では、開始しますか…

かなりグデグデです
我ながらよくこれで乗せる気になったと思うぐらいですが…
前半が俺の本来の作風、コスモベース以降は話を進めやすくするためにした結果グデグデに…
そして前回完全に出し損ねたクロミエに今回は活躍していただきます…多分彼はこれから先も何度か活躍するのでは…
前回完全に出番がなかったクレータ班長やケーラ先生にも出番が出せるよう頑張って見ます

では…リアルロボット戦記2、開始します



【彰】
「…ここは…」
【タクト】
「っつー…頭打った」
【レスター】
「相当な距離を飛ばされたと見て間違いなさそうだが…」
【シヴァ】
「何事だ!?今の振動は!」
【ノア】
「攻撃の直撃とかでもないみたいだし…」
【彰】
「…エイダ!」

最近ではこの司令室から直接エイダに通信できるようにもなった

【エイダ】
「…ただいま検索中ですが…」
【彰】
「結果がわかり次第報告しろ」
【エイダ】
「了解しました」

…嫌な予感がする…あの光…俺たちが意識を失う直前に目にしたあの光と振動…覚えがないわけではない
だが…まさか…すでにシュバルツリッターのエンジンはクロノストリングスエンジンとマナバッテリーに切り替えた、そのどちらも暴走しないほど安定している…ならば…まさか…

【エイダ】
「…信じられないことですが…この世界は我々の先ほどまでいた世界ではないようです」
【彰】
「何!?」
【レスター】
「どういうことだ!?」
【エイダ】
「世界を飛んでしまったと見るべきでしょう…」
【彰】
「…そんなバカな!確かに俺もあの光には覚えがある、あの振動もだ!だが…何故!?」
【エイダ】
「ですが…マナがそう言っています、ここは私達がいた世界ではない…と」
【レスター】
「どういうことだ…?」
【ノア】
「私達が元々いた世界じゃないってことよ、星系なんてものじゃない…世界そのものが違う…そういうことね?」
【彰】
「…ああ…認めたくは無いが…そのようだ…エイダ!ここは俺やお前が元々いた世界か?」
【エイダ】
「それも違います」
【彰】
「となるとまったく未知の世界だな…また情報を集めなければなるまい…とりあえず、まずは人が住んでいる星を探そう」
【レスター】
「そこの人間が友好的と思えない場合は?」
【彰】
「また彷徨うより他はない…ここはミルフィーの運にかけよう!」
【ミルフィー】
「ええーーー!?あたしですか!?」
【フォルテ】
「確かにねえ、ミルフィーの運なら友好的な星を見つけ出せるかもしれないよ」
【ランファ】
「でもフォルテさん、ミルフィーの場合敵対的な星に行っちゃう場合もありますよ?」
【ミント】
「ですから、ここはミルフィーさんに“賭ける”のではありませんか?」
【ヴァニラ】
「分が悪くても…信じていればきっと勝てます」
【シェイス】
「ああ…俺もミルフィーの運は信じている、きっと大丈夫だ」
【彰】
「悩んでいてもしょうがない…早くもとの世界に戻れるよう俺達の方でも最善を尽くせばいい!そのためにも我々に協力してくれる存在は必要だ!」
【タクト】
「ミルフィー!これから俺達はどっちに行けばいい?」
【ミルフィー】
「え?」
【タクト】
「とりあえずの向かう方向だけ決めて、その方向で最初に遭遇した人のいる星に降りてみよう、皆もそれでいいね?」
【彰】
「異論は無い」
【シヴァ】
「うむ、私もそなた達に任せよう」
【ノア】
「どの道、迷っているよりはましね」
【タクト】
「よし!ミルフィー!じゃあ決めてくれ!」
【ミルフィー】
「え~と…じゃあ、今向いてる方向にまっすぐで!」
【タクト】
「解った、レスター」
【レスター】
「お前の台詞だと思うんだがな…進路このまま、微速前進!」
【彰】
「さて…俺達を最初に向かえるのは天使か、それとも悪魔か」
【タクト】
「ま、なるようになるさ、少なくとも、ミルフィーが言った以上そうかからずに人には会えるさ」
【レスター】
「だといいがな…いや、敵対的ならもっと最悪か」

それから早一週間、補給の必要はまだないがそれでも本当に誰かがいる星に辿り着けるのだろうか、といった不安が艦内を覆い始めていた
俺やタクトは人がいないはずがない、というある種の確信(俺は世界転移の経験持ちとして、タクトはそれだけミルフィーを信じている)を抱いているが、それ以外の面々にはある程度以上の疲れが見えていた

【シヴァ】
「まだ人がいる星は見えんのか!?」
【彰】
「そもそも人がいることが遠くから見えたら苦労はしませんよ…」

ここ最近はこうした愚痴も聞くようになった、ミルフィーなどは自分が指示したさきに何もないということで目に見えて落ち込んでいるし、ランファなどはなにやらわけの解らん占いで何日が先かを占ってみてはその結果に絶望していたり(たまに数日前とかいう結果が出るらしい、そりゃこっちに飛ばされる前に最後に補給を受けた星あたりが出ているのかもしれない)、ミントも心なしか多少イラついているように見え、俺同様に愚痴を聞いているフォルテにも疲労が見える、ヴァニラやシェイスはいつもどおりに見えるがそれでも微妙にテンションが荒れているのが解るし、ちとせも疲れが見えている
…今戦闘になれば…この船はひとたまりもないだろう…
テンションにあまり左右されない俺とシェイス以外の戦力は役立たず、そして俺達二人も決して万全とは言えない、こんな環境にいればどれだけ確信があろうと他の人間の疲れが伝染する、俺も疲労は隠しきれないほどになっている
それでも…諦めればそれで終わりだ、この船の物資はこのままの環境でもあと一月は持つ、最低でも、その間にどこかの星で人に会える、そうすれば…分けてもらうなり、奪うなりの選択はできるだろう
もしその星に何らかの危機が迫っているならば俺たちが力を貸せばいい
その報酬としてであればそれなりに援助も受けられるようになるはずだ…
そう、やりようはいくらでもある…そのためにも、人を見つけなければならない
はは…考えが堂々巡りし始めた、俺も疲れが溜まっているんだな…

【彰】
「参ったね、どうも」
【タクト】
「この一週間、生体反応はひとつも探知できていないんだからなあ…」
【レスター】
「今の状況で敵対的な星に降りればひとたまりも無いな」
【アルモ】
「そう言うことは言わないでくださいよお…ただでさえ不安なのに」
【タクト】
「俺たちが不安がってちゃどうしようもないぞ、ブリッジクルー、それも船全体に影響を与える俺やレスターに彰、それに艦内通信担当のアルモには元気でいてもらわないと!」
【彰】
「はは、まったく持ってその通りだな…」
【クロミエ】
「あの、すみません」

クジラルームから通信?珍しいな

【タクト】
「クロミエ?どうしたんだい?」
【クロミエ】
「あの、皆さんにお話があるんですが…宇宙クジラが」
【彰】
「まさか…!誰かの思念を探知したのか!?」
【クロミエ】
「はい…それも、一人ではなく大勢だということです」
【彰】
「…賭けてみるか…?」
【タクト】
「この状況じゃどんな情報でもすがるしかない、それで…宇宙クジラはなんて?」
【クロミエ】
「このまままっすぐ進めば今の速度で10日ほどの距離だろうといってます、思念に関してもそれほど強い邪気は感じないと」
【彰】
「よっしゃあ!今の話は」
【アルモ】
「艦内に流しています!よかったあ!これで何とかなりますね!」

ブリッジの中は一瞬前が嘘だったかのように活気付いている、おそらくは艦内全体がそうだろう

【レスター】
「いや、物資を分けてもらうぐらいはできるかもしれないがあまり過剰な期待はしないほうがいい、俺達は見も知らぬ異邦人だ、抵抗があっても文句は言えない」
【タクト】
「レスターは考えすぎだよ、それにその星はこのまままっすぐなんだろ?だったらその星はミルフィーが選んだ星だ、きっと協力してくれるさ」
【彰】
「ああ、俺もそう信じている、俺がお前達に出会ったときのように!」
【レスター】
「俺達とであったときは戦争の中だっただろうが…向こうは今の話ではそれほど荒れてはいないんだろう?」
【彰】
「そういうことを言ってるんじゃない、確かに出会いはそうだったが俺達はうまくやっていけただろう、ソレは俺が軍に所属してからもだ」
【レスター】
「そうだな…」

そして十日後

【アルモ】
「コレは…通信です!」
【レスター】
「何!?」
【タクト】
「つないでくれ、この状況だ、誰からでも話は聞いておきたい」
【アルモ】
「解りました」

通信が繋がる

【???】
「こちらコスモベース、接近している不明艦、そちらの所属を」

ずいぶんと小さな女の子だな…

【タクト】
「こちらはトランスバール皇国所属、エルシオール、俺は司令のタクト・マイヤーズだ」
【???】
「トランスバール皇国…照会しましたがそんな国は登録されていません」
【彰】
「…信じてもらえないかもしれないが我々は半月もの間宇宙を彷徨っていたのだ、それにいろいろと事情もある、詳しく話してやりたいのは山々だが…」
【???】
「まあ、いいだろう…」

あ、通信の相手が変わった、おそらくは彼が先ほど言っていたコスモベースとやらの司令だろうか…

【???】
「こちらはコスモベース、君達の前方に見えているベースがそうだ、着艦を許可しよう」
【タクト】
「感謝します、こちらも疲弊していますから、少しの間休ませてもらいたいんですが」
【???】
「解った、最も、その間に詳しい話を聞かせてもらうが」

俺達はそのコスモベースに隣接し、道を確保する
残念ながらこのコスモベースではエルシオールクラスの戦艦の収容は想定していないためこのように接舷しての補給と休養が限界なのだそうだが、それでも補給を受けられるだけ感謝せねばならない
こちらも全ての事情を話し、最初こそ信じてもらえなかったが俺達の様子を見て信じてもらえたようだ
しばらくの間はこの星…地球に降りてダンナーベースとやらに世話になることになったらしい、そこまでの案内は通信でコスモベースからしてくれる
そして、この星の状況もある程度以上知ることが出来た…
この星は五年前の巨人戦争と呼ばれる戦いからずっと擬態獣という存在と戦い続けており、その手伝いをする代わりにこちらに協力してくれるそうだ、そしてエルシオールを受け入れてくれたのがダンナーベースらしい
まあ、物資提供も含め技術もある程度協力してもらえるそうだが…最も、コスモベースの状況を見る限り技術面ではエルシオールのほうが上だろう…

【彰】
「…そろそろか…」
【ルウ】
「そのまま降下してください、十分以内にダンナーベースから連絡が届くと思います」
【レスター】
「了解した、ここまでの案内、感謝する」
【ルウ】
「仕事ですから…では」

通信が切れる

【タクト】
「彰、シェイス、二人共機体のほうに行ってくれ、地上に降りたらすぐに擬態獣との戦闘になるかもしれない」
【彰】
「…そうだな、それらしき情報は今のところはいっていないが」
【シェイス】
「了解した」

シュバルツリッターに乗り込む

【彰】
「改式になって初の戦闘がいつもみたいに戦艦じゃなくて未知の敵だというのがなんとも言えんが…情報で聞いた限りでは普通に切り裂ける相手のようだな」
【エイダ】
「そのようですね…最も、サイズに関してはいい加減ということですが…」
【彰】
「いい加減という言い方も無いだろう、まあ、切り裂けるクラスから戦艦サイズまであるというのは聞いたが…どうにも解せんな、そこまでサイズが変わっても種族としては同じ…まあ、擬態獣そのものを種族として扱うかどうかは怪しいが」
【アルモ】
「ダンナーベースから通信です、早速で悪いが擬態獣反応が確認されダンナーベースから出撃するよりも我々の方が早く対応できるので手伝って欲しいということです」
【彰】
「タクトの言った通りだな…シュバルツリッター改式、出撃する」
【シェイス】
「ヴァイスシュバルツ、出撃する!」

いつもどおり真下に降下しつつ、指定された座標に高速で向かう

【彰】
「あれか…サイズは…大体シュバルツリッターより一回り大きい程度といったところか」

抜刀し上空からそのまま切りつける!

【彰】
「一撃で両断か…思ったよりもやりやすいか…」
【シェイス】
「そうだな…切り捨てられるならば俺達でもそう苦戦はしないですみそうだ…」

左腕のガトリングガンで一体を蜂の巣にすると、さらに一体を両断する

【彰】
「ラスト一体…これで終わりだ!」

上空に飛びあがり真上から両断する

【彰】
「終わりだな…この程度か…」

俺達は単独でダンナーベースへ向かう、エルシオールはすでに到着した頃だろう

【彰】
「ダンナーベース、俺達はどこから入ればいいんだ?」
【アルモ】
「エルシオールが外で待機しています、そのまま帰艦してください」
【彰】
「了解した」

一度エルシオールに帰艦し、どうやらエルシオールはここでも収容は出来ないらしくダンナーベースのすぐ近くに着地する事になる…とはいえやはり地上に降りられると言うのは気分のいいもので

【彰】
「…いい天気だな…」

そんなことを言いつつ軽く伸びをする
周りを見れば大体の人間が同じようにしている、窮屈な思いをしていたと言うわけでもなく、この程度の伸びであればいつでも出来るだけの空間があってもやはり外に出るとこんなことをしてしまう人間の共通点に軽く苦笑いが浮かぶ

【レスター】
「彰、早速で悪いが基地の代表に挨拶に行く、お前も一緒にきてくれ」
【彰】
「了解…まあ、戦闘隊長として顔ぐらいはださんとな…」

そして

【霧子】
「よく来たね、あたしが一応ここの代表、葵霧子だ、よろしくな」
【タクト】
「こんな美人がここの代表かあ…」
【霧子】
「そいつはどうも、ちなみに既婚者だからね」
【彰】
「ソレはタクトと俺もだ…俺はエルシオール戦闘部隊隊長、不破彰大佐だ、よろしく」
【タクト】
「エルシオール司令のタクト・マイヤーズ大佐、よろしく」
【レスター】
「エルシオール副司令、レスター・クールダラス大佐だ」
【霧子】
「司令に副司令に戦闘隊長が同じ階級なのかい?エルシオールってのは変わった船だねえ…」
【彰】
「あ~…タクトは一時期准将になって別の部隊にいた時期もあるんだがエルシオールに戻ってくる際に何故か降格して大佐に…確かタクトが自分から言い出したんだよな?」
【タクト】
「まあね…いろいろ思うところもあったんだよ」
【レスター】
「まあ、俺達の部隊では階級など飾りに過ぎんからな」
【霧子】
「まあいい…とりあえずあんた達の腕前は見せてもらったよ、初めてとは思えないほどだったよ」
【彰】
「そいつはどうも…俺とシェイスなら特に問題なく切り裂ける相手だったからな」

戦艦相手に近接兵器使ってりゃ自分とそうサイズの違わない相手ならば余裕でたたききれると言うものだ

【タクト】
「そういえば、シェイスの機体の追加装備に関してはどうなんだ?射撃兵装とかも強化するみたいだけど」
【彰】
「…エルシオールの設備では少し無理があるな、というよりもトランスバールの技術では無理だろうと言わざるを得んな…カートリッジ式のビームライフルであればO.O.ランチャーのアレンジで何とかなるだろうが…ミノフスキードライブに関しては少し無理がある」
【霧子】
「一体何の話だい?あたし等にもわかるように説明してくれ」
【彰】
「ああ…先ほど戦闘に参加していた機体のことだ」

しばらく話し合い

【霧子】
「ミノフスキードライブか…こっちでも研究してみよう」
【彰】
「いいのか?」
【霧子】
「ああ、こっちでも役に立ちそうなシステムだからね、それに、あんた等が戦闘協力してくれる間はこっちからの技術提供は惜しまないってのが条件だろう?だったら気にするこたあないさ」
【彰】
「助かる…ああ、ところでここ最近と五年前に現れたと言う擬態獣についてのデータが欲しいんだが…戦う上でやはり敵は知っておきたい、毎回形状が違うと言うのは聞いているが、それでも何かしらの共通点はあるだろうからな」
【霧子】
「ああ、解った、こっちで確認できている分はそのまままとめて渡そう」

エルシオールに戻りしばらくして

【タクト】
「あれ?彰、ちとせ、何やってるんだ?」
【彰】
「何って…さっき渡された擬態獣のデータを見てるんだよ、元々この手の情報処理とかは俺やちとせの得意分野だからな…さて…ここまで見た上で大体解ったこと、奴等は一応生命体としての機能は持ってるな、おそらくは脳に当たる部位が存在し、そこから電気信号が流れているのは間違いない、確実に倒すためにはこの脳に当たる部位を破壊するか、先ほどのように両断するなどの普通に考えて生命体としての機能を維持できなくなるだろうダメージを与える必要がある」
【タクト】
「そうか…まあ、その点はエンジェル隊の皆や彰、シェイスなら問題無いだろ?」
【彰】
「まあ、ちとせやミントは相手の脳を打ち抜けばいいし、それ以外でも十分倒せることは変わりないが…ランファあたりは注意したほうがいい、アンカークローだとはらわたをぶちまけさせた挙句、その残骸がアンカークローにこびりつくと言う凄惨極まりない光景になる…どう考えてもエンジェル隊全員にとってマイナスだ」
【タクト】
「ああ…それもそうだな…わかった、ランファに関してはどれぐらい戦闘に参加させるかはこっちで判断してみるよ」
【彰】
「ああ…そうしてくれると助かる」

俺やシェイスのブレードは表面を薄いエネルギーの膜が覆っているからそれに触れて刀身に付着したりはしていないが、アンカークローはそういうわけにも行かないからなあ…

【彰】
「とりあえず、皮膚が柔らかそうな奴はランファに殴らせるな、ぐらいしかいえないのが今のところアレだが…後は擬態獣も種類によってある程度装甲ともいえるぐらい硬い皮膚を持つ奴もいる、これならばランファが殴っても大丈夫だと思われる…実際はどうだかわからないが…しかし」
【ちとせ】
「ええ…解せませんね…五年前最後に現れたと言う巨大擬態獣については資料が少なすぎます…ここ最近のものは技術革新などもあって詳細なデータが残っているんですが…」
【彰】
「この擬態獣に関しては写真や一部状況があるのみで具体的にどういう能力だったかとか詳しい部分がわからない…把握できていないとしても…情報が少なすぎる」
【タクト】
「…霧子さんの性格からして嘘は言わないと思うよ」
【彰】
「ああ…つまり、コイツだけはこちら側の勢力でも掴みきれていないということだろう…」

厄介な敵だな…いろいろな意味で

【彰】
「さて…堅苦しいのはこれまでにするか…ちとせ、少し出かけないか?」
【ちとせ】
「久しぶりのデートですね」
【彰】
「…よくよく考えたら最後に長期休暇取ったのって結婚式と新婚旅行が最後じゃないか…?」
【ちとせ】
「…そうですね、そういえばあれから先ずっとエルシオールに乗ってますから…」

…どれだけ働き者なんだ、俺達は…
まあ、エルシオールの仕事は実際ぬるい仕事が多い、辺境調査やあいも変わらずゲートキーパー探し…
ハードなお仕事はあまり無く、なんだかんだで待機期間中も休暇みたいなものではあるが…やはりまとまった休暇、となると俺達はほとんど取れていない、エルシオールから出ることすら稀だったからな…

【彰】
「…一応さっきの戦闘分は報酬を貰ってるから買い物も出来るし、商店街でも行ってみようか」
【ちとせ】
「そうですね」

俺達の場合は戦闘報酬という形になる…形としては傭兵に近いといっていいだろう
戦闘での戦果が報酬に影響する、今回の分に関しては半分以上は俺とシェイスで分けてもいいということなので、少しは贅沢も出来る

【彰】
「…ん?」

ふと、視線を感じる…
その方向に目をやると…ぱっと見さえない中年の男とかなり若い…俺と始めてあったころのミルフィーぐらいだろうか…?の女の子
…異様なカップルだな…

【彰】
「…何か用か?そこの二人」
【???】
「いや…お前が…あの時戦っていたパイロットなのか?」
【彰】
「ああ…あの時戦ってた黒ずくめの機体が俺のだ」
【ゴオ】
「やっぱりそうか…俺は猿渡ゴオ、このベースに所属しているゴーダンナーのパイロットだ」
【杏奈】
「猿渡杏奈、ネオオクサーのパイロットよ」
【ちとせ】
「妹さんですか?」
【杏奈】
「違うよ、私はゴオちんの奥さん」
【彰】
「ぶっ!なんつー歳の差夫婦だよ!?」

実際に年齢聞きもせずに無礼とは思うが、どう見ても夫婦間の年齢に釣り合いが取れていない、かたや見た目は冴えない中年のおっさんといって過言ではない奴、もう片方はどう考えても今こそ青春を謳歌すべき女子高生…どう考えても釣り合いが取れていないだろう!

【ちとせ】
「駄目ですよ、彰さん、愛に年齢は関係ありません、ね?杏奈さん?」
【杏奈】
「そうだよ!それにゴオちんは見た目ほどおじさんじゃないもん!」
【彰】
「…見た目ほどとか言われてるが、そのへんどうよ?旦那さん?」
【ゴオ】
「もう何とでも言え」

…どうやら散々ネタにされているらしい、弄りがいのない…

【杏奈】
「あ、あと私は呼び捨てでもいいよ、年上からさん付けなんかされるとくすぐったくて…」
【ちとせ】
「そうですか…ですが…」
【ゴオ】
「このベースの連中は全員ちゃん付けしてるぐらいだからな、それでいいんじゃないか?」
【彰】
「ま、俺はちゃん付けはあまり好きでもないんで呼び捨てにさせてもらう」
【ちとせ】
「それじゃあ、私はここの人たちに倣って杏奈ちゃんと呼ばせてもらいます」
【彰】
「で、いろいろ衝撃的なこともあって忘れかけてたが…何か用でもあったのか?」
【ゴオ】
「いや、あれほどの戦闘が出来るパイロットの顔を拝みたかったものでな」
【彰】
「そうかい…それじゃ、これから数ヶ月ぶりのデートに行くので邪魔はしないで貰いたいな」

実際は数えていないので数ヶ月で足りるとも思えない…えっと…式を挙げたのがもう一年近く前だろうし…新婚旅行から何ヶ月有休取ったっけ?
多分一年近く振りだろう、ちとせと俺の性格上

というわけで、軽くショッピングなど久しぶりのデートを楽しんだ俺とちとせだった
…なんで俺達は結婚したはずなのに関係は恋人だった頃と何も変わらないんだ…?
ため息一つ、遠くを見るより他はなかった…



ちなみに、剣魔もちゃんと書いてますよwww
次は短く、その次はシェゾ視点になる予定…そろそろ終わりを見せ始めようかと
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