最終章

これをもって、妖の夜は終了です

あの戦の後の彰のなんてことはない日常をご覧ください               最終章/それから

「いらっしゃいませ!翠屋へようこそ!」
「彰もすっかり…店員が板についたね…」
あの後…俺が目を覚ましたのは戦闘が終わってから半月近く立ってからだった…
最初はまともに物を持つこともできなかったが…海鳴中央病院の、若き主治医の腕と、リハビリの末、日常生活や、少しぐらい剣術を行うのは問題ないほどに回復はしたが…
結局…戦線復帰できる体ではなくなってしまった…全身の筋肉にかかった疲労は、もはやいくら休息をとろうとも癒えるものではなく…結果として、俺は翠屋に正式に就職することにした…住み込みだが
「はい、シュークリームのセット、アイスコーヒーですね!かしこまりました!」
あのアルバイト期間のおかげか、仕事はしっかりこなせるようになってたし、今は水月も、ここの制服を着て忙しく店内を走り回っている
あのときにともに戦ってくれた人たちは、あるべき場所へと帰り、今でも時々、この店の空いてる時間に、冷やかしに来る…最も、この国に住んでいるツカサたちは妙によく顔を出すが
「桃子さん!シュークリーム三つ!モンブラン一つ!ショートケーキ二つ追加です!」
「はーい!」
エルルゥは…翠屋第二号店トゥスクル支店のパティシエとして、向こうで頑張っている
商売繁盛振りはこちらと大差ないとか…
向こうの店員として、トウカ、ドリィ、グラァが忙しく店内を走り回っているそうだ…
トウカは…俺がこの状態になるまでは国に戻らず付き添ってくれたが、俺の傷が癒えるとともに、「自分は、トゥスクルの将ですから」と、仕事に戻ってしまった…
オボロは、今は騎馬隊も含めた全軍の侍大将をやっている…その理由は…ハクオロが翠屋支店にこもってしまって、出てこないために仕事が出来ないから、ベナウィが代行しているためだそうだ…
この前、ベナウィが別人のような顔で嘆いていたのがいまだに頭に残っている
インフェリア組は…ここからは遠いため、滅多に顔を合わせることはなくなったが…なぜかドライゼル、カスト兄弟はよく来る…最近は日本国内を旅して回ってるそうだ…
ウィニーグは、今ではインフェリア軍教導官などという肩書きがつくそうで…(ようは、城の兵隊に戦闘技術を教える仕事)のあはいつでも傍にいるそうだ…(トウカがそばにいないのですこしうらやましい…)
俺は目下、自らの後を継ぐ、御神一刀流の後継者育成に精を出すつもりだ…その前にまずは弟子がいなければどうしようもないが
店の方は、最近は忍や那美、高町家の子供たちが全員手伝ってくれたりするので、あまり忙しすぎることはなくなり始めた…(エルルゥが二号店に行ってしまったので、俺たちも、二時に遅い昼飯を食うしかなくなったが)
ヒカルとアマテラスはネノクニに帰った…
ガヤックや、ファイゼルたちは国が近いこともあって妙によく来る…
一度、エレンシア国王御用達…などという紹介のされ方で困ったこともある
そういえば…クリステラソングスクールのコンサートは、今はトゥスクル、エレンシア、ルーシエラにも行くようになり…インフェリアは、空港ができ次第向かうとのことだ…
結局、飛行機の技術は外国にも伝わった…最も、軍事利用しないことが条件だが
「…桃子さん!アップルパイ三つ!チョコシュー、シュークリーム両方五個ずつ!いちごパイ五つ!ドリンクはアイスミルクティが三つ!ダージリンが二つ!コーヒーとアールグレイが4つです!」
最近…慣れてきたせいもあるのか…オーダーが15を越えると…たまに昼あたりでたらこケーキが二つ!アイスミートティー三つ!(昼はランチでパスタがあるから)などという風に頭の中でこんがらがりそうになる…今は、一度にとるのは10までにしている…
「ふぅ…ようやく…落ち着いてきましたね…」
「そうだな…」
カウンターに腰掛ける…この時間で昼を済ませねばならないため、一部店員(俺と水月、忍、那美、松尾さんがそれに該当する)は、この店の厨房で何かを作って食べると言うこともよくある…
「それじゃあ、昼食休憩入ります!」
「はい!お疲れ様です!」
さて…桃子さんがいない間は店の看板がCLOSEになる…まあ、当たり前か
少し人が落ち着いてる間に食わねばならないので…結構忙しい…それでも俺はこの職場が気に入っている…
いつかはこうなることはわかっていた…だからこそ、悔いは無い、それに、この仕事はこの仕事で楽しいからな…
弟子の候補は…まだいない…もしかしたら、誰かの子供に伝えることになるかもしれない
こちらの人たちは変わらずだ
士郎と桃子はいまだに万年新婚夫婦だ…
恭也はアレからさらに磨きをかけ…閃をものにした
美由季は…閃に至りはしたようだ…もっとも、ものにしたかというとそうでもないようで
美沙斗は香港で仕事に精を出している…休暇が取れれば必ずこっちに来て、恭也や美由季に稽古をつけてくれている
他の皆は…実際のところ変わっていない…まあ、忍が前にもまして俺に精神的肉体的に遠慮がなくなり始めたり、久遠が高町家内で人型で過ごすなど当たり前のようになったぐらいか…
そして…休憩が終わり…
「いらっしゃいませ!喫茶翠屋へようこそ!」
さて…これからも頑張りますか!






                      妖の夜

                       完

スポンサーサイト

コメント

遅くなりましたが、読了しました。
11章に及ぶ物語…お疲れさまです。

元ネタが解らないので、ところどころ誰の発言かが解らなくなる時もありましたが、楽しく読ませていただきました。

新作も、楽しみにしています。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

七夜彰

Author:七夜彰
構想だけが爆走し続ける気まぐれ小説書きのブログ
小説か日記、QMAネタを不定期に乗っけています
Twitter→nanaya_akira

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
現在時点での訪問者数
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる