オリジナル二日目

コレは日付で章を区切っています、というか、コレ
実は恋愛ゲーム見たく最初は人気の高いヒロインに行くはずだったんですが…
自分的に一番好みに書いていたキャラ攻略に行きます、というわけでゴー!



                  二日目
翌朝、朝練もないのに道場に入っている彰
胴着を着て正座するだけの精神統一
「…」
目を閉じ座していると悩みを忘れ無我に至ることができる、だからこそ、こうして道場にいるのである
「相変わらず熱心だねえ…」
「!先生…」
「そう気を張るこたあねえよ、自分にとって欠けてる物が何なのかなんて今のお前さんにゃわからねえよ、気難しく考えちまう内はな」
「…俺に欠けている物ってなんですか?」
「それは自分で気づかねえと意味がねえっての!」
他の部員に対しては一切しない話し方、他の部員とは違う空気、自分に近い歳だからこその行動かもしれない、当人に自覚があるか否かは別として…
「それじゃあ、時間もあるし、そろそろ切り上げろよ」
「…はい」
道着から制服に着替える、こうして今日も一日授業が始まる
当然、聞いてなどいない彰である
「昼か…」
学食でランチを貪る、流石に一日に何か一食ぐらいは腹に入れねば力も入るまい
「…」
速攻で食べ終えると、教室ではなく道場に入る、これから先はサボりである
最も、出席すら取らないことがわかりきっている上、昼休み明け直後は自習である
それならば、と、道場で精神集中することを選んだ彰だった
「…」
この旨は郁美には伝えてあるため、一切授業には参加しないつもりでいる彰である
「…ダメだな…」
昨日言われたこと、その他諸々の事が頭の中で乱れる
「何をしているんですか?彰先輩…」
「水月…いや、なんでもない…というか、お前授業はどうした?お前は俺とは違い優等生だったはずだが…?」
「自習です、先輩も?」
「ああ…そんなところだ、放課後までここにいるけどな」
「サボりすぎですよ、彰先輩」
隣に座ってくる水月、流石に女子部の主将だけあり、正座が堂に入っている
「…」
この場所に自分以外の気配がある、そのことに一種の安堵を感じる彰である
(…なんだ?この心地よさは…)
その理由もわからないが、払いのける理由もないのでそのままでいる
目を閉じる、今度は思ったとおりに無心に至ることができた
精神統一を始めて数分、彰は竹刀を手にした
「…」
素振りを開始する
「199…200…201…」
数を重ねていく、だが、この行為に何の意味もないことは理解していた
素振りでは気を紛らわせることしかできない、そこから何かをつかむためには素振りではダメだ、それを知っていながら、心のざらつきを抑えようと必死に素振りにすがる
「彰先輩、動きが乱れてますよ?」
「…」
「しょうがないなあ…」
立ち上がると、道場においてある竹刀を手に取る
「一本、手合わせしましょう?」
笑顔でそういう水月
「…頼む」
苦笑で答える彰
始め方はいつも同じ…だったのだが、今回は彰が投げたコインが地面に当たった瞬間が開始とした
キィン!という音とともに宙に500円玉が舞い…地に落ちる
「ふっ!」
「はっ!」
彰の横薙ぎを竹刀を垂直に構え防ぐと同時に押す水月
「はあっ!」
体性が少し崩れたところに追い討ちをかける水月だが、それは彰も受け流す
彰が動の剣、水月は静の剣で相対する
チャイムが鳴るまで、二人の打ち合いは続いた
「ありがとな…水月」
「いえ、お礼はいりませんよ」
そう言うと、更衣室に入り、一分少々で制服に着替える水月
「少し汗っぽいかな…大丈夫だよね…」
流石に女の子、そういうところを気にすることに苦笑してしまう彰
「あー!何笑ってるんですか!先輩!」
「ははっ、ワリィワリィ」
彰は道着のまま再び正座する、水月は一度礼をすると教室に向かっていった
「…俺に欠けている物…少し見えてきたかも知れないな…」
うなづくと、竹刀を手に取る彰
今度は素振りではなく、ただ構えるだけ、目を閉じ、その体制で精神を集中する
竹刀の先端に全ての精神を集中するかのごとく、構えた瞬間にぴしっ、と姿勢が正される
「…」
一度だけ、振ってみる
「やっぱり剣気なんてものは起きないか…って当然か」
苦笑する、今ならそれだけで攻撃できるかもしれないと思ったほど、理想的な構え方だったのだが…
「俺の理想ってやっぱりおかしいよな…」
だが、おかげで何かがつかめそうだった
「水月には感謝しないとな…いろいろヒントをもらってばかりだ…今日は少し稽古を見てやるのもいいかもな」
うん、そうしよう、俺に出来ることなんてそれぐらいだなどと呟きながら頷く彰、だから
「おい、水月がどうしたか知らないか?」
「今日は放課後は休むみたいですよ」
「何いいいい!?」
まるで漫画のようなリアクションを返してしまう
「…そうか、解った」
だが、立て直すのは早かった
最も、今回は打ち合いはせず、防具なしのまま部員の稽古を見て回るだけだったのだが
「藤島、お前はどうにも力が入りすぎてる、兜割りでもやるつもりか?」
「いえ、そんなことは…」
「だったら落ち着いて竹刀を振るえ、そんなに力んで振るっていたのではいずれ剣圧に竹刀が負けて折れる」
「は、はい」
「水城、お前は構えが硬すぎる、そんながちがちの構えじゃすぐに反応できないし動きづらい、一度深呼吸」
「は、はい…」
はいてる途中で
「ストップ!」
「は、ひゃい!」
「その体制を維持、その上体で前を見ろ」
「…あ」
「構えるときに一回深呼吸してみると結構いいぞ?それだけでいろいろ見えてくる」
「ありがとうございます!」
このように、指導だけは一人前だから困ったものである
「おいおい、彰!俺の仕事をあまり取るな!」
「はは、すみません…でも、自分で竹刀を振るうよりこっちのほうが何か見えてきそうなんで」
「ほぅ…」
目がわずかに細まる、その表情に浮かんでいるのは小さな笑み、それが意味するものはまだ読み切れないが…
だが、彰が成長したことを喜んでいる目であることは言うまでもない
「そうかそうか…なら、あまり女子のケツみてねえでしっかり教えるんだぞ!」
「元々尻なんかみてません、大体防具の上からじゃ見えるわけないでしょうが!」
その言葉に道場の生徒が笑う
「おらあ!笑ってる場合じゃねえぞ!全員構え!」
「はい!」
「挨拶だけに住んじゃねえぞ!こらあ!藤島!お前さっき言ったこともう忘れてんぞ!」
「す、すみません!」
「謝ってる暇があるんなら構えを直せ!水城なんかさっき言ったことすぐに飲み込んでるぞ!水城もいい気にならずにその感覚を反復しておけ!」
「はい!」
「返事だけに」
「するんじゃない、でしょう?」
「言い返すな!まったく…そっちもにやけてんじゃねえ!いっぺん素振りしてみろ!五回!」
何故そんなに少ないかというと
「だあああああっ!お前なあ…それじゃ素振りの意味がねえだろうが!動きが単調なのは問題じゃない、問題なのは腕しか使っていないことだ!」
素振りというのは腕だけで行うように見えてその実、全身で竹刀を振ってこそ意味がある、腕だけで行う素振りなどただ棒を振っているだけだ
「いいか、まず、素振りはだな…」
こうして、部員の指導を終えると、夕飯の買出しのために早めに抜けて、家に帰る
「さて…時間もないしチャチャッと済ませるか…」
当然、食べ終わると風呂に入り寝るだけである

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