第六章

第六章です
今回はとりあえず彼らを交えた日常のためだけの章ですね



               第六章

眼を覚ます、家の中の気配が一気に増えているので一瞬混乱したが、メッツァーたちが泊まっていたのを思い出し

【彰】
「…さて、今日は町の散策か、普通に学校があるので丸一日というわけにもいかないのが残念だが」

階下に降りる…この家では朝が弱いほうに入っているようだ、俺は
元が一人暮らしだけにさほど遅くもないだろう、少なくとも遅刻したことだけはない、と思っていたが、ほとんどの住人はすでに起きていた、寝ているのなどメッツァーとティアナだけだ

【彰】
「…なんと言うか…のんきな連中だな、あの二人は」
【凛々子】
「それは…ティアナはお姫様だし」
【ココノ】
「メッツァー様はわりとポジティブな方なので」
【彰】
「…頭痛が痛い…いや、日本語としては間違っているが、強調する意味で」

左手で頭を抑えてしまう

【彰】
「で…その制服姿ってことは、一応登校はするんだな」
【麻由希】
「一応はクラス名簿に名前があるかもしれませんし」
【彰】
「…まあ、昨日の時点ではお前らと同じ制服は見かけたからな、多分自分がいたクラスに所属しているだろうが…」

並んで登校する
どうやらコイツらはいい感じに生徒会の人間がいるクラスに在籍しているので間違いないらしい
うちのクラスには凛々子と竜人がいる

【彰】
「竜人はよりによって隣かよ」
【メッツァー】
「そう嫌そうな顔をされてもな…」
【彰】
「まあ、いいんだけどな、三年は実質二クラスしかカバーできん、そこにうまく収まってくれている分やりやすくはある」

俺と愁厳が同じクラスだからな…刑二郎のほうもカバーというには程遠い、確か…あっちはティアナがいるはずだ、二年には麻由希、ココノ(伊緒のクラス)、香奈葉(双七達のクラス)というクラス編成のようだ

【彰】
「まあ、お前が不祥事を起こさないようにきっちり監視しといてやるよ」
【メッツァー】
「不祥事って…俺は不良か!?」
【彰】
「まあ、優等生でいてくれるならばそれに越したことはないが、せいぜい好青年を演じてくれ」

さて、授業は…

【メッツァー+凛々子】
「!」
【彰】
「…?」

二人の反応ともうひとつ、見知らぬ教師が教壇に立っている…
?そういえば、虎太郎と薫以外に神沢の教師を見かけていないな…
で、誰なんだ?彼女は
目線でメッツァーを見ると

【メッツァー】
「…」

無言で押し黙り、少しだけ教師をにらんでいる、凛々子は驚愕のまま硬直状態から抜け切ってはいないようだ

この反応…おそらくはスイートナイツに縁のある人物であるのは間違いないだろう、そしておそらくはメッツァー側とは敵対している存在だと見て間違いない
もしかして彼女もスイートナイツ?

【???】
「こらそこ!ボーっとしてるんじゃない!」

飛んできたチョークをとっさにかわしてしまう…今の軌道、寸分たがわず額を狙ってのもの、この技量、やはりスイートナイツか?

【???】
「ほお、よけるとはいい度胸ね…」
【メッツァー】
「誤るなりなんなりしたほうがいい、または次はしっかり食らうかだな」

メッツァーのまったくもってくだらない助言を聞きながら、俺は自分の額に先ほどよりも速い速度で投擲されたチョークが直撃するのを感じた
まあ、覚悟は決まっていた分、多少はダメージも少ないというものだ

【メッツァー】
「あの女はスイートナイツ最年長の沙倉愛梨だ…しかし解せんな、なぜほかのスイートナイツはあの場にいたのにあの女だけ…」
【彰】
「何かしら巻き込まれる要因がある?」
【メッツァー】
「解らん…が、とりあえず今は彼女の機嫌を沈める方法を考えよう」
【愛梨】
「そこの二人…私の話は聞く気がないって言うのね?それに私は年齢を気にされるような歳じゃないわよ!」

ああ、間違いない、彼女は俺やメッツァーにとって強敵だ
とりあえず、何ヶ月ぶりかに廊下に立たされる
ああ、前回は薫の逆鱗に触れたときか

【メッツァー】
「やはり歳の話はタブーだったか…」
【彰】
「…不祥事を起こさないように見張るつもりが俺自身が廊下に立たされるとは…不覚」

さて、この機会だし

【彰】
「で、メッツァーよ、お前は本気で世界征服なんてものを目指しているのか?」
【メッツァー】
「当然だ、世界の統治者となる、これほどの野望がほかにあるか?」
【彰】
「とはいえ、この世界にお前の手駒はお前を含めても二人しかいないわけだが」
【メッツァー】
「ほっとけ!」
【彰】
「もし元の世界に戻れなくても、お前はこの世界で世界征服を目指すのか?」
【メッツァー】
「そうだな…確かに、この世界では戦力も何もかもが圧倒的に足りていない、だからといって自分が一度抱いた野望をそう簡単に無にはできまい、だから俺は目指す、たとえこの世界に飲まれたままでも、必ずこの世界を支配してみせる」
【彰】
「まあ、そんときは俺たちが真っ先に壁としてぶつかってやるよ、お前がそんな野望を抱けなくなるまで何度でも、な」
【メッツァー】
「そうだな…まあ、まずはこの世界の異変の謎を解き明かすことだな、なぜ俺たちだけがあの赤い夜に巻き込まれるのか、そしてこのいくつもの世界が交じり合ったような謎の世界は何なのか…ついでに言うならばなぜ俺たちが住んでいた場所はひとつもないのか」
【彰】
「ああ、しかしまあ、一気に同居人が増えて困る、何人かは八咫鴉に押し付けるべきだろうか?」
【メッツァー】
「八咫鴉?誰だそれは」
【彰】
「放課後に真っ先に向かおう」

さて、昼休みに爆笑しやがった刑二郎に

【彰】
「八咫雷天流…散華!」

とりあえず手加減はしているもののぶち込んでおく

【メッツァー】
「しかし…沙倉愛梨…スイートルージュはなぜあの場にいなかったのにここにいる?」
【彰】
「それも不明だな…彼女もスイートナイツだというのはメッツァーから聞いたが」
【凛々子】
「歳について何か言ってたのはそれね…大方、いつものごとくスイートナイツ最年長、だとか言ってたんでしょ、愛梨先生もそれは怒るわよ」
【彰】
「むしろ、歳に触れられるだけであの激昂は行きすぎだと思うぞ、俺は」
【香奈葉】
「絶対に愛梨先生について歳のことで触れないほうがいいですよ!ひどい目にあいます!」
【彰】
「メッツァーの巻き添えでもうあったっての、で、スイートナイツってのは四人でいいのか?もしほかにカウントされてない人間がいたら教えてほしい」
【凛々子】
「ううん、私、香奈葉ちゃん、麻由希ちゃん、愛梨先生の四人だけよ、変身後の名前も言っておこうか?」
【彰】
「ええと、スイートリップ、スイートパッション、スイートキッス、スイートルージュでいいんだよな?」
【麻由希】
「覚えてたんだ…」
【彰】
「自己紹介のときに聞いた名前と今さっきメッツァーが言っていたからな」

ちなみに、俺は周囲に一般人がいない場合はメッツァーでそれ以外は竜人と呼んでいる

【メッツァー】
「しかし、どういうことだ?なぜスイートルージュが赤い夜に存在しない?」
【彰】
「まさか、本当に年齢が関係しているのか!?」
【ココノ】
「彰さん、その発言は怖いもの知らずにもほどがあると思います…」
【愁厳】
「第一だ、虎太郎先生や薫先生、鴉さんに御頭様までいるのだ、年齢が基準というのはありえないだろう」
【彰】
「あ…」
【凛々子】
「まったく、メッツァーのせいで彰まで歳のせいなんて言い出すじゃない!」
【メッツァー】
「俺のせいなのか!?」
【彰】
「まあ、なんだかんだ言いつつ、俺たちは赤い夜の中で一度も彼らに会っていないからな、いるということを忘れていた、というのが年齢といった結果のひとつだ、彼らのことを抜きにすれば同年代だけで集まっていることになるだろう?」
【愁厳】
「確かに、それはそうだが…」
【彰】
「次あたり何とか合流できるように努力してみるか、これだけの人数がいれば赤い夜の中を探索できるだろう」
【愁厳】
「そうだな、ということで次の赤い夜ではあの空間を探索しよう、もしかしたらあの赤い夜の間にこの世界が変わっている可能性も高い、我々のように赤い夜に巻き込まれた人間がいるかもしれない以上、それを見つけることも必要だ」
【メッツァー】
「ついでに言えば、お前たちは昨日のが二回目だったそうだが、俺たちは初めてだ、おそらくは次の赤い夜が会ったとすればそのときにこの世界につながった世界の人間がいるかも知れんからな、友好的かどうかも見極める必要があるだろう」
【凛々子】
「メッツァーが…」
【麻由希】
「まともなことを言ってる…」
【メッツァー】
「おい、これでも前線指揮官という立場にあったんだぞ?この程度は当然だ」
【彰】
「どうやら、あの赤い夜、そしてこの世界の謎を解明することが、元の世界への帰還への手口となる…といったところか」

なぜ赤い夜に巻き込まれると世界が変化するのか、赤い夜の間外にいる人間はどうなっているのか…
調査の必要はある、か

【愁厳】
「しかし、我々以外の生徒たちは赤い夜の間、つまり世界が変化している間のことの記憶はない、変化した後にはそれが当たり前のこととして認識されている」
【メッツァー】
「となると、それを知る人間を探さねばならない、しかし下手にそのことについて触れて回るわけにもいかないだろう?それこそ変人扱いされて終わりだ」
【美鈴】
「そうだろうな…私たちが以前赤い夜に入っていた間は周囲の時間は完全に停止していた、この世界でもそのことに変化はないようだ」

そういって懐中時計を取り出す

【美鈴】
「この懐中時計はゼンマイ式でね、電気式のものとは違いあの世界の中でも時間を刻んでいるんだ」
【彰】
「…俺の腕時計と結構差があるな…」

俺のやつは水晶時計…用はクォーツ式の時計なのだが

【駆】
「あの空間の中では電気式のものはほとんど動作しないんだ、携帯の電源も入らない、だから腕時計も電池式だと動かないんじゃないかな?」
【彰】
「そういうことか…確かにあの夜の中で時間を確認する余裕なんてないからな…」

今度余裕があれば確認してみよう、今は確実に秒針が動いている、太陽電池のやつだから電池切れの心配もない、二秒ぐらいならば腕時計に視線を落とす余裕はあるはずだ

放課後、俺たちは連れ立って八咫鴉の屋敷に向かう

【虎太郎】
「で、俺と鴉師匠が足か」
【彰】
「ま、そうなるな…今回は俺と刑二郎はバイクでしかも二人乗りだが」

俺と刑二郎は免許もち、俺の後ろには菊理が座る

【彰】
「しっかりつかまってろよ、結構飛ばすから」

ちなみに、やはりヤニくさい虎太郎の車はほとんどの人間が遠慮するのであった

【菊理】
「えっと、こうでいいんですよね?」

しっかりとしがみついてくる、当然、スタイルのいい彼女の場合は胸が押し付けられるわけで
役得というか、なんと言うか、わざとやってるのがわかる分どう反応するべきか悩む

【彰】
「まあ、それでいいか…じゃ、いくぞ」

とりあえず安全運転第一で行くことにした
まあ、あまり飛ばすと安全運転している連中を抜き去ってしまうしな…

八咫鴉の屋敷に着く

【彰】
「ふう…」
【菊理】
「今日は彰君はバイトでしたよね?」
【彰】
「そ、だから帰りは乗せてやれん、悪いな」
【菊理】
「一緒に行きますから大丈夫ですよ、お客さんとして」
【彰】
「…まあ、いいけどな」

そして

【メッツァー】
「このガキが?」
【八咫鴉】
「ふんぬ!」
【メッツァー】
「膝を蹴るな膝を!」
【凛々子】
「子供…」
【香奈葉】
「ですね…」
【八咫鴉】
「うがああああああ!」
【彰+鴉+虎太郎+愁厳+刀子】
「どうどう」

俺たち五人でなだめる、やれやれ、こういうところは本当にお子様だから困る

【彰】
「で、一応こいつが俺たちにとっては一番上に当たる存在の八咫鴉な、あまりかかわることはないと思うが一応名前ぐらいは覚えておけ、以上、解散!」
【八咫鴉】
「って、もう解散しちゃうのかよ!?」
【彰】
「今日は単に紹介が目的なんだよ、それに俺はこの後バイトだ、あまり時間もかけられない」

そして

【彰】
「…いらっしゃいませ…ツィベリアダへようこそ…」

額に若干青筋が浮かんでいるのはどうしようもない、生徒会のほぼ全員がいるからだ、今回は冷やかしでメッツァー、純粋に客としてスイートナイツやココノ、ティアナもいるし…

【彰】
「注文しない冷やかしなら帰れ、で、注文は?」
【凛々子】
「お勧めは?」
【彰】
「ここのコーヒーはうまいぞ、常連になりたくなるぐらいには」

ということで全員がコーヒー

【彰】
「ごゆっくりどうぞ…」

本音はあまりごゆっくりしてほしくないのだが、客である以上邪険に扱うわけにもいかない、少なくとも凛々子や香奈葉、ココノは普通にお客様であるのだから
後の三名は冷やかし半分だ

しかし、マスターのコーヒーを飲んでなおただの冷やかしでいられるかな?

【メッツァー】
「これは…」
【凛々子】
「美味しい…」
【麻由希】
「お勧めされる理由がわかりました…」

小さくガッツポーズ、とおもったら

【黒田】
「いよっしゃあ!」

…ああ、この人はそういう人だった
以前のあまりにも年上の男性としての助言ゆえに尊敬していたのだが、実際は結構ロリコン気味ですさまじい女好き、女子生徒のたまり場になるのであればどうぞと喜んで店の席を差し出すだろう
ゆえに、この反応はスイートナイツに対してだ

【彰】
「っと、いらっしゃいませ、ツィベリアダへようこそ」

客としてくるのが何も身内だけというわけではない、当然常連となっている一般客もいるのだ

バイト時間上がりまでにメッツァーは三杯コーヒーを飲んだりもした、スイートナイツもそんな感じでおかわりはしていたので、俺を冷やかすという当初の目的はうまいコーヒーと読み放題の書籍に向かって忘却の彼方に放りやられたようだった

【凛々子】
「美味しかったね~」
【メッツァー】
「彰、お前のバイトのシフトはどうなっている?」
【彰】
「基本的に月、水、土の週三日、場合によっては増えることもあるらしい…って、まさかくる気じゃないだろうな!?」
【メッツァー】
「いや、お前のバイトがあろうがなかろうが行きたくなれば俺は行く、単に確認しただけだ、それに確かあの駆と雪子もバイトをしているんだろう?」
【彰】
「ああ、駆は火、金、土で雪子は火、木、金だったはず…俺とダブってんのは駆の土だけだな」
【凛々子】
「じゃあ、生徒会の人って一人は必ず平日にバイトをしてるってこと?」
【彰】
「ああ、というかツィベリアダだけではないぞ」
【凛々子】
「え~と、後は?」
【彰】
「刑二郎が実家の手伝い、伊緒もだ、刑二郎は蕎麦屋で、伊緒は病院、で、双七は伊緒の病院で清掃のバイトだな」
【凛々子】
「そうなんだ…」
【彰】
「ちなみに、刑二郎の知り合いが行くとほぼ無条件でおまけされてしまうので帰って行きづらいとは俺と双七の共通意見」
【メッツァー】
「サービスがいいじゃないか、よし、ココノ、今日の晩飯はそこに行くぞ!」
【ココノ】
「…彰さん、すみませんけど」
【彰】
「いっそ全員で売り上げに貢献するか、たまにはあそこの蕎麦も食いたいし」
【菊理】
「そういえば…刑二郎君の家がお蕎麦屋さんだって言うのは聞いてましたけど」
【栞】
「行った事なかった…」
【彰】
「よし、行こうか!」

で、

【刑二郎】
「へいらっしゃー…って、彰か」
【彰】
「冷やかしに来たんじゃないんだからちゃんと接客しろよ、俺みたいに」
【刑二郎】
「へいへい…っと、菊理嬢たちも一緒か、なら普通に客だな」
【彰】
「だから、そう言っている!」

ったく…いっちゃん高いのでも食ってやろうかと思っていたが…止めだ、俺はざるでいい
二枚重ねだが

【彰】
「ざる二枚」
【刑二郎】
「あいよ、ざる二枚一丁!」

さっさと注文を済ませる

【彰】
「まったく、客商売だろうが…」
【菊理】
「同じ客商売としてどうですか?」
【彰】
「最低の接客だ、まだまともにいらっしゃいませを言う分俺のがましだろう」
【メッツァー】
「額に青筋を浮かべながら言うのと、扱いがぞんざいなのと、どちらが上かはわからんがな」
【彰】
「黙れ、竜人」



【彰】
「まったく、天ぷらがつくから来づらいんだ」
【菊理】
「誰も、天ぷらそばは頼んでませんよね?」
【彰】
「確か、全員ざる系の蕎麦だけだったはずだ、向こうで鴨南蛮すすってる銀髪は別にして」

ココノは遠慮してもり蕎麦なのだが、まず大盛りになっている、しかも天ぷらつき
メッツァーも大盛りになっているのだが、空気読め、あの馬鹿

【彰】
「まあ…ありがたくもらっておくとして、人数分とは気前よすぎるだろう、相変わらず」

ずぞぞっ、と音を立ててすする

【菊理】
「いい音ですね」
【彰】
「蕎麦は音を立ててすする派のの人間なんでな」

まあ、同じ嗜好の人間として麻由希がいるようだが
晩飯を終わらせると、家に戻る

【彰】
「さて…」

いつもの訓練着に着替えると、軽く九鬼流の動きを一通りこなす
そして

【彰】
「…九鬼流…焔閻魔!」

以前に一度だけ師匠が使ったのを見た絶招…肆式名山 内の参
逆立ちのような状態からつま先で相手の顎を蹴り上げる

【彰】
「…こんなものか…」

やはり師匠のそれとは比べるべくもない…明らかに劣っているのはわかっている
焔螺子も、焔槌も、俺は師匠をして完全に会得したと言わしめたものだが…やはり当人からの伝授なくして完全なる会得は困難極まりないか…
実戦の中で使っていくことができれば別なのだろうが…闇精霊が相手では埒が明かん
あまり人型をしていないし、それに実際あいつらを殴ったときの手ごたえはあまり感じなかった、これではあまり訓練相手にはふさわしくない

【彰】
「…焔螺子!…焔槌!」

そして、師匠をして完全に会得したと言わしめたのがこの二つ…
九鬼流絶招 肆式名山 内の壱 焔螺子
九鬼流絶招 肆式名山 内の肆 焔槌

【彰】
「ふう…」

これぐらいにしておこう、やはり相手がいなければ仮想訓練だけでは限界がある、明日あたり双七と手合わせしてみるか
それに、俺が学んでいないもうひとつの絶招…
九鬼流絶招 肆式名山 内の弐…焔錐…
あいつは俺よりも先に師匠からそれを学んでいる
というよりも、俺が焔槌を叩き込まれたのは

【九鬼】
「どうせならあいつとは違う技を教えてやろう、あいつに教えたのは焔錐だったから…お前にはいっそ焔槌まで飛ばして教えてやるか」

などと言ういい加減な理由だったのだそれは腹も立つと言うものだろう
まあいい…あいつから教われば俺も九鬼流を極めることもできるだろう
今の俺には九鬼流を極めて守りたいものがある…八咫雷天流は後付けで学んだもの、鴉にも言われたが、俺の八咫雷天流は完全になることはないとのことだ、虎太郎のようにそれしかやっていない、というわけではない、俺の体はそうなるにはあまりにも九鬼流向きに作られている、子供のころからの積み重ねによるものだそうだが…
実際に俺と双七は九鬼流を学び始めた時期は大差ないらしい、もっとも、俺のほうが若干遅いのは間違いない、師匠がどうせならあいつ以外にも弟子を持ってみるのも悪くないか、などと言っていたのだからな、あいつ=双七は間違いあるまい
まあ、師匠いわく

【九鬼】
「彰、お前は才能もあるし努力もしている、それなりに俺に近づけるだけの実力は身につくだろう、もう一人のほうは才能はあまりないが努力はお前以上にしている、まあ、お前のほうが俺に近づけるだけの才能はあるんだ、きっちり修行するんだぞ」

とのことだったが…
まあいい、そろそろ寝るとしよう…
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