SSR

ちっと本筋離れてみた
彰の過去が少し明らかに
後、水月視点はもういいや…かいててこっぱずかしくなる+なんか疲れる…

ってことで、ちょいと閑話休題投下




/第二十三章

「霊脈が覆いかぶさっているとはね…」

水杜神社に戻った俺達は疲労して休んでいる二人を除き広間に集合していた

「だが、進展はあった、この大元となっているのはこの近くの崖、そこの霊脈ということだ」

綾の能力の凄さを俺はまだ過小評価していたようだ…戦闘方面での能力しか見ない俺の悪いくせだな…彼女の霊力が常人に比べはるかに多いことは解っていたが、まさか博眼まで持つとは…

「しかし、和人、お前な…こういう肝心なことはもう少し早い段階で言ってほしいな、俺達を巻き込まないようにするためだったんだろうが、ここに派遣された段階で十分関係者だ」
「…」

仏頂面は変わらんか…

「で?俺はそこの霊脈をぶった切ればいいのか?」

そう聞いておく、俺の能力…正しくは水月の援護があって始めて開放される能力の一つ
あらゆる繋がりを立つ力…神絶剣が何故神を断ち切れるのか、その回答でもある

「いや、お前の能力で破壊した場合山鳴りが最悪の形になることもありうる」
「…変質の促進になるかもしれない、ということか」

強い衝撃を与えた場合元の霊脈を覆っている霊脈が暴走する可能性も否定できない
繋がりを立てればそれがベストだが…!

「そうか…読めたぞ」
「ああ、お前にはその媒介となっているモノを断ち切ってもらいたい」
「繋がりを切断すればここの霊脈が本来のものに戻るからな…強引に乗っかってるだけならお前の能力で十分対処できる…最悪でも、これ以上の繋がりが発生することは避けられる」

対処法はわかったんだがな…

「で、いつやるんだ?ソレは」
「まだ急ぐ必要はない…おまえと水月の調子が完全でなければあれは意味を成さんからな」
「…確かに…水月のほうはどうもまだ完調ではないようだしな」
「霊脈の乱れがやはり?」
「というよりも、あいつはそこの風に馴染むまで本来の力を発揮できん、まだ後数日は必要かも知れんな…霊脈の繋がりを絶つなどここに来る段階では考えてなかったからな」

あいつの力はその土地の風に馴染んでようやくだ、先ほどの疲労も本来は不要なのだが…

「あの疲労の度合い…ここの風を忘れて久しいらしいな…まだ馴染むには一週間はいるだろう」
「お前の見立てでそうなるんじゃ、しょうがないか」
「あの、ちょっといいかな?」
「?」
「俺はともかく、桂香ちゃんと初花ちゃんがほとんど置いてけぼりなんだけど」
「あ…」

この事についてはこいつら当事者なんだけど俺以上に部外者だからなあ…

「とりあえず、水月がここでの本調子を取り戻してくれないと今まで通りに雑魚掃除を続けるしかないって言うことだ、ここの風も霊脈のせいで少し乱れてるみたいで馴染むのに時間がかかるんだろう」
「そうですね…そういえば戦闘中の水月さん、少しきつそうでした」
「いつもの水月ちゃんなら来てすぐに馴染んじゃうんだから、よっぽど乱れてるのかな?」

あいつは風の神、その土地の風に馴染まない限りその本来の力は発揮できない
そして…神絶剣にはあいつの本当の力が必要不可欠なんだ

「…まずは、水月がここの今の風に馴染むまでは待機か…俺達はもう少し詳しく霊脈を探ってみよう…お前達は力を温存しておけ」
「ま、その分は俺が戦えって事か」

和人は調査、戦闘はアラダイスがメインになりそうだな…




/第二十四章

「…」

疲労もとれて眼を覚ましたけれど…なんであんな夢を見たんだろう…
私が…始めて兄様の事を兄様と呼んだときのことを

「兄様!」
「水月…どうした?」
「また、怪我ばっかりしてるよ…大丈夫?」
「ああ…あの親父、手加減しやがらねえから…まあ、たいした怪我じゃないから大丈夫だよ…」
「あれ?彰さん、また修行?」
「…同じ事を二度聞くな!聞いていただろうが!」

ああ、そうだ、あの頃は私名前がなかったんだよね、教えてないから誰も知らなかったんだ
だから兄様や水月ちゃんはお前やあなたで呼んでたっけ

「…親父が…死んだ?」
「ええ…仕事で、敵の鬼と相打ちだったそうよ…」

でも、その平和もすぐに壊れてしまった…この家の中で、唯一暴走した鬼でも力でねじ伏せれる人が死んでしまって…
その頃から、水月ちゃんは蝕まれてたんだよね…

「俺は…俺は今よりも強くならなきゃいけない…親父が死んじまった以上、俺が強くならなきゃ、水月も、この家の誰も守れない…」

そうして、兄様は自分を追い込んで…

「…あ、あなたか…最近、怖い夢ばっかり見るの…私が、お母さんやあなたや…おにいちゃんを殺しちゃう夢…」

そうして、水月ちゃんは力に蝕まれて…

あの時…


「…水月…なのか?」

驚愕している兄様、その目の前には、兄様のお母様の首を持ってたたずむ…水月ちゃんだった鬼…

「う…うううう…」

力に飲まれて…もう、自我もほとんどない水月ちゃんは、私や兄様を見つけて…
そして

「み…水月…?う、嘘だろ…俺は…こんなことのために…こんなことのために力を手に入れたんじゃない!」

兄様は…水月ちゃんを手にかけてしまった…そのことで…ずっと無気力になってしまって

「…俺は…俺は…なんで…何で俺は…水月は…半鬼の家に生まれたんだ!そうでなければ…こんなことには!」

生まれた家を呪って、自分の力を呪って…全てを投げ出してしまいそうになって…
生きることも放棄しようとして…
だから、私はあの人の妹になろうと思ったんだ…代わりにはなれないけど…せめて、その傷を癒す手伝いをしたくて…自分の全てを否定している…少しでもあの人の傷を癒したくて…
私の、多分きっと、一番好きな人…今の私が、一番大切な人…


「水月、起きてるか?」

兄様の声で意識が今に戻る

「うん、起きてるよ」
「そうか…」

安心したような顔…今のこの人にとって…私は一体なんなんだろう?時々思ってしまう

「どうした?何か考え事か?」
「…少し、昔のことを夢に見ちゃった…」
「…昔?」
「…水月ちゃんのこと…私が兄様を始めて兄様って呼んだときのこと」
「…そうか…」
「ねえ、兄様にとって私は何?水月ちゃんの代わり?」
「…俺にとって水月は水月だ、妹の水月とはまた別の…俺にとってかけがえのない大切なものの一つだよ」

そっぽを見ながらそう言ってくれる兄様

「いまさら聞くまでもないだろ、そんなこと」

そう言って頭に手を乗せる兄様…嬉しくて、私はそのままされるがままになっていた…



だあああああああっ!(意味不明の叫び)

とりあえず、彰にとって半鬼の台詞が禁句なのは回想中の彰の台詞にあるとおりです、そうでなければ自分の妹を手にかけることもなかった、ということが未だに彰の中にトラウマとなって残っており、そのため自らの家系、半鬼であることを嫌っていることが禁句の理由となっております
設定上はずいぶんと前から考えていたんだが、実際文に起こすと中々難しい

てな感じでパス、たまにはこういう方面でのほのぼの感もよかろう
ほのぼの…してないな…
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