「そうとしか形容しがたいのだ、何なら今度食いに来てみるか?双七いわく、最近は腕を上げてきているということだが」
【メッツァー】
「遠慮しておく」
【彰】
「無難、とは言わんか、まあ、明日当たり俺は来るけどな」

笑いながらそういうと、立ち上がる

【彰】
「さて、うちの面子で中華料理が得意なのは俺だけだからな…」

厨房へ
ここの厨房使うのも久しぶりだな…

【彰】
「さて…やるか」

中華の基本は火力だ、ここの厨房には中華料理向きの高火力のコンロもあるので重宝する
俺の家のはいまいち火力高くないからな…

【彰】
「…よし、完璧だ」

言っておくが、俺は自分の作るものに妥協はしない性質だ
ちなみに、大皿が二つで一つは賢久用にしてある

【愁厳】
「さて、全員そろったようだな…本来は生徒会に入ったわけでもない君たちのために歓迎会というのも妙な話なのだが、赤い夜における運命共同体として、これからもともに戦っていこう、乾杯」
【一同】
「乾杯!」

さて…料理を楽しんでいる連中はともかく、何人かが酒に飲まれるまでは話さないでおこう
俺の料理もそこそこに好評なようで何よりだ

さて…一時間経過、落ちるやつはおらず、しかし酒に飲まれた人間が結構出てきたあたりだ、ちょうどいいころあいだな
グラスの酒を一息に飲み干すと

【彰】
「ああ、ところで一つ重要なことを言い忘れてた、俺、菊理と付き合うことにしたから」
【愁厳】
「…彰…」
【彰】
「一時の感情で突っ走ったわけじゃない、俺なりに考えたさ、俺たちがこの世界の根源に至ったとき、果たしてこの世界がどうなるのか、俺たちがどうなるのかわからない、再びもとの世界に戻り別れ別れになるかも知れない、だけどな、理屈じゃないんだよ、こればっかりは、惚れた、だから付き合いたい、それの何が悪い?」
【愁厳】
「…ふっ、お前に説教は不要だったか、覚悟はあるな?」
【彰】
「当然だ」

覚悟もなしに告白などしない、たとえ後悔することになろうとも…
どんな結果になったとしても、俺はそれを受け入れよう
そして願わくば…彼女とともにこの世界で生きていけることを…

ちなみに、愁厳以外から反応がなかったのは
やっぱりそうなりましたか、という声がいくらか
後は酒に飲まれてまともな思考ができていないかだ
さて、では恒例の酔っ払いチェックと行こう
今回はスイートナイツとメッツァーたちだけだが

まずは凛々子、彼女は飲みなれている感がある、学園のアイドルとまで言われていた割にはそこそこ不良だったということか?
麻由希はすぐに落ちた、どうも強くはないようだ、意識が落ちたわけではないがもう呂律が回っていない、おそらくは立ち上がることも困難だろう
香奈葉は最初から酒は避けてみゅうとジュースを飲んでいる
ティアナはもうぐびぐび飲んでる、それはもう水のように
メッツァー&ココノはもう当たり前のように飲み方を心得ている、ロア世界とやらでは子供のころから酒を飲むこともあるのかもしれない、そう思う程度にはこいつらの飲みは慣れたものだった
結局、スイートナイツで完全につぶれたのは麻由希だけだった

それから数時間で宴はお開きとなり、つぶれて先に帰る連中を送るのは駆に任せ、今日は撤収まで付き添うことにした
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

七夜彰

Author:七夜彰
構想だけが爆走し続ける気まぐれ小説書きのブログ
小説か日記、QMAネタを不定期に乗っけています
Twitter→nanaya_akira

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
現在時点での訪問者数
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる