第十九章

最後の視点変更です、次回からは彰と第三者的視点のみで構成されることになります
後は戦闘が二話と全てが終わり再び別々の道を歩む彼らのことを書いて終わりですね

次回は総力戦、今までほとんど出番のなかった人たちや、俺自身が忘れてたキャラにも見せ場が…
あったらいいですね(ぉ
ソレはともかく、第十九章、とうとうあの人も仲間になります、この章だと戦闘しないけどね…




        第十九章/彼の視点、彼女の意思(高嶺悠人)

【悠人】
「…朝か…」

もういい加減になれてきたこの家だが、考えてみればあいつ等との決着がつけばもうこの天井を見ることもないのか…
そう考えると少し感慨深くなるけど…

【聖賢】
「元より我等のような存在はこのように同じ場所に寝泊りすると言うことはほとんどないはずだからな、今回のようなことはそう起こらないと考えて欲しい」
【悠人】
「ああ、解っているよ…」
【聖賢】
「名残惜しいか?」
【悠人】
「そうだな…だけど、俺は戻らなきゃいけない、神剣世界に戻って、ロウ・エターナルの目的を阻止しなければいけないんだ」
【聖賢】
「それが解っているならば我からは何も言うまい…だが、あの男ならばいつでも我等を受け入れるだろう、もしお前が戦うのに疲れ果てた時、一時の休息を望むのであれば我はその事をとやかく言うまい」
【エスペリア】
「悠人様?起きていらっしゃいますか?」
【悠人】
「エスペリアか、ああ、すぐに下に行くよ」

思考を打ち切る、ああ、今はともに戦っているタキオスや一緒に生活しているテムオリンともいつかは再び…もしかしたらこの一件が終わればすぐにでも…殺しあう関係に戻るんだろう
実際に、俺はタキオスやテムオリンを何度か殺して…斃してはいる、だが、俺達同様に神剣の本体を別の世界に保管しているあの二人を完全に倒すことはできず…俺達も何度かそうやって神剣の本体のある世界で蘇生したこともある

【悠人】
「決着を急ぐ必要はない…そうだよな?」
【聖賢】
「いずれはつけねばならぬものではあるがな、今はともに戦うこともいいだろう」

下に降りる、タキオスがすでに朝食を食べ始めていた

【タキオス】
「悠人か…しかし、このようにお前達と寝食を共にするときがこようとは…考えたことも無かったぞ」
【悠人】
「ソレはこちらもだ、こんな外の世界でも無ければ顔を見た瞬間に殺しあうような関係だからな」

こちらの皮肉は向こうもそうと受け取ったらしく軽く笑うと流された

【タキオス】
「まあ、今はこうしてともに過ごしてみるのも悪くはない、適度に戦いがあり、安穏とした日常がある、これはこれで悪くないものだな」
【彰】
「そう思うんだったらロウ・エターナルなんかやめてカオスに寝返っちまえばいいんだよ」
【タキオス】
「そうもいかん、我はテムオリン様についていくと決めたのだ、無論、テムオリン様がカオスにつく、というのであればそれに賛同もするが」

ロウ・エターナルのうち半数近くは剣に取り込まれ全ての剣を一つに戻すと言う神剣の意思に従っているものがほとんどだが、テムオリンやタキオスは神剣からの干渉は跳ね除けている、その上でロウ陣営にいると言うことは今まで結構長い付き合いだ、気づいている

【彰】
「寝返ってくんねえかなあ?テムオリン」
【テムオリン】
「無理ですわね、もちろん、見返りがあるというのならば別ですが」
【彰】
「いっそこの世界から返さないとか言う方法も取れるんだぜ?俺は」
【サタン】
「!」

なんだ?今のサタンの反応は?
俺やシェゾ、彰は気づいたみたいだけど…
彰は…なんだろう、微妙に苦い顔をしてるけど、どこかで安堵してる?

【テムオリン】
「それで?向こうの首謀者がどこにいるのかはつかめたと言っていたでしょう?何故向かわないのかしら?」
【彰】
「…できればすぐにでも向かいたいところだが準備もある、それにまだ戦力としては不安な奴もいる」
【テムオリン】
「情けないですわねえ…仕方ありませんわね、私も特別に手伝ってあげますからさっさと片付けに行きましょう?」
【彰】
「!?」
【悠人】
「なっ!?」

この申し出は正直に言えば意外だった、いや、想像したことさえなかった
タキオスは確かに神剣世界では殺しあう仲だが、こちらではそうでもない、そしてタキオスの求めるものは強者との戦闘、その勝敗にはこだわらず、ただ戦うことを欲する、それゆえにこの世界では俺達に協力してくれている
だが、テムオリンは正直に言えば戦闘はタキオス任せで自分は後ろから見ていることのほうが多い、ソレはタキオスのほうが戦闘能力が上なのは確かだが…

【彰】
「?そういえば、この世界は今閉じているんだよな…?」
【テムオリン】
「ええ、ですから私達が元の世界に戻れないでいるのではないですか」
【彰】
「…お前らが今この世界で死んだらどうなるんだ?元の神剣の元に帰るのか?」
【エターナル】
「!」
【彰】
「…破滅は…戻ったぞ?」
【テムオリン】
「試してみる気にはなりませんわね、もし破滅が本当に向こうの世界に復元されていたとしても私達がそうなれるとは限らないですもの」
【彰】
「ま、そりゃそうだな、そんな簡単に戻れるようなら多少の痛みは度外視して自害してるはずだしな、お前さんなら、ちょうど、カオスの厄介者連中はこっちにいて行動出来ないでいるわけだし」

そう言って笑うが、俺は少しこの感覚にはまだ慣れていない…
あのテムオリンが彰なんかと談笑しているのを見るのは、違和感がある
そして、そのテムオリンと共闘するなどと言うことが未だに信じられない

【悠人】
「信じても…いいんだな?」
【テムオリン】
「信じる信じないはそちらの勝手ですわよ、私はただ自分の気の向いたように行動するだけですから」
【悠人】
「解った、好きにしてくれ、ただ…」
【テムオリン】
「もちろん、その気はありませんから、さすがに今この世界であなた方を敵に回すことがどれほど馬鹿げているかなど考えたくもありませんわ」
【彰】
「ま、そりゃそうだな、お前とタキオスだけじゃ本気になったうちの面子相手じゃ敵うわけねえし」

肩をすくめつつそういう彰に速攻で頷く二人…信じてもいいんだろうが…

【彰】
「…悠人!サタン!他の連中たたき起こせ!今から連中の巣に殴り込みをかけるぞ!」
【悠人】
「!」
【サタン】
「解った…彰…60秒だけだぞ」
【一同】
「?」

サタンの掲示した秒数の意味が解らない、と全員が首を傾げるが、彰は…さっきのときと同じような顔で頷いた
苦いようで、どこか安堵しているような顔で…

数十分後、全員が朝食を済ませ、軽く腹ごなしを済ませ玄関に集合していた

【彰】
「これから奴等の本拠地の近くまで転移する、全員覚悟を決めておけ、多分死ぬほどきつい相手はそれほどいないとは思うが、気を抜くなよ」

そう言うと、俺達の周囲に魔法陣…でいいのか?が展開される

【彰】
「大雑把な位置に飛ぶが全体がばらばらに分かれる、って事はない、とりあえず…行くぞ!」

その後すばやく何かを口にしたかと思うと一瞬の浮遊感の後に俺達は今まで見たこともない場所に立っていた
あの時何かを口にしていたのは彰とサタン、後はシェゾか…魔導世界の転移魔法か?

【彰】
「あっちか…!」

彰が指差す方向、そこから多数のミニオンや妖怪が現れる

【彰】
「雑魚共に手間取っている暇は無い…一気に突破するぞ!」
【全員】
「応!」

彰を先頭に俺達は敵陣へと突入した…

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