第九章

ということで、シェゾ視点のお話
この先は書いてません
どうするかさえ考え中
とりあえず、新参者のラティやケイトたちがメインで彰視点のお話を書こうかと思っております




           第九章/彼の視点(シェゾ・ウィグィイ)

【シェゾ】
「…朝か」

もうこの部屋にも馴染んできたが…

【シェゾ】
「…相変わらず、向こうに戻る糸口もなし…か、サタンもそれなりに頑張ってはいるようだが、特異点から逃れるには至らないか…」

考察しても始まらんな、俺達はこの館では起床が遅いほうだ、特にアルルやカーバンクルは昼ごろまで寝ていることのほうが多い
逆に無駄に早起きをしたがるのがルルーだ、朝に走りこみをしてからの鍛錬が身についているのか、この世界でもやけに早起きをしたがる
とてもじゃないがどちらも真似をしようとは思わんな

【シェゾ】
「さて…朝飯でも食ってから今日の調査をはじめるとするか…」

俺はアルルやルルーのように与えられる結果を享受するだけなど御免だ、自分から結果を勝ち取ってみせる
努力だのなんだのというのは願い下げだが、現状ではこの世界からの帰還の手段を模索しているのは俺とサタン、後は…

【ウィッチ】
「あら、おはようございます、シェゾ」
【シェゾ】
「ウィッチか…お前も今から飯か?」

適当に返す、今のところ俺とともに帰還の方法を模索しているのがこのウィッチだ

【彰】
「よ、二人とも」

そして、今片手を上げてきたのがこの館の主…彰
こいつのことを当てにしていたのだが、現状コイツは自分自身が特異点となっていることなどから、当てにしてもしょうがない

【シェゾ】
「さて…今日もいくか」
【彰】
「珍しいな、お前がここまでやる気になるとは」
【シェゾ】
「仕方あるまい、他の連中は当てにならん、お前も含めて、向こうに戻るための努力をしているのは俺とサタンとウィッチぐらいだろう」
【彰】
「…時空が歪んでいる場所を探してみろ、どこに繋がるかは解らんが、今のこの世界は特異点となっているがゆえに空間の歪みが発生しやすくなっているようだ、ソレをたどれば上手くすれば戻れるだろうが、問題はその歪みに巻き込まれると戻ってこれない可能性も高いということだ」
【シェゾ】
「…解った、可能な限り歪みのある場所を調べては見るが、直接その歪みに触れないようにすればいいんだな?」
【彰】
「ああ…空間の歪みさえ特定できれば、あとは俺とサタンでどうとでもなる…正直、俺もお前らがここにいる意味があるとは思ってない」

そうだろうな…当事者であると言う自覚がないアルルやルルー、元の世界に戻ることしか興味がない俺とサタン、ウィッチはどう思っているのかは知らないが、少なくともこいつもまた、自身がこの世界には不釣合いだと言うことは感じているようだ

【シェゾ】
「解った…行くぞ、ウィッチ」
【ウィッチ】
「そうですわね、その空間の歪みを私達が認識できるかはわかりませんけど」
【彰】
「ソレは問題あるまい、シェゾくらいの能力を持っていれば飛べるぐらいの歪みには気づけるはずだ、最低、闇の剣なら認識できるだろう」

そう呟くと、席を立ち、外に出て行く彰
あいつはあいつでいろいろと調査をしている
主に、現在この世界に異なるものが集まっている理由、ソレを誘発している存在がいるはずだと言う事で(特異点である彰以外に、何者かが別世界から人間を呼び出している可能性が高いらしい)、そっち方向の調査が主体なので、俺達の方はついでぐらいにしかならない、ということだ

【シェゾ】
「さて…」

外に出てきたはいいが、まずはデパートとやらに立ち寄ったのだが

【シェゾ】
「…特に異常は無いな…彰たちの言ではここが一番異常だといっていたが」
【ウィッチ】
「むしろ、この世界においては異常なだけで、そういった意味での異常があるわけではないみたいですわね、というよりも、それだけ異常があれば、彰さん達が黙っている、というのもおかしな話ですものね」
【シェゾ】
「考えてみればそうだな…となると、当てもなくさまよってみるしかないか」

結局、大きな収穫はなかったが、今までに比べて範囲を広げることが出来たのは収穫と言えるだろう…最も、ソレはつまりそれだけの広範囲を調べてもそういった歪みは見つからなかったということだが…

【彰】
「戻ったか…その顔では収穫なし、といったところか」
【シェゾ】
「ふん…まだこの町全てを探したわけではないからな、そっちこそ収穫はあったのか?」
【彰】
「いや…こちらもたいした収穫は無いな…誰かが来る気配もない」

そう言うと肩をすくめる彰
そう上手くは行かないか…
ため息をつくと、俺は館の中に入った

【アルル】
「あれ?シェゾ、どこ行ってたの?」

当事者だと言う自覚のないアホ面の娘がのんきに聞いてくる
これでこの館にいる中でも五指に入るだろう魔導力の持ち主だと言うのが腹立たしい
こいつが当事者だという自覚を持ち動けばこの事態の収拾にも大きく役立つのだろうが…
わざわざ言ったところでコイツが俺の言葉に特に耳を貸す気もないことは百も承知だ、こいつが当事者として動くにはサタンがルルーを促し、ルルーがこいつを促すといった経緯でもたどらねば無理だろうし、サタンはそれに気づく余裕もないほどあわてている
つまり、現状コイツは戦力として当てにならん

【シェゾ】
「ふん、貴様には関係がないことだ、能天気に日々を怠惰に過ごすよりは有益なことをしているつもりだよ」

そうとだけ言うと、俺は自分の部屋へと戻った

【シェゾ】
「たまには…実戦も悪くないか、腕が鈍っていないか確認せねばならんしな」

そう思った俺は闇の剣を手に巡回に出る彰たちに加わった

【ウィッチ】
「あら、シェゾも行くんですの?」
【シェゾ】
「ああ、たまには実戦でもしておかねば腕が鈍るからな、神を汚す華やかなる者に相応しいだけの実力は持っておく必要があるだろう、ここ最近実戦もしていない、自身の実力は知っておくべきだ、お前もそう思ったからこそここにいるのだろう?」
【ウィッチ】
「ええ、それに、この世界の妖怪というものに興味もありますわ」
【シェゾ】
「ふ…俺も奴らと戦うのは初めてだがな」
【サタン】
「む…お前達も参加するのか?」
【シェゾ】
「サタンか…お前こそ、ここで戦うだけの余裕があるのか?」
【サタン】
「ふ…ただ慌てふためいていても意味などあるまい、お前達も時空の歪みを探し始めたならば、私がそれに集中し続ける必要は無い」
【彰】
「それじゃ、行くぞ」

しばらく歩いた後

【彰】
「止まれ」

鋭く言った一言で全員が止まる、俺も闇の剣を構える

【鬼】
「ほう…そこそこに出来るようだな…貴様等」
【天狗】
「なめてかかるわけにもいかぬか…」

おいおい…俺達は初めてだってのに、向こうはやる気満々かよ

【彰】
「マナよ、神剣の主として命ずる、オーラとなりて、我等が力となれ…イィンスパイア!」

とてつもなく強大な力が体内に満ちるのを感じる

【シェゾ】
「これならば…いける!」
【ウィッチ】
「メテオストライク!」

先制攻撃にウィッチが放った魔法で数体の妖怪が光に消える

【シェゾ】
「アレイアード・スペシャル!」

俺の放った魔法でさらに数体が消し飛ぶが、ちっ、やつらの性質は闇に近いな…俺の力ではさほど通じないか

【シェゾ】
「だが…サンダーストーム!」

続けて放った雷撃で怯んでいた妖怪も消滅する

【サタン】
「切り裂け!グランドセイバー!」

サタンの魔法で鬼と呼ばれていた連中もかなりダメージを受け、動きが止まった

【シェゾ】
「その隙は逃さん!マナよ、闇の魔導師たる我が命に従え、闇の波動となりて我が敵を打ち砕け!アレイアード・スペシャル!」

まとめて吹き飛ばす
あれぐらい弱っていればアレイアードでも効果は高いな

【彰】
「後はまとめて吹き飛ばす…森羅万象!」

彰の奥義で残っていた妖怪も全て消滅する
これで終わりらしいな

【シェゾ】
「ふ…まあ、こんなところだな」

闇の剣を納め、俺も撤収する
腕が鈍ってはいないようだが、奴らとの戦闘は思っていた以上にいい刺激になる、訓練だの修行だのというのは嫌いだが、奴らとの戦闘を重ねていけば俺自身のレベルアップにも繋がるかも知れんな

【ウィッチ】
「終わりですわね、シェゾ、あなたはこれからどうするんですの?」
【シェゾ】
「ふん、戻って飯を食ったらすぐに寝るだけだ、これ以上動くのもだるいしな」
【ウィッチ】
「私、これからも参加しようと思うのですが、シェゾはどうします?」
【シェゾ】
「ふん…たまには悪くないだろう、いい腕試しにもなるからな」

闇の魔導師として強大な力を身につけるためにも、ある程度以上の訓練は必要不可欠だ
普段ならば魔導力を他者から奪う事で己を強化する俺だが、最近では訓練や実戦で無ければ強化出来ないものも多いということは解ってきた、ならばこの世界にいる間ぐらいはそっち方面での強化も悪くないだろう

【彰】
「ふむ…ところでシェゾ、最後のアレ、なんだったんだ?威力が普段より高かったが」
【シェゾ】
「あれか…あれはお前らの詠唱を基盤に俺が独自に考えた詠唱だ、アレイアードをこっちの魔法に合わせてアレンジしてみた結果だ」
【彰】
「ふむ…ただ闇の波動や魔力を叩きつけるだけでなく、マナを使用しての闇の波動だったからこその威力か…」
【シェゾ】
「ああ、まさか少しのアレンジであそこまで威力が上がるとは思わなかったが、これも俺の闇の魔導師としての実力の高さがなせる技だろうな」
【彰】
「自信過剰…といいたいところだが、今日だけは素直に認めてやろう…さて、解散だ!」

まあ、こうして異変を解決していく先に俺たちが戻る糸口もあるかも知れん、昼間は時空の歪みを探し、夜は腕試し、というのも悪くはないか…

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