第七章

ま、勢いで書きました、特に考えずに書いたので無茶苦茶です





         第七章/目覚める剣(Eternity Sword)

【彰】
「…さて、今日はどうするかね?」

朝食を終わらせ、そう呟く
今日は特に予定がない、夜に巡回することを除けば…
たまには…あの異物に行ってみるのも悪くないか…

【彰】
「ファーレーン、ニム、暇だったら前のデパートでも行ってみないか?」

そう言ってふと気づく、俺、デートする時大抵ファーレーンと一緒にニムも連れてくよな…
まあ、外に出かける時にニムがいないファーレーンを想像出来ない…これからも続くんだろうな、この妙な親子なんだか兄妹だかの関係は

【ファーレーン】
「はい…特に予定もありませんし、そうしましょう」
【ニムントール】
「うん」

という事で、俺はこの世界の異物…デパートに足を運んでいる
デートらしくもないデートはいつものことだ、傍目から見れば親子連れだろう
よくて兄妹…俺が長兄で二人が妹か

【彰】
「さて…どうしたもんかな?」

デパート内を適当にうろついて回るが、正直コレは失敗だった
デートする場所としては向いている方なのだろうが、俺達にはあまり似つかわしくない場所だったな…

【彰】
「ま、欲しいものでもあれば言ってくれ」
【ファーレーン】
「はい」
【ニムントール】
「うん」

適当にぶらつくが、やはり俺達には馴染めん場所だな

【彰】
「…少し他にも回ってみようか」
【ファーレーン】
「そうですね…」
【ニムントール】
「うん…ココはあまり、好きじゃない」

という事で移動し、適当に商店街をぶらつく、こっちの方が俺達には性に合っているらしい
今度はファーレーンとニムも楽しんでくれたらしく、いろいろと予定外の出費もあったが、とても楽しかった

帰り際デパートをもう一度見てみる
ついでに晩飯の食材でも調達しようと思ったのだが

【エスペリア】
「彰様…?」
【彰】
「エスペリアか、お前も買い物?」
【エスペリア】
「はい…彰様は?」
【彰】
「荷物持ち、手伝うよ」

エスペリアも加えて四人で見て回る

【彰】
「…ハリオン、何をしてるんだ?」
【ハリオン】
「あら~?彰さんじゃないですか…」
【エスペリア】
「それにヒミカまで…」

場所は洋菓子のコーナー…ああ、この二人の目的など場所を見ればすぐにわかるな

【彰】
「…洋菓子のお手本でも買いに来たのか?」
【ヒミカ】
「そうなんだけど…少しハリオンの手持ち金じゃ足りないみたいでさ」
【彰】
「…まあ、小遣い程度にしか渡してなかったしな…いいよ、少しぐらいなら出してやる」
【ハリオン】
「いいんですか~?それじゃあ…これとこれをお願いしますね~」

買った奴を持って去って行く二人

【彰】
「さて…買い物に戻ろうか…」

晩飯の材料を一通りそろえると、俺は庭に出た
昨日手に入れた妖刀を構え素振りを開始する

【彰】
「ふっ!しっ!せあっ!」

縦、横、回し蹴りの連携を行う
実戦でもたびたび使う連携なのでやっておく価値はある

【彰】
「ふうううううう」

深く息を吐き…

【彰】
「はっ!せええあああああ!」

縦に薙いだ後全力で横になぎ払う
実際はこれに霊力やマナを乗せて広範囲をなぎ払う技なのだが、この手ごたえならばいけるだろう

【セリア】
「彰さん」
【彰】
「セリアか…向こうの連中は?」
【セリア】
「今はアセリアとウルカが担当してます」
【彰】
「そうか…」
【セリア】
「少し…手合わせ願えますか?」

そういいつつ、俺に向かい神剣を構えるセリア

【彰】
「ああ、どこからでも、打ち込んで来い」

それに対し無形の構えを取る俺
一見だらりと垂らした腕といいその体制といい隙だらけだが、これらは全て一瞬で相手に向かう凶器とすることも可能だ

【セリア】
「では…はあああああ!」

直線的に突っ込んで来ての振り下ろし、だが、ソレは彼女等ブルースピリットが最もよく使う手だけに予測しやすい!

【彰】
「ふっ!」

攻撃を切り払うと同時、高速で踏み込むと鳩尾を狙い肘を打ち出す

【セリア】
「くっ!」

咄嗟に避けるが、体制は大きく崩れる
その一瞬で俺は刃をセリアの首に向けていた

【彰】
「動きは悪く無いが、型が単調だな…以前から思っていたが、お前らの攻撃は素直すぎる、今の上段からの攻撃も実はそちらは本命ではなく、続けての攻撃に主眼を置いて余力を残しておけばあそこで俺の肘打ちはなかったと思うぞ?」
【セリア】
「そうですね…すこし、考えておきます」
【彰】
「…ブルースピリットは素直すぎるんだよ、基本的に上段からの全力での打ち下ろしや横薙ぎ、事前動作でどちらかが読み切れてしまうからね、技を知っている相手にも通用するようアレンジは必要だ」
【セリア】
「アセリアにも伝えておきます…彰さんはまだ?」
【彰】
「ああ…よければ少し指南もしてやれるとは思うが…」
【セリア】
「では…お願いします」

それからしばらく、俺はセリアを相手に戦闘訓練を行った

【ウルカ】
「彰殿…」
【彰】
「?どうした?ウルカ」
【ウルカ】
「いえ…訓練を手伝っていただければ、と思いまして、教える側というのはどうにも苦手です」
【彰】
「ああ、解った、一応俺も元は訓練師だったこともあるからな、手伝うよ」

今度はスピリットたちの訓練を開始する

【彰】
「ふむ…」

まずはヘリオン、訓練期間が一番短かったスピリットだったが、今ではこの中でも五指に入る戦闘力を持つという
実際に特に教えることはない、無駄な動きも少なく、多少の駆け引きも覚えているようだ

【ヘリオン】
「彰さん…どうでしょうか?」

ただ、迂闊に褒めると調子に乗るのは変わっていないらしいからな、あまり素直な褒め方はあれか…料理の腕を褒めた時に理解してる

【彰】
「悪くないな、無駄な動きはほとんどないが、その分律儀すぎるところが目立つ…スピリットに共通して言えるが、技が素直すぎるのが欠点だ、そこを考えろ…まあ、お前ぐらいになれば後は経験だけつめば次第にそれも治まるとは思うけどな」
【ヘリオン】
「ありがとうございます!頑張ります!」

次はニム
元々ニムは防御や回復が専門だ
というよりも、俺が訓練していた頃との比較では意味がない、が、攻撃はやはり得意ではないようだ
最も、あまり指摘する部分はない

【彰】
「ニム、あまり根つめすぎないようにな、疲れを残すと夜に響く」
【ニムントール】
「解ってる」

次はヒミカか
元々レッドスピリットはサポートスキルに特化している
ヒミカは術よりも近接戦闘を得意とする変わり者だが、その技量は俺が口出しするまでもない
正直に言えば、俺が年長組の四人にしてやれることは手合わせぐらいのものだ
というよりも、ここにいる連中は完成度が高い連中が集まっている
ゆえに、特に教えることなどあまりない、精々が、得意技を限定するあまり、知っているものに読まれやすくいなされやすい(先ほどのセリアのように)ということだけだ
ファーレーンやニムはこれでもかと訓練していた頃に言っていただけあってそういう部分で戦法を固定していない、居合い抜きの角度や速度、踏み込みの深さなどで相手に太刀筋を容易には見切らせないファーレーンやウルカ、ヘリオンも少しづつではあるが、これを学びつつある
ヒミカやセリアはそういう部分も上手くできてはいるが、ついつい得意であるがゆえに頼り過ぎる部分が目立つ、毎回変えていけ、などというのは不可能に近いことなので言いはしないが
ハリオンは回復に特化している、そのため、彼女のヒーリングに救われたことも一度や二度じゃない
…まあ、俺がそんなダメージ負ったのなんかタキオスから食らったあれだけだったけどさ

【彰】
「ふむ…俺が教えるようなことはないな、手合わせでよければいくらでも応じよう」

そう言うと、俺もまた剣を握る

【彰】
「ふっ!しっ!せあっ!」
【セリア】
「…確かに、いつも見てるとパターンが微妙に違いますね」
【ヒミカ】
「踏み込みや振り下ろしの速度や角度、更に繋ぐ時の足運び、どれも毎回違うからね…」
【彰】
「むしろ毎回同じということのほうが難しいものだと思うがな…?」
【セリア】
「技術的に見て、です」
【彰】
「ま、そこら辺は訓練の賜物だ」

夜になると、俺達は外に向かった

【彰】
「…近いな、来るぞ!」

俺は妖怪の気を探る技術には長けている、その分、こうやって警告を発するのは俺の仕事なのだが…

【彰】
「…マナよ、我が命に従え、オーラとなりて、我等が力となれ!イィンスパイア!」
【???】
「コレは…!そうか…忘れていた…」

俺が永遠神剣を持たなくても発動できるようにアレンジした神剣魔法を起動すると同時、手に持つ妖刀が振るえる
この感情は…喜び!?

【忘却】
「我が名は永遠神剣第四位「忘却」だ、幾久しく忘れていたがな…」
【彰】
「…永遠神剣だったのか、お前」

しかも四位とは…かなりの高位ではないか

【忘却】
「契約は敵わぬが、我が神剣であったことを思い出させてくれた礼だ、我が力、存分に振るうがいい!」

今までに感じていたそれよりもはるかに高い力が神剣にみなぎっていく
これが…忘却の力か!

【彰】
「行くぞ!」

地を蹴る、契約はなくとも、俺はこの剣の力を感じ、その力の引き出し方が解っていた
神剣との契約に成功したかのようなこの感覚だが、お互いに精神でのつながりは感じない
契約を交わしたのであれば精神のみでの意思疎通も出来るが、ソレは不可能なようだ
あくまでも、神剣が勝手に俺の身体能力を強化…いや、違うな…
俺が無意識にセーブしている部分を引き出し、その反動を無効化しているのか…
元々俺は肉体限界が高い、それゆえに神剣の強化がなくともスピリットクラスなら互角に戦える
だが、俺は無意識で自分の肉体が本当の限界に行かないようにしている
意識的に外すこともあるが、ソレはエターナル以上の相手をするときだけだ
その状態だと全ての能力値がはね上がるが、その分、一度抜かれると極端に脆くなってしまう
ゆえに、タキオスから一撃を貰った時に生死の境をさまよったのだが、神剣が勝手にその部分を強化して補ってくれている
身体が軽い、普段俺が動くのと同速度程度のはずだが、身体が感じる負荷がはるかに軽い

【彰】
「はあっ!」

一撃で容易く両断される、俺自身が今までに溜め込んできた…そしてこの剣が溜め込んできたマナが一度に消耗される感じ…
ヤバイ、体は軽いが、この調子で飛ばすと長続きはしない

【彰】
「忘却、もう少しペースを落とせ、マナの消費が大きい」
【忘却】
「ふむ…久しく神剣としての力を使ったせいか、加減が出来なかったようだ」
【悠人】
「彰…お前のその剣…永遠神剣なんだな?」
【彰】
「第四位「忘却」だそうだ、こいつがそう言ってる」
【悠人】
「忘却…自分が神剣だったことを忘れていた神剣にはちょうどいいかもな」
【忘却】
「…聖賢か、久しいな」
【聖賢】
「うむ…まさか、かような形で再会するとは」

刀身が触れているからだろう、会話が聞こえる

【彰】
「知り合いだったのか…?」
【忘却】
「その通りだ、我が担い手よ、我と聖賢はかつての持ち主が親しかった、ゆえに、行動を共にする機会も多かったのだ」
【彰】
「…了解」

今度は地を蹴る感覚が戻ってくる、先ほどに比べ強化率…というよりも、引き出すレベルを下げたのだろう、マナの消費も先ほどに比べはるかに落ち着いている
オーラフォトンを展開する、この流れが今までは自分で強引に術式を編んでいたのがはるかに楽になっているのが感じられる

【彰】
「久しぶりだな…このエトランジェとして戦う感覚は」
【光陰】
「エトランジェって…ソレはあの世界だけじゃなかったのか?ファンタズマゴリアの」
【彰】
「いや、そういうわけじゃない、俺も枯渇を担っていた頃はエトランジェと呼ばれていたしな、俺の中では「永遠神剣を使って戦う人間の総称」というような意味合いで使ってる」

調子を確かめつつ戦う、周囲のマナも含め、俺は何とかこの神剣の扱い方のコツをつかむことが出来た
…最も、それまでに妖怪の半数近くは消滅しているのだが

【彰】
「ふっ!しっ!せあっ!」

いつもの連携、だが、蹴りで吹き飛んだ直後にマナの塵へとかえる
狼牙ならばこの後にもう一撃必要、闇の剣だともっと威力が低いのだが、やはりコイツと俺は相性がいい
加減さえつかめれば後は応用で事足りる

【彰】
「しかし、バカ剣認定確定」
【忘却】
「何!?我を馬鹿呼ばわりだと!?」
【彰】
「自分が永遠神剣であることを忘れるような神剣+戦闘中に喧しいんだよ!このバカ剣!ふむ、とかこれぐらいか、とか、感想がいちいち多いんだよ!」

とにかく喧しい!相性はいいし、能力的にも不足ないのだが、戦闘中に感想が多すぎる!
敵一体斬るたびに感想言うな!

【悠人】
「なんか…苦労しそうだな、あいつ」
【聖賢】
「何、忘却も自らの本名を思い出し浮かれているだけだ、時間がたてば治まるだろう」
【彰】
「どれぐらいだ?」

今度は単に俺が聖賢に触れているだけ

【聖賢】
「一週間ほどか」
【彰】
「…それまではずっとバカ剣だな」

家に戻る、永遠神剣第四位「忘却」…
やはり、求めや枯渇に近いものを感じる
最も、あの二振りほど好戦的な性格はしていない、ということを考えればはるかにおとなしい神剣だが…
俺のこういう精神部分での思考は読み取れないようだ
というか、読めていればあそこまで騒がしくはならないはずだが…
まあいい…何とか折り合いを付けていこう…

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